2007年03月27日

渚にて―人類最後の日 ネビル・シュート

肝心なのは、その日が、明るくて、暖かい、上天気の日だったことである。最初の水仙が咲いた事である。



渚にて―人類最後の日渚にて―人類最後の日
ネビル・シュート 井上 勇

東京創元社 1965-09
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2007年03月09日

MOUSE 牧野修

そう、毎日少しずつぼくたちはドラッグを血管に流し込みます。ゆっくりと、死に近づくために


MOUSE(マウス)MOUSE(マウス)
牧野 修

早川書房 1996-02
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2007年02月20日

逆境戦隊バツ〔×〕2巻 坂本康宏

ただ、愛のために




逆境戦隊バツ「×」〈2〉逆境戦隊バツ「×」〈2〉
坂本 康宏

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2007年02月18日

零式 海猫沢めろん

「翼は折れた?だからどうした。心ならここにある」


零式零式
海猫沢 めろん

早川書房 2007-01
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2007年02月15日

サマー/タイム/トラベラー 1 新城 カズマ

これは時間旅行の物語だ。



サマー/タイム/トラベラー (1)  ハヤカワ文庫 JA (745)サマー/タイム/トラベラー (1) ハヤカワ文庫 JA (745)
新城 カズマ 鶴田 謙二

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2007年02月08日

歩兵型戦闘車両00(ダブルオー) 坂本康宏

「合体軸ブレなし!」
「固定状態、問題なし!」
「ダブルオー変形システムロック!」
「チェンジダブルオー!」

歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)
歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)坂本 康宏

おすすめ平均
starsおもしろ、悲し
stars社会人にちょっと疲れてきた人のための佳作
stars面白いけど、どこかで見たことがあるような……
starsまあ、読んでみてください!
starsほのぼのエンターテインメント

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2007年02月03日

逆境戦隊バツ〔×〕 坂本康宏

「それから、クルミレンジャーの任務に当たっているときは、私のことはボスと呼ぶように」 



逆境戦隊バツ「×」〈1〉逆境戦隊バツ「×」〈1〉
坂本 康宏

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2007年01月13日

ぼくらはみんな、ここにいる 大石英司

私達の幸せは四00年の時を超えて永遠に輪廻している。

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2007年01月10日

傀儡后 牧野修

世界は皮膚と化しつつある・・・・・・


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2006年12月14日

チョウたちの時間/山田正紀

それがわれわれの責任だと・・・・・・知性だ、知性が人類をこんなにも醜くしているのだ

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2006年11月25日

2006年09月10日

僕たちの戦争/萩原浩




ドラマ化にあわせて文庫が出たので読んでみました。

現代に生きるフリーター青年と、昭和十九年に生きる予科連の軍国青年がタイムスリップによって入れ替わってしまうという話。
この手の作品にありがちな鼻に付く様な反戦思想もしくは戦争賛美思想はさほど無く、二人の主人公視点で時代を見つめながら時にコミカルに、時に物悲しく現代を描き出しています。
それぞれの主人公視点に入れ替わる度に地の文も今時の頭悪そうな文章になったり、硬質な文章になったりするのは芸コマ。
資料として日本軍関係なら外せない光人社の書籍を多数参考にしていますので、考証面でもこの手の作品としては比較的良く書けていると感じました。あくまでこの手の小説としての話ですが。
タイムスリップという要素を前提に組み立てられた話なのでSFのカテゴリーに入れましたが、本当は青春小説が正解でしょう。

過去から来た吾一がとても良い味出しています。現代に戸惑い、誤解を多分に含んだまま何とか適応しようとする姿、過去へ行ってしまったもう一人の主人公健太の彼女ミナミとのくすぐったくなるような恋愛(健太と吾一は全く同じ姿をしているという設定です)。健太の両親とのやりとり・・・
でも最期は・・・。゜(゚´Д`゚)゜。ウァァァン

そうそう、上で鼻に付く云々と書いておいていきなりですが、吾一が、現代の東京を見て「我々が守りたかったのはこんな国では・・・」と言う感じの感想を持つシーンがありますが、正直この点だけはもうお腹一杯です。漫画のジパングでもこうしたニュアンスは出てきましたが、もう手垢付きまくってます実際。
それさえ目を瞑れば結構楽しめる作品でした。戦争をテーマにしながら悲壮感があまり無いのがいいですね。


