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    <title>outrageous</title>
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    <description>傍若無人な読書日記。</description>
    <language>ja</language>
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    <itunes:summary>傍若無人な読書日記。</itunes:summary>
    <itunes:keywords>レビュー.ライトノベル.
感想,アニメ,読書,レヴュー,SF,オタク　</itunes:keywords>
    
    <itunes:author>黒猫</itunes:author>
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      <title>修羅の戦野3-4巻の感想</title>
      <pubDate>Mon, 23 Apr 2012 21:24:42 +0900</pubDate>
            <description>修羅の戦野〈4〉ハルピン最終決戦 (C・NOVELS)横山 信義  by G-Tools修羅の戦野〈3〉北満州追撃戦 (C・NOVELS)横山 信義  by G-Tools2巻で遼東半島まで追い込まれた日米軍だが、扶桑山城の旧式戦艦の奮闘と米軍の来援によって戦局を出していた聞き返し、いよいよ最終決戦の地ハルピンへ。米軍の新鋭兵器を受領した日本軍に対して、どういうルートかは良く判らないがドイツからの供与された新鋭兵器で立ち向かってくるソ連軍。Ta152やHe162が満州の空を席..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005907/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YZ7R5F7EL._SL75_.jpg" border="0" alt="&#x4FEE;&#x7F85;&#x306E;&#x6226;&#x91CE;&#x3008;4&#x3009;&#x30CF;&#x30EB;&#x30D4;&#x30F3;&#x6700;&#x7D42;&#x6C7A;&#x6226; (C&#x30FB;NOVELS)" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005907/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈4〉ハルピン最終決戦 (C・NOVELS)</a>横山 信義  by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a>



<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412500580X/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NA3HFNVQL._SL75_.jpg" border="0" alt="&#x4FEE;&#x7F85;&#x306E;&#x6226;&#x91CE;&#x3008;3&#x3009;&#x5317;&#x6E80;&#x5DDE;&#x8FFD;&#x6483;&#x6226; (C&#x30FB;NOVELS)" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412500580X/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈3〉北満州追撃戦 (C・NOVELS)</a>横山 信義  by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a>




2巻で遼東半島まで追い込まれた日米軍だが、扶桑山城の旧式戦艦の奮闘と米軍の来援によって戦局を出していた聞き返し、いよいよ最終決戦の地ハルピンへ。
米軍の新鋭兵器を受領した日本軍に対して、どういうルートかは良く判らないがドイツからの供与された新鋭兵器で立ち向かってくるソ連軍。Ta152やHe162が満州の空を席巻する…かと思いきや、P-51Hと僅差の勝負になっている。日本のミリオタの間ではドイツ軍無敵神話がまことしやかに語られているので、マスタングとどっこいの勝負というのは不満を感じる人多いだろうなあ…。
ただ、ドイツ軍はいざしらず、例えば国産の戦闘機は日本の軍オタの間ではすこぶる評判が悪く、口さがない人はイタリア機以下とまで評してますけど、実際に対峙したアメリカではそれなりの評価を受けていたりする訳で、そこらの軍オタの評価が常に正しいとは限らないのもまた事実です。

で、決着の形としては朝鮮戦争をオマージュした形に落ち着け、荒唐無稽な方向に持っていかなかったのは良いと思う。
いくらアメリカの支援があってもソ連を打倒できる国力は日本にある訳ないし。
作者曰く修羅の波濤世界はこの作品を持って完結らしく、修羅世界がこの後どうなっていくかは想像するしかないのですが、日本の置かれた立場は現実の状況とたいして変わらず、違う点といえば中国や朝鮮に共産主義が蔓延ってない事程度なんですけど、同じ自由主義圏でも韓国との関係は見ての通りですし、中国は自由経済に舵を切って豊かになるにつれ高圧的になってきていますので、東西陣営の最前線が日本本土から離れた満州の地に移動したからといって、それで史実の日本とどのくらいの違いが出るかというと、実は殆ど変わらないに一票。
でも、架空の歴史物って現実との近似値内でどこまで捻る事ができるかが醍醐味だと思うので、これはこれでよいのです。


<a></a>

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      <content:encoded><![CDATA[
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005907/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YZ7R5F7EL._SL75_.jpg" border="0" alt="修羅の戦野〈4〉ハルピン最終決戦 (C・NOVELS)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005907/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈4〉ハルピン最終決戦 (C・NOVELS)</a><br />横山 信義 <br /><br /></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><br /><br /><table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412500580X/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51NA3HFNVQL._SL75_.jpg" border="0" alt="修羅の戦野〈3〉北満州追撃戦 (C・NOVELS)" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/412500580X/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈3〉北満州追撃戦 (C・NOVELS)</a><br />横山 信義 <br /><br /></font><font size="-2"> by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><br /><br /><br />2巻で遼東半島まで追い込まれた日米軍だが、扶桑山城の旧式戦艦の奮闘と米軍の来援によって戦局を出していた聞き返し、いよいよ最終決戦の地ハルピンへ。<br />米軍の新鋭兵器を受領した日本軍に対して、どういうルートかは良く判らないがドイツからの供与された新鋭兵器で立ち向かってくるソ連軍。Ta152やHe162が満州の空を席巻する…かと思いきや、P-51Hと僅差の勝負になっている。日本のミリオタの間ではドイツ軍無敵神話がまことしやかに語られているので、マスタングとどっこいの勝負というのは不満を感じる人多いだろうなあ…。<br />ただ、ドイツ軍はいざしらず、例えば国産の戦闘機は日本の軍オタの間ではすこぶる評判が悪く、口さがない人はイタリア機以下とまで評してますけど、実際に対峙したアメリカではそれなりの評価を受けていたりする訳で、そこらの軍オタの評価が常に正しいとは限らないのもまた事実です。<br /><br />で、決着の形としては朝鮮戦争をオマージュした形に落ち着け、荒唐無稽な方向に持っていかなかったのは良いと思う。<br />いくらアメリカの支援があってもソ連を打倒できる国力は日本にある訳ないし。<br />作者曰く修羅の波濤世界はこの作品を持って完結らしく、修羅世界がこの後どうなっていくかは想像するしかないのですが、日本の置かれた立場は現実の状況とたいして変わらず、違う点といえば中国や朝鮮に共産主義が蔓延ってない事程度なんですけど、同じ自由主義圏でも韓国との関係は見ての通りですし、中国は自由経済に舵を切って豊かになるにつれ高圧的になってきていますので、東西陣営の最前線が日本本土から離れた満州の地に移動したからといって、それで史実の日本とどのくらいの違いが出るかというと、実は殆ど変わらないに一票。<br />でも、架空の歴史物って現実との近似値内でどこまで捻る事ができるかが醍醐味だと思うので、これはこれでよいのです。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>戦記・ミリタリー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/264891795.html</link>
      <title>『関東軍風速0作戦―対ソ気球空挺侵攻計画の全貌』の感想</title>
      <pubDate>Mon, 16 Apr 2012 19:16:36 +0900</pubDate>
            <description>関東軍風速0作戦―対ソ気球空挺侵攻計画の全貌 (光人社NF文庫)鈴木 敏夫 世間一般的には風船爆弾として知られる日本軍のふ号兵器。風船という牧歌的イメージのせいで、当時の日本軍の技術的に未熟だった部分を強調する際に引き合いに出される事も少なくないようですが、当時太平洋を超えて北米大陸まで到達可能な兵器なんてこれ以外存在しません。まだICBMなんて無かった時代に、大陸間攻撃が可能なふ号兵器。これを原始的と笑うのは自らの無知を曝け出しているようなものです。風船本体にしても、和紙に..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769826117/honwoyominagn-22/" target="_top">関東軍風速0作戦―対ソ気球空挺侵攻計画の全貌 (光人社NF文庫)</a>鈴木 敏夫 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769826117/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51iKmE5pmTL._SL160_.jpg" border="0" alt="4769826117" /></a>


