![]() | 000のエレナ (富士見ファンタジア文庫 128-8) 日下 弘文 富士見書房 2007-03 売り上げランキング : 21441 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
おバカな主人公と、貧乏臭い(大いに語弊アリ)少女が、人類存続のために神や悪魔と戦うスケールだけは大きなファンタジックアクション・・・なのかな?
まあ、壮大なバックストーリーよりも、ひたすら健気なエレナに涙する為の本という印象が強いんですが。
だって、神話の中の神々や悪魔が現実に現れて、人類が滅亡寸前になるってストーリー自体ありがちですし。神や悪魔が混沌としている状況はメガテンシリーズっぽいですし。
微妙に某漫画の雰囲気すら漂っているのは、果たして偶然なのか確信犯なのか。
斬新なら何でも良いとは言いませんけど、もう少し捻りがあっても良かったかなあ・・・って、その「捻り」こそがエレナの存在なのかも知れませんが、キャラだけで押し切ろうとしている気もします。
うん、それにしても涼牙の馬鹿さ加減には絶望した!
とりあえず台詞が読みにくいです。これが一番辛い。
大怪我した割に直ぐに動き回れる体力も異常です。
こんなのに餌付けされるエレナが微妙に不憫です(笑)。
何と言うか、壮大な設定を広げる事自体は悪いとは思いませんが、全体として纏まりが良くないと感じました。現在3巻まで出ているそうですが、続きを読むかどうかは正直微妙。