48冊目。
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2006年09月05日

宇宙の傭兵たち/ジェリー・パーネル



ミリタリーSFの第一人者として知られパーネル氏の初期作品です。
今となっては古典名作にカテゴライズされる作品ですが、当時SFの代名詞だったスペース・オペラの様な絢爛豪華な物語ではなく、良い意味で泥臭く、示唆に富んだ物語はむしろ現代向きかもしれません。

地球を中心として各殖民惑星を統治していた連合国家の経済的疲弊により、各殖民惑星を「独立」と言う名目で自立(意訳/切捨て)させる政策が進む中、連合国家という帰属対象を失ったそれらの星々では政情が不安定化し、内乱が次々と勃発。
もと連合国家海兵隊に所属していたファルケンバーグ大佐と彼の率いる部隊は、傭兵としてそれらの惑星内乱に参加していきますが、実質的には連合国家の治安維持部隊の様な存在でした。
大規模な軍を維持できなくなりつつある連合国家にとって、独立した軍事組織として、また連合国家の法規にも縛られず活動可能な部隊として設立された傭兵団だったのですが、彼らはある惑星の内乱において、連合国家の意向に反して革命勢力側に力を貸すことになります・・・


舞台設定こそSFですが、宇宙空間のシーンは極僅かで殆どのシーンが政治的駆け引きと陸戦に費やされてます。またその戦闘に関してもレーザー銃やロボット兵器は一切登場しない、あくまで歩兵戦中心の泥臭い戦闘描写。戦術的には第一次世界大戦のそれに近く、歩兵と砲兵が戦場を支配しています。
外宇宙にまで版図を拡大する時代設定にはミスマッチかも知れませんのでここは意見の分かれる部分かも知れません。僕はこれはこれでアリだと思いますが。

それにしても作中における傭兵部隊のポジションは、最近良く耳にするようになった「民間軍事会社」を彷彿とさせるものがあります。SF界がスペオペ全盛期だった当時にこの様な作品を書き上げたというのはやっぱり非凡な才能の賜物なんでしょうね。


44冊目。
ラベル:書評
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2006年08月19日

月光とアムネジア/牧野修





牧野氏の作品は初めて読んだのですが、非常に存在感のある文体の方です。
改行の多い部分と妙に密度の高い部分の落差、接続詞の多い台詞回し、これら一見すると悪文とされかねない要素がふんだんに奢られているにもかかわらず、ぐいぐい読ませる力があります。

60年間誰にも姿を見られた事の無い伝説の殺人鬼とそれを追う刑事。
ミステリーものかと思えるプロットですが、人間の記憶を3時間毎にリセットしてしまう特殊空間「レーテ」やレーテ内にのみ出没する数々の怪物たちの存在、現代の日本に似ているようで何かが決定的に違う物語世界など、むしろSF領域の作品と言えるでしょう。

物語の謎の部分は中盤で大体全体像が見えてくるので、大きな驚きは特に無いのですが、個人的に気に入ったのは舞台となる「関の西4県」の設定。主人公漆他山はうち一県であるアガダ原中県の刑事なのですが、このアガダ原中県の方言があからさまに土佐弁っぽいので、「関の西4県」は四国をイメージしてよいと思います。
物語のメイン舞台となるアガダ原中県とケモン帆県県境の山岳地帯は恐らく愛媛と高知の県境、丁度四国山地の真ん中辺りでしょうか。四国の方ならご存知と思いますが愛媛と高知の県境と言えば峻険な山塊やらカルスト台地やらが広がったある意味秘境です。そこで伝説の殺人鬼やらケモン帆県立軍の兵士達と追いつ追われつ虚々実実の駆け引きが繰り広げられるのです。
地元人には情景が想像できて非常に楽しめました。