世間一般的には風船爆弾として知られる日本軍のふ号兵器。
風船という牧歌的イメージのせいで、当時の日本軍の技術的に未熟だった部分を強調する際に引き合いに出される事も少なくないようですが、当時太平洋を超えて北米大陸まで到達可能な兵器なんてこれ以外存在しません。まだICBMなんて無かった時代に、大陸間攻撃が可能なふ号兵器。これを原始的と笑うのは自らの無知を曝け出しているようなものです。
風船本体にしても、和紙に蒟蒻糊という製法は一見すると原始的にも思えますが、苛性ソーダ処理の化学反応を利用して靭性を持たせるなどしっかりとした工夫がなされています。また同じ浮揚力を持つゴム風船より軽く気圧の変化による膨張や収縮に対しても強い点も見逃せません。
実は結構考えこまれた兵器だったんですね…インスピレーションだけから生まれた様なパンジャンドラム等よりは。


とは言え、本書は北米を攻撃するための風船爆弾そのものを取り扱ったものではなく、ふ号兵器を挺進攻撃に使おうと考えた技術者の苦闘(実際は結構楽しそうでもある)の記録。
具体的には満州から兵員を吊り下げた風船を飛ばせばロシア沿海州方面に対する浸透戦術が可能なのではないか？という話です。
アイデア的には面白いものの、いかんせん風まかせの風船なので部隊が分散してしまう危険性や、高空での兵員の防寒対策といった現実的な課題が山積していて、結局はお蔵入りとなってしまうのですけども。
結果はあまり宜しくないものとはいえ、過程はなかなか楽しそうで、テスト用風船に自分でぶら下がって空を飛んだりとか、ああこれ俺もやってみてぇ！と思えるものでした。

余談だけど、この研究資料をもし満州に侵攻したソ連軍が入手していたらどうなっただろうかと想像するとなかなか楽しいです。
何せ「雪の上ならパラシュート無しで飛び降りても兵器なはず！」と閃いて、兵員を輸送機からパラシュート無しでばら撒いて雪原に無数の深紅の花を咲かせたり、コンテナに緩衝材として藁を詰め込んでその中に兵員を入れて空から落としてみたりと、人命をチップにした諸々のエクストリームギャンブルには事欠かない国家です。風船に兵員ぶら下げて日本海超えさせれば日本本土攻撃余裕じゃね？とか考えて、結果日本各地に凍死したロシア兵が降り注ぐ様な喜劇をやらかしてくれたかもしれない。
いや、それどころか兵員ぶら下げたままアメリカまで飛ばそうとしたかも。(実際アメリカはふ号兵器を使って日本軍が工作員を送り込んでくる事を警戒していた)
うーん残念。


<a></a>

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      <content:encoded><![CDATA[
<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769826117/honwoyominagn-22/" target="_top">関東軍風速0作戦―対ソ気球空挺侵攻計画の全貌 (光人社NF文庫)</a><br />鈴木 敏夫 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769826117/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51iKmE5pmTL._SL160_.jpg" border="0" alt="4769826117" /></a><br /><br /><br /><br />世間一般的には風船爆弾として知られる日本軍のふ号兵器。<br />風船という牧歌的イメージのせいで、当時の日本軍の技術的に未熟だった部分を強調する際に引き合いに出される事も少なくないようですが、当時太平洋を超えて北米大陸まで到達可能な兵器なんてこれ以外存在しません。まだICBMなんて無かった時代に、大陸間攻撃が可能なふ号兵器。これを原始的と笑うのは自らの無知を曝け出しているようなものです。<br />風船本体にしても、和紙に蒟蒻糊という製法は一見すると原始的にも思えますが、苛性ソーダ処理の化学反応を利用して靭性を持たせるなどしっかりとした工夫がなされています。また同じ浮揚力を持つゴム風船より軽く気圧の変化による膨張や収縮に対しても強い点も見逃せません。<br />実は結構考えこまれた兵器だったんですね…インスピレーションだけから生まれた様なパンジャンドラム等よりは。<br /><br /><br />とは言え、本書は北米を攻撃するための風船爆弾そのものを取り扱ったものではなく、ふ号兵器を挺進攻撃に使おうと考えた技術者の苦闘(実際は結構楽しそうでもある)の記録。<br />具体的には満州から兵員を吊り下げた風船を飛ばせばロシア沿海州方面に対する浸透戦術が可能なのではないか？という話です。<br />アイデア的には面白いものの、いかんせん風まかせの風船なので部隊が分散してしまう危険性や、高空での兵員の防寒対策といった現実的な課題が山積していて、結局はお蔵入りとなってしまうのですけども。<br />結果はあまり宜しくないものとはいえ、過程はなかなか楽しそうで、テスト用風船に自分でぶら下がって空を飛んだりとか、ああこれ俺もやってみてぇ！と思えるものでした。<br /><br />余談だけど、この研究資料をもし満州に侵攻したソ連軍が入手していたらどうなっただろうかと想像するとなかなか楽しいです。<br />何せ「雪の上ならパラシュート無しで飛び降りても兵器なはず！」と閃いて、兵員を輸送機からパラシュート無しでばら撒いて雪原に無数の深紅の花を咲かせたり、コンテナに緩衝材として藁を詰め込んでその中に兵員を入れて空から落としてみたりと、人命をチップにした諸々のエクストリームギャンブルには事欠かない国家です。風船に兵員ぶら下げて日本海超えさせれば日本本土攻撃余裕じゃね？とか考えて、結果日本各地に凍死したロシア兵が降り注ぐ様な喜劇をやらかしてくれたかもしれない。<br />いや、それどころか兵員ぶら下げたままアメリカまで飛ばそうとしたかも。(実際アメリカはふ号兵器を使って日本軍が工作員を送り込んでくる事を警戒していた)<br />うーん残念。<br /><br /><br /><BR><a name="more"></a>

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            <category>戦記・ミリタリー</category>
      <author>黒猫</author>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/258494759.html</link>
      <title>スワロウテイル／幼形成熟の終わりの感想</title>
      <pubDate>Sun, 18 Mar 2012 23:38:38 +0900</pubDate>
            <description>スワロウテイル／幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)籘真 千歳 1作目で完結してたと思ってたら2巻目が出てたでござる。1巻(と言ってもいいのかな)で感じてた、作者の人の内面部分のあれこれが2巻では更にパワーアップして全面に出てきていて、その点に関しては評価が分かれるみたいですが俺は支持します。というのも、この作品は壮大な作者の照れ隠しみたいなものが随所から感じられて、読了したあとなんだかニマニマしてしまうんであります。例えばレギュラーの鏡子女氏の言動なんかは、ひところブーム..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310467/honwoyominagn-22/" target="_top">スワロウテイル／幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)</a>籘真 千歳 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310467/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Zd9oG28GL._SL160_.jpg" border="0" alt="4150310467" /></a>


1作目で完結してたと思ってたら2巻目が出てたでござる。
1巻(と言ってもいいのかな)で感じてた、作者の人の内面部分のあれこれが2巻では更にパワーアップして全面に出てきていて、その点に関しては評価が分かれるみたいですが俺は支持します。
というのも、この作品は壮大な作者の照れ隠しみたいなものが随所から感じられて、読了したあとなんだかニマニマしてしまうんであります。

例えばレギュラーの鏡子女氏の言動なんかは、ひところブームになったジコセキニン論を更に先鋭化させた様な、はっきり言って不快感しか感じられない物言い(この物言いを小気味良いと感じる方もいるらしいが、そういう人は多分「世間」と「自分」は隔絶した存在で合って、あらゆる世間の荒波や風雪は自分のところには届かないと盲信していられる幸せな身分の方だと思う)をズババンとやってのける訳でありますが、ではその鏡子さん自身はどうかというと、その言説を率先して体現しているとはお世辞にも言えない引きこもりで、決して独立独歩な無敵超人ではありません。
俺はジコセキニン論というのは、あらゆる意味で自己完結した超人にのみ許される理論であって、多かれ少なかれ他人の影響としがらみの中で義務と責任を共有しながらでないと生きられないい圧倒的多数の凡人が振りかざすべき言説だとは思ってません。
いや、別に言うのは個人の勝手なんですけど、それは天に向かって唾を吐く行為でしかないと。そういう話です。

ともかく、一見すると無茶言ってんなーと思えてしまう部分が悪目立ちしている一方で、物語自体はその正反対。
作者の人が本気で鏡子理論を信奉しているなら、今回の事件に関わった大半の人物は惨めに死にさらす筈なんですが、それなりの救済が用意されているわけです。一連の突き放す様な言動は何だったか…と言うと、やっぱり照れ隠しなんかなあ。
個人的にこの作品で一番好きな部分でもあります。


