獣神演武 第参巻 鈴村健一 関田修 メディアファクトリー 2008-03-25 売り上げランキング : 1905 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ああ、やっちゃった。
いよいよラストバトル直前という感じ。
それは良いんだけど、慶狼を最終形態に進化させる意味が全く判りません。
前回の大虐殺にしても、死人が関わっていた事から、もしかすると史明による策謀の一部なのかと思っていたのですが、慶狼は素面で人類絶滅をやるつもりらしいです。
そのために史明を利用していたのですが、それだけでは飽き足らず史明自体も取り込んで不死身の化け物になっちまいやがりました。
うーん。
史明のポジションって、実は凄く美味しい位置だったんですよね。
貪狼、破軍とは別の第三勢力とでも言うか、物語をどの方向にでも転がせる位置。
なのに、その辺の含みはバッサリ切り捨てて、魔王vs勇者の構図にしてしまいました。
更に、今まで何とか積み上げてきた慶狼と言う人物の人間性についても全く無かった事に。
突然凶悪にトチ狂って大魔王化ですからね。これはいただけない。
こうなるともう、どれだけケレン味のあるバトルを見せてくれるかという一点のみに興味は絞られてしまいます。
物語の妙味は完全に放棄してしまった訳ですから。
救いはここ何話か作画が比較的安定しているので、初期の頃みたいな動かないバトルを見せられる心配はあまりしなくてもいい事位か。
ラベル:獣神演武