また物語の大きなギミックである「レーテ」ですが、人の記憶を3時間毎にリセットするという設定ゆえに読者の作中に対する時間感覚をも狂わせ、レーテ内での事象をよりミステリアスに感じさせてくれます。ただ中盤以降は"タイムリミット"的な使われ方しかしていなかったのが残念といえば残念ですが。
最期のエピソードに当る部分はいささか強引ながらまさかと言う展開と、余韻の残る締め方で印象的でした。

それにしてもこの作者の造語センスには脱帽。他の作品も読んでみたくなりました。


38冊目。
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2006年08月09日

完璧な涙/神林長平





ここ最近読んだ本の中ではトップクラスの難解度を誇る「完璧な涙」。生まれつき感情を持たない主人公宥現と完全自律制御で作動し、宥現を付け狙う戦車とが(多分)はるか未来の砂漠化した地球を舞台に戦いを繰り広げる、と書くとアクションSFの様ですが、実際にはメタSFと言うんですか?横方向に広がる時間平面上に浮かぶ多元的な「現在」を行きつ巡りつ、未来からの干渉と過去からの刺客に翻弄される話です。

導入部は一見僕たちの住む現代とさして変わらないシーンから始まりますが、父親が自動ライフルを持っていたり、銀妖子という世界を修復する小人の様なエネルギー体が存在していたりとどこか妙な感じです。宥現が兄と共に遺跡の調査に赴く段になってようやく世界の大半が砂漠化した遠い未来の話である事が明かされ、最初のサプライズ。
遺跡から発掘された無人戦車の覚醒、魔姫という謎の少女との出会い、そして現在と過去が交じり合った多元世界の出現・・・後半は時間と人の認識に関して殆ど禅問答の域に入ってしまいますが、そこはやはり神林氏、独特の簡潔で無駄の無い文章で読ませてくれます。それでも理解しながら読むのは結構大変ではありますが。
この手のSFにあまり馴染みが無い(僕も馴染みがあるとはいえない)人にはちょっとしんどいかも知れません。


36冊目。

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2006年05月10日

地球から来た傭兵たち その3

前回はこちら



「地球から来た傭兵たち」読書日記もいよいよラストとなりましたよ。

さて、リック&ティララ連合vsパースンズ&サラコス同盟との最終決戦だけど、決戦を前にしてリックはグゥエンに意外な真実を教えられる。
彼女は、リック達をトランに連れてきた宇宙人のエージェント(地球人)の恋人だったんだけど、その恋人から色々宇宙人たちの不穏な目論見をこっそり聞かされていたんだよね。
曰く、何故トランの文明が地球より大きく遅れているのか――。それは、彼ら宇宙人にとってトランの人類が高度な文明を築く事を望んでいないからで、だいたい6百年周期で地球人を拉致してトランに連れてきていたんだけど、リック達の前に来た地球人・・・つまり1600年代に連れてこられたはずの人類に関しては全く痕跡すら残っていない。それ以前に来た人々は今では地球から失われている筈の貴重な史書を持っていたり、地球にいた当時の記録が伝承として残っていると言うのに、何故?

答えは、抹殺されたから。

文明の進歩を望まない彼らは、地球人が文明を築きかけると核攻撃で消していたらしい。
とんでもない話だな。
しかし本来地球人をこの惑星に連れて来た宇宙人達(シャルヌクシと言う)は、銀河同盟という巨大な宇宙組織の一員であり、当然トランで彼らが秘密で行っているケースは同盟にばれると大変な事となる。
或はそれ故に彼らより短命で文明の発展が早い地球人を定期的に核で抹消していたのかも知れない。
とにかく、そういう裏があると分った以上同じ地球人同士で殺し合いをしている場合ではないと言う事で、リックはパースンズに面会を申し入れる事にした訳。
タマエルソン重鎮達の反対を押し切り、パースンズとの面会に赴くリックに同伴を申し出たのはティララ。どうも二人は互いに愛し合っているらしいけど、ロマンス小説じゃないのでその辺は適当に流しますよ(笑)。
人気の無い夜の丘で再開したリックとパースンズ、リックはシャルヌクシたちの陰謀をパースンズに告げ、和解を申し出る。しかしパースンズには「この世界の王になる」という野望があり交渉は決裂、彼はその場でリックを射殺しようとする。
闇夜に響く三発の銃声・・・倒れたのはパースンズだった。
彼を打ち倒したのは意外にもティララ。実はこっそりとメイスンが彼女に銃を貸し、撃ち方の訓練まで受けさせていたのだ。
おお、なんか出番少なくて地味だったけど、結構美味しい役どころじゃんメイスン!
パースンズが倒れた事で部下達はリックに投降し、リック小隊復活!肥料と硫黄その他で作り上げた大量の黒色火薬爆弾でサラコスも吹き飛ばし、遂にティララの怨念は晴らされる。
そして二人は結ばれ・・・めでたしめでたし。