物語の方は中盤までバラバラに起きていた事件が終盤で1つに収斂される構成になっていて、若干力技も無きにしろあらずではありますが基本的にはテクニシャンといった感じです。
最後にどんとひっくり返しもありましたしね。
ちょっと読みづらい部分もありますけど、読了すればそうした不満もあまり感じませんでした。満足。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310467/honwoyominagn-22/" target="_top">スワロウテイル／幼形成熟の終わり (ハヤカワ文庫JA)</a><br />籘真 千歳 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150310467/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Zd9oG28GL._SL160_.jpg" border="0" alt="4150310467" /></a><br /><br /><br /><br />1作目で完結してたと思ってたら2巻目が出てたでござる。<br />1巻(と言ってもいいのかな)で感じてた、作者の人の内面部分のあれこれが2巻では更にパワーアップして全面に出てきていて、その点に関しては評価が分かれるみたいですが俺は支持します。<br />というのも、この作品は壮大な作者の照れ隠しみたいなものが随所から感じられて、読了したあとなんだかニマニマしてしまうんであります。<br /><br />例えばレギュラーの鏡子女氏の言動なんかは、ひところブームになったジコセキニン論を更に先鋭化させた様な、はっきり言って不快感しか感じられない物言い(この物言いを小気味良いと感じる方もいるらしいが、そういう人は多分「世間」と「自分」は隔絶した存在で合って、あらゆる世間の荒波や風雪は自分のところには届かないと盲信していられる幸せな身分の方だと思う)をズババンとやってのける訳でありますが、ではその鏡子さん自身はどうかというと、その言説を率先して体現しているとはお世辞にも言えない引きこもりで、決して独立独歩な無敵超人ではありません。<br />俺はジコセキニン論というのは、あらゆる意味で自己完結した超人にのみ許される理論であって、多かれ少なかれ他人の影響としがらみの中で義務と責任を共有しながらでないと生きられないい圧倒的多数の凡人が振りかざすべき言説だとは思ってません。<br />いや、別に言うのは個人の勝手なんですけど、それは天に向かって唾を吐く行為でしかないと。そういう話です。<br /><br />ともかく、一見すると無茶言ってんなーと思えてしまう部分が悪目立ちしている一方で、物語自体はその正反対。<br />作者の人が本気で鏡子理論を信奉しているなら、今回の事件に関わった大半の人物は惨めに死にさらす筈なんですが、それなりの救済が用意されているわけです。一連の突き放す様な言動は何だったか…と言うと、やっぱり照れ隠しなんかなあ。<br />個人的にこの作品で一番好きな部分でもあります。<br /><br /><br />物語の方は中盤までバラバラに起きていた事件が終盤で1つに収斂される構成になっていて、若干力技も無きにしろあらずではありますが基本的にはテクニシャンといった感じです。<br />最後にどんとひっくり返しもありましたしね。<br />ちょっと読みづらい部分もありますけど、読了すればそうした不満もあまり感じませんでした。満足。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>SF</category>
      <author>黒猫</author>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/253112209.html</link>
      <title>修羅の戦野　2巻　攻防遼東半島の感想</title>
      <pubDate>Sun, 19 Feb 2012 19:25:28 +0900</pubDate>
            <description>修羅の戦野〈2〉攻防遼東半島 (C・NOVELS)横山 信義 ソ連軍満州侵攻第2巻。冒頭のウラジオ沖海戦で宇垣纏率いる艦隊が航空攻撃を受けてフルボッコになるのは予想通り。その結果遼東半島への支援が遅れるものの、山城扶桑が文字通り陸上砲台と化して奮戦する事でソ連軍の侵攻を挫き――旧式戦艦2隻で果たして奔流のようなソ連軍の進撃を止められるかどうか疑問は残りますが、大鑑巨砲の夢の残滓としておおらかな心で読みましょう。その後いよいよ米軍も本格的に動き始め、巻き返しが始まるというところ..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005397/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈2〉攻防遼東半島 (C・NOVELS)</a>横山 信義 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005397/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YWBXCK7PL._SL160_.jpg" border="0" alt="4125005397" /></a>


ソ連軍満州侵攻第2巻。
冒頭のウラジオ沖海戦で宇垣纏率いる艦隊が航空攻撃を受けてフルボッコになるのは予想通り。
その結果遼東半島への支援が遅れるものの、山城扶桑が文字通り陸上砲台と化して奮戦する事でソ連軍の侵攻を挫き――旧式戦艦2隻で果たして奔流のようなソ連軍の進撃を止められるかどうか疑問は残りますが、大鑑巨砲の夢の残滓としておおらかな心で読みましょう。
その後いよいよ米軍も本格的に動き始め、巻き返しが始まるというところで2巻は〆。
日本軍の扱いが、米軍の本体到着までの時間稼ぎという点で自衛隊のそれに重なっているのは面白いですね。
パットン将軍を随分持ち上げていますが、前作の山口多聞といい、作者の人は敢闘精神旺盛なタイプの指揮官がお好きなんだなと思った。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005397/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈2〉攻防遼東半島 (C・NOVELS)</a><br />横山 信義 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005397/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51YWBXCK7PL._SL160_.jpg" border="0" alt="4125005397" /></a><br /><br /><br /><br />ソ連軍満州侵攻第2巻。<br />冒頭のウラジオ沖海戦で宇垣纏率いる艦隊が航空攻撃を受けてフルボッコになるのは予想通り。<br />その結果遼東半島への支援が遅れるものの、山城扶桑が文字通り陸上砲台と化して奮戦する事でソ連軍の侵攻を挫き――旧式戦艦2隻で果たして奔流のようなソ連軍の進撃を止められるかどうか疑問は残りますが、大鑑巨砲の夢の残滓としておおらかな心で読みましょう。<br />その後いよいよ米軍も本格的に動き始め、巻き返しが始まるというところで2巻は〆。<br />日本軍の扱いが、米軍の本体到着までの時間稼ぎという点で自衛隊のそれに重なっているのは面白いですね。<br />パットン将軍を随分持ち上げていますが、前作の山口多聞といい、作者の人は敢闘精神旺盛なタイプの指揮官がお好きなんだなと思った。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>戦記・ミリタリー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/252466192.html</link>
      <title>修羅の戦野　1巻　満州大侵攻の感想</title>
      <pubDate>Thu, 16 Feb 2012 00:33:21 +0900</pubDate>
            <description>修羅の戦野〈1〉満州大侵攻 (C・NOVELS)横山 信義 前作「修羅の波濤」は一応全巻読んだ記憶があるが、もう内容は忘れかけてます。確か開戦劈頭主力空母がごっそりやられてしまった日本軍が、いかに巻き返しを通して図るか…と言うよりも、空母が無くなったんだから大鑑巨砲しか無いじゃない！な話だった気がする。もちろん日本戦艦無双で圧勝！！な節操のない話ではなかったですが。そしてこの修羅の戦野です。今度は満州に侵攻してきたソ連軍が相手だという事で、陸戦メインですね。従来の日本戦車では..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005478/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈1〉満州大侵攻 (C・NOVELS)</a>横山 信義 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005478/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KB5QVBX0L._SL160_.jpg" border="0" alt="4125005478" /></a>


前作「修羅の波濤」は一応全巻読んだ記憶があるが、もう内容は忘れかけてます。
確か開戦劈頭主力空母がごっそりやられてしまった日本軍が、いかに巻き返しを通して図るか…と言うよりも、空母が無くなったんだから大鑑巨砲しか無いじゃない！な話だった気がする。
もちろん日本戦艦無双で圧勝！！な節操のない話ではなかったですが。

そしてこの修羅の戦野です。
今度は満州に侵攻してきたソ連軍が相手だという事で、陸戦メインですね。
従来の日本戦車ではソ連の機甲部隊相手には足留めにすらならないですが、対米講話後にアメリカからM4シャーマンが供与されていますから、何とか撃ち合う位は出来る感じ。と言ってもT-37/76相手の話で、いずれスターリンやT-34/85が出現することがあればどうなるかは分かったもんじゃないですけど。

