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ミローネ商会が国王と交渉をしている間、姿を隠していなければならないロレンスとホロ。
まずは下水道から出るために出口を探すが、内部は予想以上に複雑に入り組んでいて、なかなかで口に辿り着けない。さらにはメディオ商会の追っ手までが現れ・・・。
クロエが予想以上に小悪党入っているのにワロタ。
「男は殺せ」
ですからね。
もっとも、時代背景的に現代とは比べ物にならない位に命の軽い時代だったのかも知れませんが。
そうは言っても、ロレンスはクロエにとってどうでもいい存在ではない筈です。
取引における交渉術を教えてくれた師匠でもあり、もしかしたら一歩踏み込んだ好意を感じる相手だったかも知れません。
それを殺せと言う。
現代の我々萌えオタにはケモノ耳少女は一つの属性として認知されていますが、もっと人々が信心深かった時代ならば、恐ろしい妖怪にしか見えなかったと思います。
いくら元村の土着神だったとは言え、その感覚は原始的な宗教における精霊の様なものであり、後の一神教における神と同じ存在では無いでしょう。
そんな得体の知れない化け物に男を取られたとなれば、著しく幻滅して、もういいや、殺っちゃえ殺っちゃえとなる事もあるかもしれません。
と言うか、ホロの狼verを目の当たりにしている癖に、その事を意識的にスルー出来るロレンスはやはり大人物だと思います。
ともあれ、追い込まれて死刑宣告までされたロレンスですが、その危機に際して遂にホロが決断します。
ロレンスに一番見られたくない姿――狼の化身の姿に戻る事を。
ここで敢えてロレンスの血を吸う行為を行ったのは、追っ手の男たちやクロエの恐怖心を煽るためだったのでしょう。
そして、狼に戻って物凄い勢いで追っ手を蹴散らしていきますが、激しい流血やスプラッターは見受けられなかった事から、敢えて殺生は思い留まった感があります。
暴れていても、実は冷静だったのではないかとすら思えます。
流石にそれでも、ロレンスがホロの本当の姿を見てガクブル状態になっていたのにはいたくショックを受けた様で、ミローネ商会からの救援にロレンスを引き渡すと、何処ともなく姿を消してしまいました。
すぐ後で再開しますけど。
この、直ぐに再開という締め方は原作も同じなんですが、この部分は1巻で唯一気に入らない所でした。
それまでの話の流れからすると、余韻を無理矢理断ち切って、突然ご都合で纏めた様な違和感がしてなりません。
あからさまに次の巻に続くという締め方でしたから、もしかすると受賞時は別の終わり方だったものを、続巻を出す為に修正加筆したんじゃないだろうかとすら思えます。
もっとも、アニメ版は原作に可能な限り忠実にというコンセプトみたいですから、こればかりはどうにもなりません・・・。
さて、次回の7話がわっち商法によってDVDのみとなり、8話に飛ぶ訳ですが、最近こういう露骨な商法が流行っているみたいです。
どうも感心しません。