2008年03月05日

機神兵団 山田正紀

機神兵団〈1〉 (ハルキ文庫)機神兵団〈1〉 (ハルキ文庫)
山田 正紀

角川春樹事務所 1999-11
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リアルタイム刊行当時、新刊を待ちわびて読んでいたシリーズ。
先日文庫版を見つけたので、久しぶりに読んでみるかと買って帰りました。
そういえば星雲賞も受賞したんですよね、これ。


うん、やっぱり面白いです。
若干今で言うところの自虐史観とやらの臭いは感じますが、初版が出た当時はまたまだ「頭を下げる余裕」があった時代だった事を考慮すれば、こんなもんかとも。

景気回復どころか、スタグフレーションに陥ってしまった現代にあっては、言っちゃなんですけど、外国に下げる頭なんかありません。
そんな余裕はありません。

むしろ、逆に越境汚染や毒餃子について、謝罪と賠償を迫るべきだとすら思えます。
ええ、人間腹が減ったら攻撃的になるんですよ。
土下座外交とか自虐史観とかは、相手より風上にいたからこそ出来た、「お情け」であり「施し」です。


さて、マイ寝言はこの位にして。

機神と言うのは、一言で言うとロボット兵器です。
1巻で描かれるのは、後の機神パイロットである大作、公彦、白蘭花が出会うまで。
まだ日本軍の機神、雷神、風神、竜神は登場せず。
伏線だけを大量に埋設したと言う感じですね。


ところで、文庫版のイラストは、ノベルズ版に比べて著しく劣化しています。
何ですかあの不細工なロボットは。

本来の機神は、日本のロボットらしさを活かしつつ、レトロフューチャー風味に仕上げられた秀逸なデザインでした。
なのに、あんな騎士甲冑みたいなデザインじゃ、機神だかボルウェルク(ドイツが建造した機神)だかわかりゃしない。

この部分だけは不満。
posted by 黒猫 at 00:02| Comment(2) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
粗筋を見ていると、覚悟のススメ+蛮勇引力を考えてしまうのは、山口症候群でしょうか。

イラスト、確かにあれじゃあ、騎士ですよね…特に顔面を覆うあたりのパーツが…これでは、大日本帝国テイストを入れて、額に“生七”とか“武神”とか(右から読み)書いても違和感ありまくりですね。

調べていたら、スカイガールズが山田正紀作品であるという引っかけに、見事に釣られてしまいました…
Posted by 笛吹風流 at 2008年03月05日 22:38
笛吹風流さんこんばんは。

山口漫画とはまた違ったテイストですね〜。
謎が多くてミステリアスな雰囲気の強い作品です。

>額に“生七”とか“武神”とか

どこの強化外骨格ですかww
ちなみにアニメ版の機神にはそれぞれ漢字で機体名が書かれています。

>調べていたら、スカイガールズが山田正紀作品であるという引っかけに、見事に釣られてしまいました…

気になって調べてみたら、確かにありましたw
まあ・・・言われてみれば何となく納得できてしまうのが怖いです。


Posted by 黒猫 at 2008年03月05日 23:30
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