流石に慣れない陸戦描写で疲れてきたのか、後半は海戦です。ウラジオに向かうガングート級戦艦3隻を撃沈すべく、角田覚治に唆された宇垣纏が日本に残された貴重な戦艦2隻を率いて第二次日本海海戦よろしく戦いに臨む…遼東半島まで押し寄せたソ連軍に対する対地砲撃の任をうっちゃって。
大鑑巨砲による艦隊決戦の夢に取り憑かれた宇垣はどう見ても死亡フラグ。
だがそれ以上に宇垣に艦隊決戦を吹き込んで炊きつけた角田こそがA級戦犯だお。
敵は前線ではなく身内ありってやつですね…。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005478/honwoyominagn-22/" target="_top">修羅の戦野〈1〉満州大侵攻 (C・NOVELS)</a><br />横山 信義 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125005478/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51KB5QVBX0L._SL160_.jpg" border="0" alt="4125005478" /></a><br /><br /><br /><br />前作「修羅の波濤」は一応全巻読んだ記憶があるが、もう内容は忘れかけてます。<br />確か開戦劈頭主力空母がごっそりやられてしまった日本軍が、いかに巻き返しを通して図るか…と言うよりも、空母が無くなったんだから大鑑巨砲しか無いじゃない！な話だった気がする。<br />もちろん日本戦艦無双で圧勝！！な節操のない話ではなかったですが。<br /><br />そしてこの修羅の戦野です。<br />今度は満州に侵攻してきたソ連軍が相手だという事で、陸戦メインですね。<br />従来の日本戦車ではソ連の機甲部隊相手には足留めにすらならないですが、対米講話後にアメリカからM4シャーマンが供与されていますから、何とか撃ち合う位は出来る感じ。と言ってもT-37/76相手の話で、いずれスターリンやT-34/85が出現することがあればどうなるかは分かったもんじゃないですけど。<br /><br />流石に慣れない陸戦描写で疲れてきたのか、後半は海戦です。ウラジオに向かうガングート級戦艦3隻を撃沈すべく、角田覚治に唆された宇垣纏が日本に残された貴重な戦艦2隻を率いて第二次日本海海戦よろしく戦いに臨む…遼東半島まで押し寄せたソ連軍に対する対地砲撃の任をうっちゃって。<br />大鑑巨砲による艦隊決戦の夢に取り憑かれた宇垣はどう見ても死亡フラグ。<br />だがそれ以上に宇垣に艦隊決戦を吹き込んで炊きつけた角田こそがA級戦犯だお。<br />敵は前線ではなく身内ありってやつですね…。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>戦記・ミリタリー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/251392204.html</link>
      <title>ヒュペルボレオス極北神怪譚の感想</title>
      <pubDate>Thu, 09 Feb 2012 17:10:53 +0900</pubDate>
            <description>ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)クラーク・アシュトン・スミス 大瀧 啓裕 東京創元社  2011-05-28by G-Toolsクトゥルー神話の括りの中に含まれてはいますが、独立で自己完結した世界観を持つ作品ですので、あまりクトゥルー云々は考えずに読んでもいいかも知れない短篇集。なお、ヒュペルボレオスはかつて現在のアイスランドの辺りに存在したとされる架空の大陸でツァトゥグァの棲まう地でもあります。で、この作品を一連のクトゥルー系譜の中に位置づけるとすると、原典の様..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488541038/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EtSt-2glL._SL160_.jpg" border="0" alt="4488541038" /></a><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488541038/honwoyominagn-22/" target="_top">ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)</a>クラーク・アシュトン・スミス 大瀧 啓裕 東京創元社  2011-05-28by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html">G-Tools</a>


クトゥルー神話の括りの中に含まれてはいますが、独立で自己完結した世界観を持つ作品ですので、あまりクトゥルー云々は考えずに読んでもいいかも知れない短篇集。
なお、ヒュペルボレオスはかつて現在のアイスランドの辺りに存在したとされる架空の大陸でツァトゥグァの棲まう地でもあります。

で、この作品を一連のクトゥルー系譜の中に位置づけるとすると、原典の様な宇宙的恐怖という訳でもなく、かと言ってダーレス作品のような大風呂敷を広げている訳でもないなかなかに面白い立ち位置に感じられますね。
「白蛆の襲来」の様に邪神に近い存在を人の身(魔導師ですが)で倒してしまう話もあれば、「氷の魔物」の様に人知の及ばない圧倒的理不尽の存在に翻弄される話もあり、「七つの呪い」の様にどこか童話めいたシュールさを持つ作品もあると思えば「土星への扉」みたいに微妙にコミカルな作品もある。
敢えて語弊のある言い方をすればいいとこ取り的な味わいですから、原理主義的な視点で見るとやや引っかかる部分もあるかも知れません。
とは言え、最初に述べたように安易なギミック借用作品ではなく、独自の世界観を構築している作品でもあります。
「あまりクトゥルー云々は考えずに読んでもいいかも知れない」と書いたのは、まさにその点にかかってくる部分で、コズミック・ホラーではなくファンタジーとして読めば素直に楽しめますよって話なんですね。作品としての完成度自体は非常に高いですし。

個人的には魔導師エイボンと異端審問官モルギの、サイクラノーシュを舞台にした追いつ追われつ珍道中「土星への扉」がとても面白かった。最後は二人仲直り？してサイクラノーシュの地でのんびり余生を過ごしましたとさ的な終わり方も、後味の悪いオチが多いこの手の作品の中では異色と言えば異色。
ちなみにエイボンというと、あの「エイボンの書」の著者であるエイボンです。後世を舞台にした作品ではどこかおどろおどろし気に語られるエイボンですが、当人は案外普通のおじさんなのが微笑ましいですね。



<a></a>

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      <content:encoded><![CDATA[
<table  border="0" cellpadding="5"><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488541038/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51EtSt-2glL._SL160_.jpg" border="0" alt="4488541038" /></a></td><td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488541038/honwoyominagn-22/" target="_top">ヒュペルボレオス極北神怪譚 (創元推理文庫)</a><br />クラーク・アシュトン・スミス 大瀧 啓裕 <br />東京創元社  2011-05-28<br /><br /></font><font size="-2">by <a href="http://www.goodpic.com/mt/aws/index.html" >G-Tools</a></font></td></tr></table><br /><br /><br />クトゥルー神話の括りの中に含まれてはいますが、独立で自己完結した世界観を持つ作品ですので、あまりクトゥルー云々は考えずに読んでもいいかも知れない短篇集。<br />なお、ヒュペルボレオスはかつて現在のアイスランドの辺りに存在したとされる架空の大陸でツァトゥグァの棲まう地でもあります。<br /><br />で、この作品を一連のクトゥルー系譜の中に位置づけるとすると、原典の様な宇宙的恐怖という訳でもなく、かと言ってダーレス作品のような大風呂敷を広げている訳でもないなかなかに面白い立ち位置に感じられますね。<br />「白蛆の襲来」の様に邪神に近い存在を人の身(魔導師ですが)で倒してしまう話もあれば、「氷の魔物」の様に人知の及ばない圧倒的理不尽の存在に翻弄される話もあり、「七つの呪い」の様にどこか童話めいたシュールさを持つ作品もあると思えば「土星への扉」みたいに微妙にコミカルな作品もある。<br />敢えて語弊のある言い方をすればいいとこ取り的な味わいですから、原理主義的な視点で見るとやや引っかかる部分もあるかも知れません。<br />とは言え、最初に述べたように安易なギミック借用作品ではなく、独自の世界観を構築している作品でもあります。<br />「あまりクトゥルー云々は考えずに読んでもいいかも知れない」と書いたのは、まさにその点にかかってくる部分で、コズミック・ホラーではなくファンタジーとして読めば素直に楽しめますよって話なんですね。作品としての完成度自体は非常に高いですし。<br /><br />個人的には魔導師エイボンと異端審問官モルギの、サイクラノーシュを舞台にした追いつ追われつ珍道中「土星への扉」がとても面白かった。最後は二人仲直り？してサイクラノーシュの地でのんびり余生を過ごしましたとさ的な終わり方も、後味の悪いオチが多いこの手の作品の中では異色と言えば異色。<br />ちなみにエイボンというと、あの「エイボンの書」の著者であるエイボンです。後世を舞台にした作品ではどこかおどろおどろし気に語られるエイボンですが、当人は案外普通のおじさんなのが微笑ましいですね。<br /><br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>ホラー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/198258086.html</link>
      <title>ナイトランナー―ボディーガード工藤兵悟　今野敏　感想</title>
      <pubDate>Thu, 28 Apr 2011 22:37:27 +0900</pubDate>
            <description>ナイトランナー―ボディーガード工藤兵悟〈1〉 (ハルキ文庫)今野 敏 元傭兵として世界の戦場で戦ってきて現在はボディーガード稼業を営む男と、アメリカに拠点を置く急進的な環境保護団体の元メンバーの女性とが繰り広げる必死の逃亡劇。逃亡というと山中に身を隠したりするのが定番なんだけど、この作品は全編通して首都圏の都市部のみで逃亡劇を展開させているのが新鮮だった。都市は深い山の中に匹敵するほど身を隠す場所が多いという視点はなかったなー。敵はCIAで、しかも北朝鮮を焚き付けて核戦争を誘..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758433593/honwoyominagn-22/" target="_top">ナイトランナー―ボディーガード工藤兵悟〈1〉 (ハルキ文庫)</a>今野 敏 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758433593/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41a0JggjY2L._SL160_.jpg" border="0" alt="4758433593" /></a>

