2010年07月19日

無期限更新停止のお知らせ

えー、現在のメインブログである黒猫コミック館の管理で手一杯になって来たので、本ブログは無期限に更新停止することにしました。


以後読書関係については読書メーターTwitterで触れる事とします。ブログ自体はこのままにしておく予定です。


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2010年07月14日

哄う合戦屋 感想 北沢秋


哄う合戦屋
北沢 秋 志村貴子
4575236640



ものすごーく現代ものチックな戦国小説。
物語としてはそれなりに面白いし、テンポが良くて読みやすいのも美点ですけど、たぶん歴史マニアの人にとっては考証面で突っ込みどころが多いような気がする。
また、主人公一徹が天才軍師という割には、最後の最後は自分が敵将と一騎打ちして首級を挙げるというパターンが多いのが気になる。軍師が槍を振るったらいかんでしょう…。
それに戦術の描写に関しても、事前の駆け引き以外は戦国SLGの合戦フェイズ的で、武器や仕掛けを活かした戦いという感じではないですね。

という訳で、歴史小説として読むとアレですけど、一徹の屈折した情念と若菜姫の出来の良さ、ついでに一般人代表とも言える吉弘のつつましい器の小ささを楽しむのが吉。
特に吉弘は一徹の活躍で領地が広がった事に最初は喜んでいたものの、やがて自分の器量を超えて領地が広がり始めた途端怖くなって一徹を疎み始めるヘタレ感に共感しまくり。
現代的に言うと、田舎の零細企業の社長が中途採用した社員の能力でヒット商品を乱発し、気が付くと大企業とも肩を並べられる位まで成長するものの、国内大手企業のみならず外資大手などの魑魅魍魎が犇めく修羅の世界を見た途端恐ろしくなって、もとの零細時代に戻りたくなってしまったというか、そんな感じ。
吉弘は基本的に善人なんですけど、善人故に野望の器も小さいんですよねえ。
ある意味癒しキャラですわ。




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2010年07月13日

這いよれ!ニャル子さん 4 感想


這いよれ!ニャル子さん 4 (GA文庫)
逢空 万太 狐印
4797358017



ニャル子さん4巻です。
まさか4巻まで続くとは意外この上ない事なんですけど、従来のラノベにありがちな漫画やアニメやゲームや他のライトノベルのみにインスパイヤされた親近相姦感溢れる作品群とは一線を画して、敢えて現在の若いラノベ読者層にはあまり縁がない海外小説であるところのクトゥルーからメインの元ネタを持って来たのが逆に存在感を際立たせたのか。


それはいいとして、前巻ラストのヒキで登場した真尋きゅんのご母堂です。
邪神ハンターではないかと囁かれていた彼女の正体は…やはりハンターでした。ただし、邪神ではなくモンスターの。教授と呼ばれる謎の人物とパーティを組んでリアルモンハンをやっておられるそうです。無理矢理斜め上に持って行きましたね作者。
ちなみに『教授』ですが、文脈すると永劫の探求に登場したシュールズベリー教授ではないかと思われます。

終盤が割とバトルっぽく展開した前巻に比べると、4巻は結構脱力系。
クトゥルーの落とし子クトゥルヒをモデルにしたと思われるルーヒーさんがご母堂を連れ去ったり、ハス太君(男の娘)が出て来たりして、一気に宇宙的恐怖のテンションが上がったかと思ったら、ゲーム機開発ネタっすか…。
ネタが明かされた時の脱力感は筆舌に尽くし難いものがありましたけど、クー子さんのセリフには感動して胸が熱くなった。
あのセリフの元ネタが気になる。


さて、邪神達とのSAN値の下がるラブコメにいよいよ男の娘も参戦ということで、とても頭が痛い事になってきました。ある意味、グダグダが売りの作品だから何でもありっちゃありなんですが。
いや本当、5巻も楽しみです。





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2010年07月07日

城は踊る 感想 岩井 三四二



城は踊る
岩井 三四二
404621449X



ああ、これ面白いな。
有名武将はほぼ登場しない、名もなきいち武者の視点で描かれる城攻めの物語。
派手な合戦はありませんけど、戦国時代当時の武士の置かれた立場と、リアルな城攻めの描写が魅力的。世の東西の違いはあれど、富士宏先生の『城物語』に通じるものがある。

後半はちょっとドロドロした愛憎劇が入ってきておや?と思える部分もありますが、しかし私怨によって戦が行われ、それに従うしか無い理不尽と虚しさを描くのもある意味リアルといえばリアルか。読後感は決して爽やかでもなければ感動もしない。でもそれは物語としてつまらないという意味では決して無くて、出来すぎた講談調とは一線を画する生々しさ故なんだと思う。

ケレン味ばかりを追求した昨今の歴史物に食傷気味なら楽しめる。たぶん。



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戦争は女の顔をしていない 感想 スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ

戦争は女の顔をしていない
スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ 三浦 みどり
4903619109



大祖国戦争に兵士として、あるいはパルチザンとして関わり、そして戦った女性たちの証言を集めたノンフィクション。
証言を集め始めたのはまだソ連が存在していた当時であり、戦争の悲愴さ(悲惨さではないのがポイント)を強く感じさせる本書は出版にいたるまで様々な障害が存在した事に随所で触れられていて興味深かった。
特に戦争の真実を描こうとした著者に対して検閲官が述べた"真実はそこに存在しているものではなく、そうありたいという理想の中にあるのではないか"という旨の発言は、ここ10年ほどの日本の言論界にもそのまま当てはめることが出来て戦慄を感じた。
こうありたいという理想の姿に疑問を感じる者は国家の敵として認定される。それを党がやっているのか党支持者がやっているのかの違いはあるが、構図は変わらない。

集められた証言は実に生々しくて、感想を述べることすらはばかられるものばかりなので深くは触れないが、純粋な愛国心で戦争に従軍したのに、戦後においても長い間人々に偏見を持って見られる運命を背負わされ、沈黙を余儀なくされていた元女性兵士達の抱える心の闇のようなものは読んでて辛くなる。
呑気にソ連軍の女性兵士萌えとか言ってた俺的にはものすごく衝撃的でした。



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