〜fin〜          


・・・ちょいまて。
確かに宿敵サラコスと裏切り者パースンズは死んだものの、シャルヌクシの陰謀は現在進行中だし、ローマ帝国だって一度はリックの戦術に敗れたものの未だ健在だ。
考えてみれば何一つ状況は好転しちゃいない。
そう、リック達の戦いは終わってはいない・・・

と言う訳で、この「地球から来た傭兵たち」には続編があります。
ローマ帝国で発生した内乱により大陸全土を戦乱の嵐が覆う(らしい)「トラン攻防戦」、持ってますがまだ読んでないのでレビューは当分先ですわ(笑)。リクエストがあればやりますけどねー。多分無いだろうけどさ。

総評としては、色々無理が無いわけじゃないけど、これもセンス・オブ・ワンダーと割り切れればかなり面白い作品だと思うよ。最近は考証にとらわれすぎて小さく纏まった作品ばかりが溢れている現状、こういう古典作品の持っている破天荒さが逆に新鮮なんだよね。まさか他所の星にローマ帝国があるなんて誰も思いつかない(笑)。
残念なのは世界観の描写がやや物足りない事かなあ。なまじ歴史を切り取って投入したためか、作者にも「まぁ、歴史上の○×と言う国と同じと思ってくれ」という部分があったのかも知れない。もっとも、世界観の描写を濃くするととても一冊では収まらなかっただろうけど。

さて、次は趣向を変えてこじんまりとした雰囲気のラノベで逝く予定ですYo!


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2006年05月09日

地球から来た傭兵たち その2


前回はこちら



部下の裏切りで僅かな弾薬と食料だけで未知の惑星に放り出されたリック達。
――さぁどうする?

というのが前半の流れ。今回は中盤編ですよー。

さて、途方に暮れるリック達だけど、すぐ味方が現れる。それは彼の部下のメイスン伍長で、パースンズの元を離脱して駆けつけてきてきてくれたって訳。
うーん、人望無いなパースンズ。
三人ではまだまだ心許ないけど、とにかく何とか生き延びなきゃならない。そのためにはまず現地人と接触を・・・と考えていた所に現れたのが現地人の三人組。
しかしその三人、姫君ティララと彼女の部下カラドック、ヤヌルフは宿敵サラコスの元から逃亡中の身だったのね。
リック達と接触している最中に突如襲い掛かるサラコスの放った追手達――ここでリックとメイスンのG3ライフルが火を噴き、一瞬で追手達は壊滅。
驚いたのはティララ一行。なんとリック達は彼女達の世界に伝わる予言の勇者達だと思い込んでしまう。
成り行きでティララの故郷タマエルソンに迎えられたリック達、貧しいながら素朴で善良なお国柄なこの国でリック達は静かに暮らそうと決意するんだけど・・・
そこで終わっちゃいかんだろう。
なんとリックの元部下パースンズたち一行はティララの宿敵サラコスの元に見を寄せ、現代兵器の威力にものを言わせて侵略活動に邁進しているとの知らせが入る。
さらに予言に記された破滅の時が間近に迫っていると王と僧に告げられ、「時」の期間中避難先での非常用食料が足りない事も告げられる。
タマエルソンは農耕に適していない土地なので、すぐに耕作と言う訳にも行かず、トランの流儀――隣国からの奪取と言う手段に訴えざるおえない。
とは言えパースンズ達とは戦いたくないので、目を向けた先が「帝国」領地。
なんとローマ帝国ですよ!