元傭兵として世界の戦場で戦ってきて現在はボディーガード稼業を営む男と、アメリカに拠点を置く急進的な環境保護団体の元メンバーの女性とが繰り広げる必死の逃亡劇。
逃亡というと山中に身を隠したりするのが定番なんだけど、この作品は全編通して首都圏の都市部のみで逃亡劇を展開させているのが新鮮だった。
都市は深い山の中に匹敵するほど身を隠す場所が多いという視点はなかったなー。

敵はCIAで、しかも北朝鮮を焚き付けて核戦争を誘発させるなんて陰謀は些か大風呂敷に過ぎるが、そうしたハッタリに対して逃亡劇そのものや格闘シーンなどはいつもの今野先生らしい緻密さが感じられて、安心して読める。
クライマックスでのひっくり返しも含めてなかなかよく出来た作品だった。
個人的には黒崎氏の過去を知りたい。

<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758433593/honwoyominagn-22/" target="_top">ナイトランナー―ボディーガード工藤兵悟〈1〉 (ハルキ文庫)</a><br />今野 敏 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758433593/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41a0JggjY2L._SL160_.jpg" border="0" alt="4758433593" /></a><br /><br /><br />元傭兵として世界の戦場で戦ってきて現在はボディーガード稼業を営む男と、アメリカに拠点を置く急進的な環境保護団体の元メンバーの女性とが繰り広げる必死の逃亡劇。<br />逃亡というと山中に身を隠したりするのが定番なんだけど、この作品は全編通して首都圏の都市部のみで逃亡劇を展開させているのが新鮮だった。<br />都市は深い山の中に匹敵するほど身を隠す場所が多いという視点はなかったなー。<br /><br />敵はCIAで、しかも北朝鮮を焚き付けて核戦争を誘発させるなんて陰謀は些か大風呂敷に過ぎるが、そうしたハッタリに対して逃亡劇そのものや格闘シーンなどはいつもの今野先生らしい緻密さが感じられて、安心して読める。<br />クライマックスでのひっくり返しも含めてなかなかよく出来た作品だった。<br />個人的には黒崎氏の過去を知りたい。<br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>ハードボイルド</category>
      <author>黒猫</author>
      <guid isPermaLink="false">blog:https://blog.seesaa.jp,honwoyominagara/198258086</guid>
                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/198256513.html</link>
      <title>ジェノサイダー―滅びの戦士たち　梶尾真治　感想</title>
      <pubDate>Thu, 28 Apr 2011 22:26:06 +0900</pubDate>
            <description>ジェノサイダー―滅びの戦士たち (ソノラマ文庫)梶尾 真治 米田 仁士 行方不明となっていた有人火星探索船が地球に帰ってきた。しかしその乗組員達は、人ならざる存在『ジェノサイダー』と化していて、人類を滅べすべく暗躍を始める…という、B級テイスト溢れる娯楽SF。SFと言ってもハードSF的な要素は皆無で、どちらかというとハリウッド映画のノリに近い。小難しいことは考えず素直に読むのが吉。いきなりだけど、なぜ乗組員達がジェノサイダーなる怪物に変化してしまったのかに関してのタネ明かしが..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257766751/honwoyominagn-22/" target="_top">ジェノサイダー―滅びの戦士たち (ソノラマ文庫)</a>梶尾 真治 米田 仁士 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257766751/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="" border="0" alt="4257766751" /></a>

行方不明となっていた有人火星探索船が地球に帰ってきた。
しかしその乗組員達は、人ならざる存在『ジェノサイダー』と化していて、人類を滅べすべく暗躍を始める…という、B級テイスト溢れる娯楽SF。
SFと言ってもハードSF的な要素は皆無で、どちらかというとハリウッド映画のノリに近い。小難しいことは考えず素直に読むのが吉。

いきなりだけど、なぜ乗組員達がジェノサイダーなる怪物に変化してしまったのかに関してのタネ明かしが正直なところヤケクソ気味に感じた。人類を宇宙に発生した異常細胞と定義するのも、些か時代を感じる部分がある。
異常細胞を駆除するキラー細胞的な存在としてジェノサイダーが発生したという基本構造自体は興味深いものがあるだけに、変に神を匂わせる意思を背景に据えたのが逆効果。
もっと自然発生的にジェノサイダーが出現したという方が良かったかな。

あと作中で原発を派手にデストロイしたりとかは、原発＝絶対安全神話が生きていた当時だからこそ許されたジョーク。
今となっては笑えないネタなんだろうな。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257766751/honwoyominagn-22/" target="_top">ジェノサイダー―滅びの戦士たち (ソノラマ文庫)</a><br />梶尾 真治 米田 仁士 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4257766751/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="" border="0" alt="4257766751" /></a><br /><br /><br />行方不明となっていた有人火星探索船が地球に帰ってきた。<br />しかしその乗組員達は、人ならざる存在『ジェノサイダー』と化していて、人類を滅べすべく暗躍を始める…という、B級テイスト溢れる娯楽SF。<br />SFと言ってもハードSF的な要素は皆無で、どちらかというとハリウッド映画のノリに近い。小難しいことは考えず素直に読むのが吉。<br /><br />いきなりだけど、なぜ乗組員達がジェノサイダーなる怪物に変化してしまったのかに関してのタネ明かしが正直なところヤケクソ気味に感じた。人類を宇宙に発生した異常細胞と定義するのも、些か時代を感じる部分がある。<br />異常細胞を駆除するキラー細胞的な存在としてジェノサイダーが発生したという基本構造自体は興味深いものがあるだけに、変に神を匂わせる意思を背景に据えたのが逆効果。<br />もっと自然発生的にジェノサイダーが出現したという方が良かったかな。<br /><br />あと作中で原発を派手にデストロイしたりとかは、原発＝絶対安全神話が生きていた当時だからこそ許されたジョーク。<br />今となっては笑えないネタなんだろうな。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>SF</category>
      <author>黒猫</author>
      <guid isPermaLink="false">blog:https://blog.seesaa.jp,honwoyominagara/198256513</guid>
                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/196988360.html</link>
      <title>亜欧州大戦記　4巻ソ連軍冬季大反攻　感想</title>
      <pubDate>Thu, 21 Apr 2011 21:52:13 +0900</pubDate>
            <description>亜欧州大戦記〈vol.4〉ソ連軍冬季大反攻 (歴史群像新書)青木 基行 冬と共に奴らはやって来る。黒竜江を渡河し、要衝ブラゴヴェシチェンスクに迫った日本軍だが、補給線の維持に四苦八苦しているうちに戦線は膠着、そのまま季節は冬へともつれ込んだ。そして冬将軍の到来とともにソ連軍の反攻作戦が開始されたが…というユラ戦第4巻。サブタイトルの冬季大反攻という惹句からは、砲兵と機甲戦力による蹂躙劇が始まるのかと胸踊らせたが、意外と規模の限られた反攻作戦だったのに拍子抜けした。実際には戦場..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054009344/goodpic-22/" target="_top">亜欧州大戦記〈vol.4〉ソ連軍冬季大反攻 (歴史群像新書)</a>青木 基行 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054009344/goodpic-22/" target="_top"><img src="" border="0" alt="4054009344" /></a>


冬と共に奴らはやって来る。

黒竜江を渡河し、要衝ブラゴヴェシチェンスクに迫った日本軍だが、補給線の維持に四苦八苦しているうちに戦線は膠着、そのまま季節は冬へともつれ込んだ。
そして冬将軍の到来とともにソ連軍の反攻作戦が開始されたが…というユラ戦第4巻。

