青木 謙知

例えば大戦略シリーズの新作を買ってきてプレイをし始めたとして、登場するユニットの武装名称が"機関砲"とか"爆弾"といったそっけないものでも特に気にならない人にはこの本はあまり向いていません。
反対に、M61バルカンとかMk82爆弾とかちゃんとした名称が振られていると嬉しくなってくる人にはおすすめ。
これはそんな本です。
収録されているのは第二次世界大戦後〜2000年代にかけて実用化&実戦配備されている航空機に搭載される武装オンリー。肝心の航空機などは全く収録されていません。あくまでポンベイに収納したり、ハードポイントに吊り下げたりする武装に焦点が絞られている。
こう言うと一見地味な印象を受けますが、しかし搭載武器は現代では一番ハイテク技術が注ぎ込まれている分野であり、敢えて語弊を恐れずに言うならば現代の戦場の主役でもあります。極端な話航空機は爆弾やミサイルを戦場に運ぶキャリアーでしかない。
という訳で、それぞれの国情に合わせて開発された様々な武装が約450種類紹介された本書。武器カタログとして読むもよし、特殊兵装の開発の裏にある様々な歴史に思いを馳せるもよし。
どんな航空機のどのハードポイントに何発搭載できるかといったデータや、詳細な諸元表も欲しい所ですが、それは贅沢な要望。むしろこの価格にしては良くまとめられた本だと思います。
個人的には謎の多い中国軍機の搭載兵器にも触れられているのが好印象。
中国兵器のパチモン臭さはやっぱりいいねw