何故トランにローマ帝国?
実はトランはもともと人間はいなかった星なんだけど、リック達をトランに連れてきた宇宙人達は数千年前から順次地球から人間を意図的に移住させていたという秘密。
そう、だからティララ達も血統は地球人類なんだよね。
では何故数千年前から人類生活しているに関らず地球より文化が遅れているかというと・・・そこは物語根幹に関する秘密なので次回に送ります(笑)

さて、過去の名だたる戦場で使われた武器や戦術を駆使し、無事帝国から食料の奪取に成功したリック達だけど、遂にパースンズ達が本格的に動き始めた事を知る。
リックとティララ、パースンズとサラコス、因縁の対決はあるのか?

・・・というのが中盤でした。
中盤の見所は何と言っても歴史の知識を活かした戦術にあり、っす。
なにせライフルはたった二挺しかなく、先込め式を作るにも治具から作らなきゃならない。治具を作るには金属の精錬技術から見直さなきゃならない。当然そんな時間は無いって事で、中世にスイスで使われたパイクという長槍を急増量産し、陣形を組んでローマ軍に立ち向かう。
戦国自衛隊ではパラドックスを恐れて現地への積極介入は避けていたんだけど、この物語にはパラドックスは存在しないのでどんどん積極介入するわけですよ。
例の女子大生も現地に大学を作るとか言ってるし。
こうした擬似歴史変革ゲーム的楽しさがこの作品にはたっぷり詰まってる。
うん、これは面白い。

さて、次回は後半〜ラストです。



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2006年05月08日

地球から来た傭兵たち その1



何でも作者のジェリー・パーネルさんというのはミリタリーSFと言うジャンルの第一人者なんだそうな。

ジェリー・パーネル(Wikipedia)

実は一昔前まで読書といえば三文火葬戦記とライトノベルばっかりで、この手の古典に手を染めたのは極々最近。そりゃ知らなくて当然だ罠――言い訳ですよ、ええ。
そんでこの「地球から来た傭兵たち」だけど、簡単に言うと戦国自衛隊。どっちが先かというと多分こっちだと思うけど、判りやすさを優先して敢えて例えました。

現在第6章まで読んでます。アフリカ某国の内戦に義勇兵として参加していた米国陸軍軍人リック・ギャロウェイとその部下が、キューバ軍派遣部隊に包囲されて絶体絶命の危機に陥った時、彼らの目の前に現れたのは謎の宇宙船だった、と。
宇宙人はリック達を助ける代わりに条件として、未開の惑星トランにて原住民に一種の麻薬を栽培させて、彼ら宇宙人にそれを献上しろとリック達に言うのね。
もし断ればリック達を「実験台」にすると。まあ性質の悪い脅しだ罠。
そんな事言われちゃ流石に断れないって訳で条件を飲んだリック達、彼らが連れて行かれた惑星トランには何と地球人と同じ姿の人類が生息していて中世以前の文化程度で生活していたのよ。
宇宙人の言う「麻薬」は特定の地域でしか栽培できないので、まず彼らは現代の火器を使って国を盗る事から始めなきゃならない、ところが――

トランに着くなりいきなりリックの副官パースンズが裏切り、何故かトランにリック達と一緒に連れてこられた女子大生グゥエンと共に部隊から放り出されるリック。手持ちの武器弾薬食料その他は僅か、この未知の惑星でどうするリック?

というのが前半の粗筋。
うーん、こういうの何かワクワクするよね?初出が古い、いわゆる古典SFなので今の基準からすると考証に甘い点も多いと思うし、挿絵のリック達が持っている銃火器も何やら怪しげな「ライフルの様なもの」なんだけど、そんな事はこのスケールの前には些細な事。未知の惑星に放り出され、そこで天下を盗らなきゃならない、しかも部下は裏切る・・・という事は、いずれ部下のパースンズが何処かの国の城主となっていたら彼とも一戦交える事になりかねない。
燃えるシチュエーションですよこれわ!
トランに着くまでが若干冗長だったけども、着いてからは一気呵成に物語りは展開するので、いわゆる「ページをめくる手が(ry」というヤツ。

さて、次回は中盤の話逝きますよ(・∀・)ノ


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