サブタイトルの冬季大反攻という惹句からは、砲兵と機甲戦力による蹂躙劇が始まるのかと胸踊らせたが、意外と規模の限られた反攻作戦だったのに拍子抜けした。
実際には戦場の神が神罰を思う様にぶつけた戦線もあったと触れられているのだけど、何故かそうした戦場は詳細に描かれなかったのが気になる。
日本の歩兵中心の戦力ではあまりに一方的な殺戮劇になるのが目に見えているので、敢えて割愛したのかもしれない。

全体として煽った割にこじんまりとした戦いに終始した感があるが、日本の戦力を考えればブラゴヴェシチェンスクを巡る攻防戦に焦点を絞ったのは正解なんだと思う。
この戦いで両軍共に大損害を被った事もあり、東部での戦闘は当面膠着状態。次の巻からは欧州方面を舞台とした戦いにシフトするらしい。1巻以降出番が無かった海軍の奮闘に期待したい。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054009344/goodpic-22/" target="_top">亜欧州大戦記〈vol.4〉ソ連軍冬季大反攻 (歴史群像新書)</a><br />青木 基行 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4054009344/goodpic-22/" target="_top"><img src="" border="0" alt="4054009344" /></a><br /><br /><br /><br />冬と共に奴らはやって来る。<br /><br />黒竜江を渡河し、要衝ブラゴヴェシチェンスクに迫った日本軍だが、補給線の維持に四苦八苦しているうちに戦線は膠着、そのまま季節は冬へともつれ込んだ。<br />そして冬将軍の到来とともにソ連軍の反攻作戦が開始されたが…というユラ戦第4巻。<br /><br />サブタイトルの冬季大反攻という惹句からは、砲兵と機甲戦力による蹂躙劇が始まるのかと胸踊らせたが、意外と規模の限られた反攻作戦だったのに拍子抜けした。<br />実際には戦場の神が神罰を思う様にぶつけた戦線もあったと触れられているのだけど、何故かそうした戦場は詳細に描かれなかったのが気になる。<br />日本の歩兵中心の戦力ではあまりに一方的な殺戮劇になるのが目に見えているので、敢えて割愛したのかもしれない。<br /><br />全体として煽った割にこじんまりとした戦いに終始した感があるが、日本の戦力を考えればブラゴヴェシチェンスクを巡る攻防戦に焦点を絞ったのは正解なんだと思う。<br />この戦いで両軍共に大損害を被った事もあり、東部での戦闘は当面膠着状態。次の巻からは欧州方面を舞台とした戦いにシフトするらしい。1巻以降出番が無かった海軍の奮闘に期待したい。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>戦記・ミリタリー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/196410652.html</link>
      <title>捕食者なき世界　感想　ウィリアム ソウルゼンバーグ</title>
      <pubDate>Mon, 18 Apr 2011 12:05:23 +0900</pubDate>
            <description>捕食者なき世界ウィリアム ソウルゼンバーグ 高槻 成紀 William Stolzenburg 頂点捕食者がいかに生態系のバランスを保っているのかという話を、生物学者たちの苦労(というよりも執念)溢れるエピソードを通して論じるノンフィクション。基本は食物連鎖の話なので、取り立てて新説や新発見がある訳ではないのですが、生物界の覇者となりながら生態系の維持に関してはあまり関心の無い怠惰な頂点捕食者であるところのホモサピエンスに対する警句に満ちた内容となっていて、世界規模で生態系の..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416372950X/goodpic-22/" target="_top">捕食者なき世界</a>ウィリアム ソウルゼンバーグ 高槻 成紀 William Stolzenburg <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416372950X/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nWLOhU1yL._SL160_.jpg" border="0" alt="416372950X" /></a>


頂点捕食者がいかに生態系のバランスを保っているのかという話を、生物学者たちの苦労(というよりも執念)溢れるエピソードを通して論じるノンフィクション。
基本は食物連鎖の話なので、取り立てて新説や新発見がある訳ではないのですが、生物界の覇者となりながら生態系の維持に関してはあまり関心の無い怠惰な頂点捕食者であるところのホモサピエンスに対する警句に満ちた内容となっていて、世界規模で生態系の変化が観測される現代だからこそ一読しておくべき書ではあります。

また、書の後半では生態系の維持に勤勉な捕食動物を北米に導入すべきだとの論があり、北米大陸にライオンや像を放てと半ば暴論じみた論調の話も出てきますが、象やライオンはともかくも、個体数が減ってしまった狼などを再生することによって、増えすぎた被捕食者を適正な数に収めることが出来るのなら一考する価値はありそうな気がした。
実際日本でも鹿や猪が増えすぎて食害が問題になっているだけに、タイムリーな提案と言えそうです。ただ、その為には仮に狼が人や家畜を襲った場合、いかにして散弾銃を持ち出すことを抑制するかと言う大問題が横たわっていますが。

どこまで現実と折り合いをつけるかが難しいところではありますが、貴重な提言を投げかけている良書だと思います。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416372950X/goodpic-22/" target="_top">捕食者なき世界</a><br />ウィリアム ソウルゼンバーグ 高槻 成紀 William Stolzenburg <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/416372950X/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51nWLOhU1yL._SL160_.jpg" border="0" alt="416372950X" /></a><br /><br /><br /><br />頂点捕食者がいかに生態系のバランスを保っているのかという話を、生物学者たちの苦労(というよりも執念)溢れるエピソードを通して論じるノンフィクション。<br />基本は食物連鎖の話なので、取り立てて新説や新発見がある訳ではないのですが、生物界の覇者となりながら生態系の維持に関してはあまり関心の無い怠惰な頂点捕食者であるところのホモサピエンスに対する警句に満ちた内容となっていて、世界規模で生態系の変化が観測される現代だからこそ一読しておくべき書ではあります。<br /><br />また、書の後半では生態系の維持に勤勉な捕食動物を北米に導入すべきだとの論があり、北米大陸にライオンや像を放てと半ば暴論じみた論調の話も出てきますが、象やライオンはともかくも、個体数が減ってしまった狼などを再生することによって、増えすぎた被捕食者を適正な数に収めることが出来るのなら一考する価値はありそうな気がした。<br />実際日本でも鹿や猪が増えすぎて食害が問題になっているだけに、タイムリーな提案と言えそうです。ただ、その為には仮に狼が人や家畜を襲った場合、いかにして散弾銃を持ち出すことを抑制するかと言う大問題が横たわっていますが。<br /><br />どこまで現実と折り合いをつけるかが難しいところではありますが、貴重な提言を投げかけている良書だと思います。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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]]></content:encoded>
            <category>ノンフィクション</category>
      <author>黒猫</author>
      <guid isPermaLink="false">blog:https://blog.seesaa.jp,honwoyominagara/196410652</guid>
                </item>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/192151541.html</link>
      <title>ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行　感想　アラン・ムーアヘッド</title>
      <pubDate>Wed, 23 Mar 2011 21:03:50 +0900</pubDate>
            <description>ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行アラン ムーアヘッド 小城 正 WW1というと日本語の資料もあまり多いとは言えないのでまったく知らない事のほうが多いが、このガリポリ上陸作戦は名前だけは聞いたことがあるレベルではあった。とは言えガリポリがトルコだという事すら知らなかったんですが。本書を読んで強く感じられるのは、敵を軽んじ、明確な戦略を欠くままに行った作戦は、たとえ戦術的に眼を見張るものがあったとしても、良い結果は齎さないという事。まあ、すごく基本的なことですよ..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489226072X/honwoyominagn-22/" target="_top">ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行</a>アラン ムーアヘッド 小城 正 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489226072X/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="" border="0" alt="489226072X" /></a>



WW1というと日本語の資料もあまり多いとは言えないのでまったく知らない事のほうが多いが、このガリポリ上陸作戦は名前だけは聞いたことがあるレベルではあった。とは言えガリポリがトルコだという事すら知らなかったんですが。

本書を読んで強く感じられるのは、敵を軽んじ、明確な戦略を欠くままに行った作戦は、たとえ戦術的に眼を見張るものがあったとしても、良い結果は齎さないという事。まあ、すごく基本的なことですよね。なのにその基本を忘れて手痛いしっぺ返しを受けた行為は世の中ゴマンと転がっているわけですが。

