2008年03月11日

人類は衰退しました 2 田中ロミオ

人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫 た 1-2)
田中 ロミオ 山崎 透

小学館 2007-12-19
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イイね。実にイイ。

例の如く、毒気なんだか捨て鉢なんだか判然としない刺激臭を放つ作風が実に良い。
皮肉や風刺は、そのものズバリと攻撃的に書かない節度が実に良い。
オブラートで何重にも包んで、一見無害に見えるようにして、口に入れると中から縫い針が!!!
という感じにするのが基本マナー。
袈裟の下から鎧、手作り一口餃子からメタミドホスではありませんが。
一見無害に見えるものから一撃を放った方が、より効果的に相手を嫌がらせる事が出来るのです。
最初からツンケンしていたら、相手だって身構えるでしょ。
やはり節度は大切です。


と言う事で、今回は2本立て。
1話目は「人間さんの、じゃくにくきょうしょく」。
"わたし"が妖精さんの不思議なスプーンで大変な事になってしまう話です。

具体的には妖精さんになってしまって、ハムスターの村で鼬のノロイ(多分)と戦ったり、妖精さんの村でヒロポン打たれそうになったりする話です。

妖精さんになると言うとどこと無くメルヒェンな感じがしますが、身長10センチの生物になると言う事は、食物連鎖の環の中に戻される事でもありまして・・・。

結構笑えない内容でした。
面白いけど。
最近は下火になってきましたけど、ひところのジコセキニン&弱肉強食を旨とする、マッチョズムブームに対するやんわりとした毒が聞いててスパイシー。


2話目は。
「妖精さんたちの、じかんかつようじゅつ」

一話目がネタ満載でインパクトが強かっただけに、2話目はちょっと印象薄いかなあ。
プロットの組み方に凝り過ぎている感も。
でも大量の"わたし"が集合してお菓子を作るの図は見てみたかったですね。
相手の視線から手元隠しながら作業するという小学生みたいな行為に萌えましたw

あと、一応は新キャラの助手さんが登場しますが、爺さんではありませんけど存在が不確かで透明です。
これは次の巻以降で巻き返して欲しいところ。


1巻に比べると"わたし"が更に駄目人間になっている気がしなくも無いですが、面白かったです。
程好い皮肉と程好い自虐が程好くブレンドされていて、個人的には大好きなシリーズ。
3巻にももちろん期待ですね。

とりあえず、Sさん。これが僕の推奨ラノベです。
posted by 黒猫 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(1) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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