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物語が佳境に入ってきたのは判るけど、ちよっぴり詰めこみ気味ですね。
序盤の悪人退治の展開も、帝国の腐敗を描く上で必要だったんだろうけど、あそこで話数を浪費してしまったツケが来ているのかなという気がします。
謀反の疑いで捉えられた闘核を利用して、本当に慶狼への反乱を起こさせようとする虎楊の計画は、まあある意味腹黒いけど、結構ザルな気がします。
確かに反乱起これば鎮圧に玄狼党が出るので、慶狼の周囲は手薄になるかもしれないけど、囚われて幽閉されている闘核がどうやって反乱を煽動し、指揮するのかは謎。
そして、闘核との接触を計ろうとして捕らえられる麟盟。
それを目の当たりにしながら華麗にスルーした劉煌。
最早完全に自分を見失っています。
一方、岱燈が史明に対して、自分は皇帝などにはならないと宣言した事で、賢嘉爛舞は岱燈では無く慶狼を新たな皇帝と認めた様ですが、明らかにこの流れは史明の書いた筋書き臭い。
結局、史明の目論見が見えてこないと、物語の結末が予想できないんですよね。
単純に、闘核が謀叛→その混乱に乗じて王宮に乗り込み、慶狼を倒す→めでたしめでたし、とは行かないのだけは確かですが。
ラベル:獣神演武