なお、このガリポリ上陸作戦を立案したのは後の英国宰相チャーチルです。
本書では英国内に於ける政治的なグダグダにも触れていて、作戦は失敗すべくして失敗するだけの要素を常に孕んでいた事も描いてます。
戦史というと主に前線での時系列ごとの出来事の羅列が多いのですが、ロンドンにも目を向ける事で、ドキュメントとしての厚みが出ている気がしました。

結構分厚い本ですが、内容は濃厚なので知的好奇心が減衰する事なく読めました。



<a></a>

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      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489226072X/honwoyominagn-22/" target="_top">ガリポリ―第一次大戦における最大の勇気と最大の愚行</a><br />アラン ムーアヘッド 小城 正 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489226072X/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="" border="0" alt="489226072X" /></a><br /><br /><br /><br /><br />WW1というと日本語の資料もあまり多いとは言えないのでまったく知らない事のほうが多いが、このガリポリ上陸作戦は名前だけは聞いたことがあるレベルではあった。とは言えガリポリがトルコだという事すら知らなかったんですが。<br /><br />本書を読んで強く感じられるのは、敵を軽んじ、明確な戦略を欠くままに行った作戦は、たとえ戦術的に眼を見張るものがあったとしても、良い結果は齎さないという事。まあ、すごく基本的なことですよね。なのにその基本を忘れて手痛いしっぺ返しを受けた行為は世の中ゴマンと転がっているわけですが。<br /><br />なお、このガリポリ上陸作戦を立案したのは後の英国宰相チャーチルです。<br />本書では英国内に於ける政治的なグダグダにも触れていて、作戦は失敗すべくして失敗するだけの要素を常に孕んでいた事も描いてます。<br />戦史というと主に前線での時系列ごとの出来事の羅列が多いのですが、ロンドンにも目を向ける事で、ドキュメントとしての厚みが出ている気がしました。<br /><br />結構分厚い本ですが、内容は濃厚なので知的好奇心が減衰する事なく読めました。<br /><br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>戦記・ミリタリー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
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      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/190286017.html</link>
      <title>不死身のフジミさん―殺神鬼勧請　感想　諸口正巳</title>
      <pubDate>Sat, 12 Mar 2011 21:33:50 +0900</pubDate>
            <description>不死身のフジミさん―殺神鬼勧請 (C・NOVELSファンタジア)諸口 正巳 タカハシ おやじ臭いキャスティングは結構好きだ。特にフジミさんのヘタレた中年という感じは悲哀が漂っていて良い。とある理由で短命な家系なのも、とある理由で妻を亡くして以来ずっと孤独に生きてるのも切なさ満点で良い。それはいいんですけど、前半の展開がワンパターンすぎるのが辛い。グロイ事自体は悪い事でもないし、ホラーっぽさもよく出てて、もう少し展開に変化があれば一気に面白くなると思うんですがねー。擬音に凝った..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125010145/honwoyominagn-22/" target="_top">不死身のフジミさん―殺神鬼勧請 (C・NOVELSファンタジア)</a>諸口 正巳 タカハシ <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125010145/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MzsPA21WL._SL160_.jpg" border="0" alt="4125010145" /></a>


おやじ臭いキャスティングは結構好きだ。
特にフジミさんのヘタレた中年という感じは悲哀が漂っていて良い。
とある理由で短命な家系なのも、とある理由で妻を亡くして以来ずっと孤独に生きてるのも切なさ満点で良い。
それはいいんですけど、前半の展開がワンパターンすぎるのが辛い。
グロイ事自体は悪い事でもないし、ホラーっぽさもよく出てて、もう少し展開に変化があれば一気に面白くなると思うんですがねー。
擬音に凝ったりする力をストーリーの方に費やして欲しかった。

あと、微かに宇宙的恐怖系のキーワードが見えた気がするんだけど、城田さんが一番ソレっぽい。
もしかしてその系譜作品なのかな。


<a></a>

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      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125010145/honwoyominagn-22/" target="_top">不死身のフジミさん―殺神鬼勧請 (C・NOVELSファンタジア)</a><br />諸口 正巳 タカハシ <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4125010145/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51MzsPA21WL._SL160_.jpg" border="0" alt="4125010145" /></a><br /><br /><br /><br />おやじ臭いキャスティングは結構好きだ。<br />特にフジミさんのヘタレた中年という感じは悲哀が漂っていて良い。<br />とある理由で短命な家系なのも、とある理由で妻を亡くして以来ずっと孤独に生きてるのも切なさ満点で良い。<br />それはいいんですけど、前半の展開がワンパターンすぎるのが辛い。<br />グロイ事自体は悪い事でもないし、ホラーっぽさもよく出てて、もう少し展開に変化があれば一気に面白くなると思うんですがねー。<br />擬音に凝ったりする力をストーリーの方に費やして欲しかった。<br /><br />あと、微かに宇宙的恐怖系のキーワードが見えた気がするんだけど、城田さんが一番ソレっぽい。<br />もしかしてその系譜作品なのかな。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>ホラー</category>
      <author>黒猫</author>
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                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/189418839.html</link>
      <title>太陽の村　感想　朱川湊人</title>
      <pubDate>Mon, 07 Mar 2011 19:18:46 +0900</pubDate>
            <description>太陽の村朱川 湊人 ハワイへの家族旅行の岐路で遭遇した飛行機事故。一人生き残ったオタク青年が漂着したのは、不思議な島だった。という訳で、日本の室町時代頃に似てはいるものの、何かが根本的に違っている謎の島に流れ着いたオタク青年の冒険と成長を描く本作品。最初はタイムスリップか異次元かとわくわくさせてくれたが、終盤の種明かしについてはいささか拍子抜け的なものがあった。とは言えラノベ的な文体とコミカルなキャラクターが特徴的な作品なので、こういう大掛かりなギミックもありとえばありか。若..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[



<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093797536/honwoyominagn-22/" target="_top">太陽の村</a>朱川 湊人 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093797536/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5156S0ZORWL._SL160_.jpg" border="0" alt="4093797536" /></a>


ハワイへの家族旅行の岐路で遭遇した飛行機事故。
一人生き残ったオタク青年が漂着したのは、不思議な島だった。

という訳で、日本の室町時代頃に似てはいるものの、何かが根本的に違っている謎の島に流れ着いたオタク青年の冒険と成長を描く本作品。最初はタイムスリップか異次元かとわくわくさせてくれたが、終盤の種明かしについてはいささか拍子抜け的なものがあった。
とは言えラノベ的な文体とコミカルなキャラクターが特徴的な作品なので、こういう大掛かりなギミックもありとえばありか。

若干ながらステロタイプなオタク批判のエッセンスは感じたが、作品自体はオタク向けじゃないのでそういうものだと思って読むしか無い。
ただ、一番ラストで主人公に突きつけられた選択肢はなかなか考えさせるものがあった。
俺みたいに自分の限界を知ってしまった人間なら島に残る方を選ぶだろうが、まだ俺は本気になってないだけと思える世代なら帰る方を選ぶかも知れない。
いずれにせよ明確な回答を敢えて作中では描かないところが良かった。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<br /><br /><br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093797536/honwoyominagn-22/" target="_top">太陽の村</a><br />朱川 湊人 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093797536/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/5156S0ZORWL._SL160_.jpg" border="0" alt="4093797536" /></a><br /><br /><br /><br />ハワイへの家族旅行の岐路で遭遇した飛行機事故。<br />一人生き残ったオタク青年が漂着したのは、不思議な島だった。<br /><br />という訳で、日本の室町時代頃に似てはいるものの、何かが根本的に違っている謎の島に流れ着いたオタク青年の冒険と成長を描く本作品。最初はタイムスリップか異次元かとわくわくさせてくれたが、終盤の種明かしについてはいささか拍子抜け的なものがあった。<br />とは言えラノベ的な文体とコミカルなキャラクターが特徴的な作品なので、こういう大掛かりなギミックもありとえばありか。<br /><br />若干ながらステロタイプなオタク批判のエッセンスは感じたが、作品自体はオタク向けじゃないのでそういうものだと思って読むしか無い。<br />ただ、一番ラストで主人公に突きつけられた選択肢はなかなか考えさせるものがあった。<br />俺みたいに自分の限界を知ってしまった人間なら島に残る方を選ぶだろうが、まだ俺は本気になってないだけと思える世代なら帰る方を選ぶかも知れない。<br />いずれにせよ明確な回答を敢えて作中では描かないところが良かった。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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            <category>その他の本</category>
      <author>黒猫</author>
      <guid isPermaLink="false">blog:https://blog.seesaa.jp,honwoyominagara/189418839</guid>
                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/184040430.html</link>
      <title>あっちが上海　感想　志水辰夫</title>
      <pubDate>Fri, 04 Feb 2011 06:51:47 +0900</pubDate>
            <description>あっちが上海 (集英社文庫)志水 辰夫 シミタツ先生というと浪花節とハードボイルドが高次元で融合した独自の世界観が売りだと思ってたのですが、この作品はそんなイメージをひっくり返す(根幹からひっくり返してないところがポイント)変化球。タイトルからして従来のシミタツ節的な響きを残しつつ、どこかコミカルな感じになっているけど、内容もまさにそんな感じ。偽装船舶事故を得意とするプロ詐欺師が&quot;仕事&quot;現場で偶然手に入れた米軍の秘密兵器を巡って、CIAからモサド、中国に到るまで世界中の諜報機..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087496058/honwoyominagn-22/" target="_top">あっちが上海 (集英社文庫)</a>志水 辰夫 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087496058/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31AVXS3XQWL._SL160_.jpg" border="0" alt="4087496058" /></a>


