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アストロノト!の2巻です。
あー、何と言うか。
素敵なアルマゲドンですね。
1巻ラストで火星がどうこうと言ってましたけど、ミッショントゥマーズはまだまだお預け。
今回は、未来から歴史を変えるためにやって来たノトの子孫ラキザミ(幼女)と、地球衝突コースをとる小天体ネロがお話のメイン。
タイムスリップ系の話はパラドックスが厄介なので、個人的に苦手だとだけ言っときます。
まずは全体的に、展開がご都合なのが多少気になりました。
例えばネロの軌道を直撃コースから逸らす為に先史文明の水爆を使う事になる訳ですが、この水爆がまあ、都合よく宇宙を漂う某エス・エス・エス・エール製の衛星に搭載されている事とか。
最後のどんでん返しのトリックとか。
だから、次から次と危機は訪れるんですが、どうせどうにかなっちゃうんだろうなと変に安心してしまう自分がいて。
手に汗握るようなハラハラ感が今ひとつ足りないのです。
むしろレンビアとノトのじれったいんだか何だか判らない距離感の方が、この先どうなるのか判らないスリルを感じさせます(笑)
だからと言って、そっち方面ばかりメインにされると、そこらに掃いて捨てるほど転がっている金太郎飴ラノベに堕ちちゃうので、バランスは大切に保って欲しい所ではありますが。
結末に関しては、まさに鶏が先か卵が先か状態に陥っていましたが、作品のカラーを考慮すれば、変に深く考えないのが正解かも。
でも、個人的にはラキザミはあのまま消えていても良かったかなと思ってます。
また60年後に出会う事は出来るんだし。
もしかしたら朗らかな少女になっているかも知れないし、とか、そんな事を考えながら読んでいただけに、ちょい肩透かしでした。
結局無表情属性のキャラをレギュラーにしたかっただけかい、みたいな。