2010年02月06日

純潔ブルースプリング 感想 十文字青

純潔ブルースプリング
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溢れる自意識によって彩られた刹那的な小説。最早それ以外の形容しようがない。
簡単に言うと中二病。
だが、この中二病は…嫌いではない。
いい歳した大人が根拠不明の選民意識を振りかざして上から目線でグダグダと屁理屈を書き散らし、それを論理的だと自画自賛するタイプの作品にはひたすら吐き気をもよおす僕ですが、そこに1つ"この作品は壮大なネタです"という要素が加われば印象は一転する訳です。

この作品のメイン登場人物たちは、概して"俺はお前と違う"、"皆と違う俺様かっこいい"、"自分以外全員バカ"的な考え方を持っています。あまり直接的は語らないものの(一部の某デブキャラは露骨に語ってるけど)、シンジケートとかラヴァーズなど適当なあだ名を自分達とは違うグループに付ては、俺達はあいつらとは違うんだぜ?的なニュアンスの言動を繰り返していたりする所にそうした意識が現れているわけで。

そうした自意識の垂れ流しのまま終盤まで描かれてしまうと、結構辛い作品となってしまうのですが、物語中盤からちよっとアウトローな連中が関わってきて、後半は超人的な戦闘能力を持つ主人公グループが並み居るヤンキーをちぎってはなげーの、ちぎってはなげーの展開。
仲間の一人で存在感の薄い地味なショタキャラが突然"実は暗殺拳法の伝承者だった"とか、もうとことん好き勝手なカオス状態です。
前半で築きあげてきた、ちょっぴり言動が鼻に付く連中の学園ライフ小説というイメージを完膚なきまでに打ち砕き、壮大なネタ作品へと昇華させている。

いいね。実にいい。
次々飛び出す中二設定も、作者がニヤニヤしながら書いているのが伝わってきて愉快。
劣等感を選民意識に裏返して、俺様はお前等クズとは違うんだ、俺が評価されないのは世の中が俺の真価を見抜けないマヌケばかりだからだ…みたいなことを書いてる某SF風ラノベ作家なんかとは一味も二味も違う。
中盤以降はあまりの面白さに一気に読んでしまいました。
この人の作品、他のも読んでみたい。



posted by 黒猫 at 14:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 青春・恋愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年12月07日

ホルモー六景 感想 万城目学

ホルモー六景
万城目 学
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前作「鴨川ホルモー」を読んでいない事と、この作品で取り扱われている題材が自分の好みではない事を先に表明しておきます。
「なんか少し前に話題になっていたから、後学のために読んでおくか」という程度の動機で手に取った事もこの際なので白状しておきます。


よし、予防線張ったぞ。

上記のように自分が求めるもの、読みたいものと言った路線からは大きく外れた作品でしたが、それ即ち面白くないかと言うとさにあらず。
確かに恋愛要素を前面に押し出したスイーツ臭は微妙に鼻に付くのですが、それをカヴァーしてあり余るだけの技巧の冴えをこの作品からは感じました。
「もっちゃん」で見せたミスリードを誘うテクニック、「丸の内サミット」で見せた会話の端々に伏線を仕込むテクニック、そして一見別々の物語に思える一部の短編同士(「鴨川(小)ホルモー」と「同志社大学黄竜陣」)の時系列を合わせて一つの流れを作る構成の妙。
オニを戦わせるホルモーなる奇抜な競技が存在する世界を舞台にしながらも、その小説としての手法には奇抜さではなくストロングスタイルな意味での巧さが光っていて、決して一発芸的なアイデアだけで勝負している作品ではありません。

だから、自分の趣味とは違っていても退屈する事無く最後まで読めました。
特に「もっちゃん」のラスト前になってから徐々に違和感を感じさせてくる描き方なんてもう。
――え?もう結婚してるの?
――奥さん洋裁?言葉遣いも変じゃね?
この違和感の後に実は…と明かされる舞台設定。改めて読み返してみたら随所にヒントが示されていて、それでも気付けなかったのは自分があまりに迂闊だからなのか、それとも作者の技量が卓越しているからなのか。
おみそれしました。

1巻を読んでなくてもある程度の雰囲気はつかめますが、登場人物の相関関係などやはり読んでないとわかり辛い部分もあります。
機会があれば1巻も読んでみようかな。



posted by 黒猫 at 12:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 青春・恋愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月20日

夜は短し歩けよ乙女 森見 登美彦

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2007年07月23日

図書館内乱 有川浩

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2007年05月30日

四度目の氷河期 荻原浩

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2007年03月31日

図書館戦争 有川浩

「いや・・・・・・お前、友達だったら面白い女だなと思って」

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有川 浩

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2006年11月26日

少女七竈と七人の可愛そうな大人/桜庭一樹

女の人生ってのはね、母をゆるす、ゆるさないの長い旅なのさ。

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posted by 黒猫 at 12:52| Comment(2) | TrackBack(3) | 青春・恋愛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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