シミタツ先生というと浪花節とハードボイルドが高次元で融合した独自の世界観が売りだと思ってたのですが、この作品はそんなイメージをひっくり返す(根幹からひっくり返してないところがポイント)変化球。タイトルからして従来のシミタツ節的な響きを残しつつ、どこかコミカルな感じになっているけど、内容もまさにそんな感じ。
偽装船舶事故を得意とするプロ詐欺師が"仕事"現場で偶然手に入れた米軍の秘密兵器を巡って、CIAからモサド、中国に到るまで世界中の諜報機関が日本…偽装事故現場に近い五島列島のとある島に集まってくる中、それらのプロを出し抜いて…という話。
こう書くと若干ホラ気味ではあれど比較的普通の冒険小説にも思えるが、登場人物の性格が結構コミカルになっていて、軽妙で時に情けない会話や、そんなアホなwという展開とで笑わせてくれる。
シミタツ先生マジ引き出し多い…。
たまにはこういうのもいいかなーと思った。面白いのは確かだし。



<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087496058/honwoyominagn-22/" target="_top">あっちが上海 (集英社文庫)</a><br />志水 辰夫 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087496058/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/31AVXS3XQWL._SL160_.jpg" border="0" alt="4087496058" /></a><br /><br /><br /><br />シミタツ先生というと浪花節とハードボイルドが高次元で融合した独自の世界観が売りだと思ってたのですが、この作品はそんなイメージをひっくり返す(根幹からひっくり返してないところがポイント)変化球。タイトルからして従来のシミタツ節的な響きを残しつつ、どこかコミカルな感じになっているけど、内容もまさにそんな感じ。<br />偽装船舶事故を得意とするプロ詐欺師が"仕事"現場で偶然手に入れた米軍の秘密兵器を巡って、CIAからモサド、中国に到るまで世界中の諜報機関が日本…偽装事故現場に近い五島列島のとある島に集まってくる中、それらのプロを出し抜いて…という話。<br />こう書くと若干ホラ気味ではあれど比較的普通の冒険小説にも思えるが、登場人物の性格が結構コミカルになっていて、軽妙で時に情けない会話や、そんなアホなwという展開とで笑わせてくれる。<br />シミタツ先生マジ引き出し多い…。<br />たまにはこういうのもいいかなーと思った。面白いのは確かだし。<br /><br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

]]><![CDATA[
]]></content:encoded>
            <category>冒険</category>
      <author>黒猫</author>
      <guid isPermaLink="false">blog:https://blog.seesaa.jp,honwoyominagara/184040430</guid>
                </item>
        <item>
      <link>http://honwoyominagara.seesaa.net/article/182910017.html</link>
      <title>光の帝国 常野物語　感想　恩田陸</title>
      <pubDate>Fri, 28 Jan 2011 20:18:05 +0900</pubDate>
            <description>光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)恩田 陸 常野というキーワードで繋がった超能力を持つ一族の連作短編集。すこしふしぎに始まってホラーからバトル風味まで、話毎に違った味わいがある。舞台設定も現代からいつの時代かわからないものまで多彩で、たとえば表題作の「光の帝国」の舞台は未来の日本か、或いは平行世界の日本を思わせる不穏な時代を舞台としている。もしかしたら太平洋戦争直前を描いたつもりなのかも知れないが、常野の者の能力の軍事利用を部隊としている目論む軍が常野に&quot;特殊部..</description>
            <itunes:summary><![CDATA[

<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472426/honwoyominagn-22/" target="_top">光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)</a>恩田 陸 <a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472426/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RewXfXMlL._SL160_.jpg" border="0" alt="4087472426" /></a>


常野というキーワードで繋がった超能力を持つ一族の連作短編集。

すこしふしぎに始まってホラーからバトル風味まで、話毎に違った味わいがある。
舞台設定も現代からいつの時代かわからないものまで多彩で、たとえば表題作の「光の帝国」の舞台は未来の日本か、或いは平行世界の日本を思わせる不穏な時代を舞台としている。
もしかしたら太平洋戦争直前を描いたつもりなのかも知れないが、常野の者の能力の軍事利用を部隊としている目論む軍が常野に"特殊部隊"を潜入させてくるというくだりで、俺はこれは遥か未来か或いは平行世界だろうと思った。
なぜなら過去の日本軍に特殊部隊と呼ばれる内容の組織が存在した事実はないからで、無い筈のものが存在している＝平行世界と理解するのが最も論理的なのは言うまでもない。
もちろん平行世界とする論拠は他にもあって、常野の人々の中心人物であるツル先生に関しては、時間と空間を超えて存在できる能力者である事を思わせる記述がある。
時間と空間を超越し、無数に存在する平行世界を渡る者…ロマンではないですか。

バックストーリーはかなり壮大な雰囲気だけど、その辺りは匂わせる程度にとどめているのが確信犯的。超常の力を持ちながら、あえて野にある生き方を選ばせる事となった経緯など、気になることは五万とある。その辺りを少しずつ描いていくのだとしたら、なかなか面白そうなシリーズだと感じた。


<a></a>

]]></itunes:summary>
      <content:encoded><![CDATA[
<br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472426/honwoyominagn-22/" target="_top">光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)</a><br />恩田 陸 <br /><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087472426/honwoyominagn-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51RewXfXMlL._SL160_.jpg" border="0" alt="4087472426" /></a><br /><br /><br /><br />常野というキーワードで繋がった超能力を持つ一族の連作短編集。<br /><br />すこしふしぎに始まってホラーからバトル風味まで、話毎に違った味わいがある。<br />舞台設定も現代からいつの時代かわからないものまで多彩で、たとえば表題作の「光の帝国」の舞台は未来の日本か、或いは平行世界の日本を思わせる不穏な時代を舞台としている。<br />もしかしたら太平洋戦争直前を描いたつもりなのかも知れないが、常野の者の能力の軍事利用を部隊としている目論む軍が常野に"特殊部隊"を潜入させてくるというくだりで、俺はこれは遥か未来か或いは平行世界だろうと思った。<br />なぜなら過去の日本軍に特殊部隊と呼ばれる内容の組織が存在した事実はないからで、無い筈のものが存在している＝平行世界と理解するのが最も論理的なのは言うまでもない。<br />もちろん平行世界とする論拠は他にもあって、常野の人々の中心人物であるツル先生に関しては、時間と空間を超えて存在できる能力者である事を思わせる記述がある。<br />時間と空間を超越し、無数に存在する平行世界を渡る者…ロマンではないですか。<br /><br />バックストーリーはかなり壮大な雰囲気だけど、その辺りは匂わせる程度にとどめているのが確信犯的。超常の力を持ちながら、あえて野にある生き方を選ばせる事となった経緯など、気になることは五万とある。その辺りを少しずつ描いていくのだとしたら、なかなか面白そうなシリーズだと感じた。<br /><br /><br /><br><a name="more"></a>

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]]></content:encoded>
            <category>ファンタジー</category>
      <author>黒猫</author>
      <guid isPermaLink="false">blog:https://blog.seesaa.jp,honwoyominagara/182910017</guid>
                </item>
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