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なんでも発行当時は、アメリカ探偵作家クラブ賞も受賞したらしいですが・・・微妙。
あらゆる意味において微妙。
どのへんが微妙かというと・・・
展開に華が無い
説教臭い
以上。
まず、今回の事件ですが、家出した妻を捜してくれと言う実に所帯じみた依頼から始まりますし、物語の主題も夫婦間の愛情表現の相違というずいぶんこじんまりとしたもの。
そして、それに対してスペンサー(というより作者)が自論を説教臭く延々と述べるという形式。
凝った謎解きがある訳でもなく、犯人とのスリリングな追跡劇がある訳でもなく。
ただ登場人物の口を借りた作者の思想開帳劇があるのみ。
正直、これは参りました。
まあシリーズとして長く続いていると当たり外れがあって当然ですけど、ハズレを引いちゃうとやっぱりダメージ受けますねw
今回ホーク初登場なのですが、唯一彼の存在だけが物語に緊張感を持たせていました。
ホークがいなければ途中で読むの止めていた可能盛大。やはりスペンサーシリーズには欠かせないキャラです。
今回彼の偉大さだけは痛感しました。
ラベル:書評