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狼と香辛料も5巻目です。
今回は、商いの方は割と投げっぱなしで終わるんですが、それもその筈。
商いはあくまで出汁で、主題はホロとロレンスがもう一歩踏み込んだ関係になるよーというもの。
すまん。
今までこの作品、ホロの変に老獪な部分と、ロレンスの歳の割に純真な部分とがどうにも肌に合わなくて、恋愛パートは華麗にスルーしていたんですが。
今回、ホロが歳の割に中二病的恋愛観を持っている事が明らかになってフイタ。
賢狼を自称し、数百年の時を生きる彼女も、色恋に関しては10代の少女レベルでしかなかった・・・と。
今までの小憎らしい老獪さは、そんな硝子のハートを見透かされないための煙幕と理解してOK?
一緒にいたら、行く所まで行けば、いつか気持ちも変わってくる。だから、お互いに楽しいうちに、深入りしないうちに別れよう(若干意訳)。
何というウブな台詞。
ここで僕の恋愛観を並べても誰も読まないと思うので、敢えてぐだぐだ言う気はありませんが、心変わりだとか、気持ちが褪せていくだとか、そんな先の事ばっかり考えてると何も出来ませぬ。
先の不安から逃げて後で後悔するよりも、今精一杯の事をして、後で良い思い出にする方がずっとマシじゃまいかと思いますはい。
と言うことで今回、5巻目にしてようやく、ヴィジュアル面以外でのホロの可愛さに気付かされましたwwwwww
ちなみに上で商いは投げっぱなしと書きましたが、ロレンスに決断をさせるきっかけになった事を追記しておきます。
・・・しかし、これ、やっぱり作者の人の初恋模様を反映させて書いている様な気がするなあ。