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第二次世界大戦初期、ドイツ海軍の潜水艦U47が、英国海軍の本拠地であるスカパ・フローに単艦潜入し、戦艦ロイヤル・オークを撃沈し凱旋するまでの記録。
ぱっと見小説形式になっているのでフィクションかと思う方もおられるかも知れませんが、れっきとしたノンフィクションです。
U47艦長ギュンター・プリーンはドイツを代表するUボートエースで、1941年に戦死するまでに、計20万トンの連合国艦船を沈めています。
そんな彼の異名、"スカパ・フローの牡牛"の元となったのが、この潜入作戦。
本国艦隊は外洋に出ていて泊地はほとんどがら空きだったとは言え、また英独の戦いが本格化していない時期で、英軍側に弛緩したムードがあったとは言え、敵国の海軍本拠地にて戦艦を撃沈(もちろん当時はまだまだ大艦巨砲主義花盛りの時期です)という戦果は、戦術、戦略的にはともかくも、政治的な意味は非常に大きく、盛んにプロパガンダの材料として活用されました。
さて。
ここからは本書・・・というか、翻訳に対するアレコレです。
まずは、人物の台詞が変に時代かがっていると言うか、「かたじけなくも」とか、お前それいつの時代の人間だよと心の中で突っ込みまくってしまった件について。
更に、バイエルン出身のエンドラス中尉が関西弁で喋るこの違和感。
しかも作中ではその関西弁を「バイエルン弁」と称している訳ですが・・・。
謝れ!バイエルン市民の皆さんに謝れ!
そういえぱ昔読んだ何かの小説では、アメリカ南部の訛りを北関東訛りに当て嵌めていて吹いた記憶があるのですが・・・この外国の方言を無理矢理日本の方言で代用するのはどげんかと思う。
それ以前に、やはり軍人ですからして変な方言ではなくて、もっと故菊池光御大の訳の様に、「うむ」とか「美味」とか、ちょっと待てwwwと言いたくなる様なお堅い台詞回しの方が絶対合うと思うんですが。
最後まで台詞の違和感に付きまとわわれた一冊でした。
ラベル:書評
台詞以外の部分では…英語版だと、覚悟完了はKakugo Complete、因果はImpactらしいです。
因果の概念を英語にすると長々となりそうだし、語感と絵でのインパクトからして、インパクトは絶妙の訳かもしれません。
シグルイのフランス語版は、フランスの古い時代の言い回しに当てはめているのかなぁ。
(フランス語版紹介サイトttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Queen/2213/manga/shigurui-f01.html
ドイツ語版があったのなら、虎眼先生は「ザ、ザー●ン…」と言っているかもしれないっぺ。
ライ麦畑でつかまえての終盤で頻繁に出てくる、「オ●ンコしようよ」は、今風に訳すと「やらないか」に…?
翻訳とは難しいものです。
ところで、ライ麦の主人公の妹って、かなり萌え萌えな妹ですよね。
英語ですか〜。何せ単位諦めた教科ですからね。
まあ、とりあえず当方に逃亡の用意ありと言う事で。
仏語版サイト見ました。
シグルイも欧州上陸ですか。ぬふうとかちゅぱとか修正なしで出せるのか興味津々です。
>「ザ、ザー●ン…」
ドイツ語ということを初めて知りましたw
>「オ●ンコしようよ」
不勉強にてそういう超絶訳がある事を知りませなんだ。まさか村上春樹版でその訳は考えられないと思いますし、訳者が気になるところです。