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慶狼の過去が明かされる第21話。
慶狼の過去・・・それは、彼もまた青龍党と同じく帝国の腐敗に戦いを挑む義の人だったという事。
ただ、やってる事はより急進的で、悪い言い方をするとテロに近い部分が無かった訳ではない。
弱者を守る一方で、腐敗した特権階級にはとことん苛烈でした。
だから、彼らは帝国に逆賊扱いされ、最後には正規軍の襲撃を受け、慶狼の部下玄狼党も妻も殺害されてしまった。
後に慶狼は帝国に降伏し、帝国中枢に入り込む道を選ぶ。内部から帝国を変えていくために。
そして、今に至る訳です。
降伏して、今度は内部からという理屈は判らなくもないんだけど、一度は逆賊認定された玄狼党という名前をまた使うと言うのは、その時点で帝国の威信に泥を塗りつけている気がする。
それだけ慶狼の権力が大きくなったと言う事かも知れないけど、普通は無理だと思います。
と・・・これだけだと割と伝統的なパターンではあるのですが、この話を場外から眺めていた史明がどう動くかが気になります。物語のキーマンは岱燈でも慶狼でもなく、間違いなく史明です。
彼の胸先三寸で、結末は如何様にでも変わってくるんでしょうねえ。
ラベル:獣神演武