2008年01月13日

ゾアハンター2 大迫純一

ゾアハンター2 (GA文庫 お 2-9)ゾアハンター2 (GA文庫 お 2-9)
大迫 純一 BUNBUN

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何だか1月も慌しくて、読了してもなかなか感想を書く時間が取れません。

さて、ゾアハンターも2巻です。今回は女子高生の音緒が登場した事もあってか、一気にラノベらしい雰囲気になってきましたね。
初っ端からナニですが、口絵イラストで音緒が構えているロケットランチャー、4連装でいかにもゲームやアニメチックなデザインですが、同じ様な物は実在しますし、使用弾頭は焼夷効果が高いものなので対ゾーンには理にかなった武器です。
作中では単にロケットランチャーとしか書かれていませんでしたので、イラストのBUNBUNさんが「これだ!」とチョイスして描いたんだと思いますが、なかなか判っておられます(笑)。

さて、感想です。
上でも述べたとおり、新ヒロインの音緒が登場した事、ダリアがどんどん自我に覚醒してきて、あの人になりつつある事など、イベント目白押しでした。
特に音緒の様な元気な娘の存在は、全体的に暗くてハードな本作にとっては極めて貴重。
ダリアだけだと、更に暗くて辛い話になる気がするんですよ。アンドロイドが人間になれる事は無い訳ですから。

で、もう一人の丈・・・通称ゴーストですが、彼はゾーンなのに色々な面で人間的ですね。
特にラストでの丈との対面シーンでは特にそれを強く感じます。
もっとも、これはオリジナルの丈に似たからであって、もしオリジナルが狡猾で残忍な性格だったとしたら、事態はもっと悲惨で手の付けられない状況になったかも知れません。そういう意味では幸運だったのかも。

2巻は1巻以上に精神的に辛い展開が続きますが、けれん味のある活劇シーンや、上でも述べた新ヒロインの登場など、見所も1巻以上です。
人を選ぶ作品ではありますが、大迫節の源流?でもありますので、ポリ黒等で大迫氏に関心を持たれた方には手にとって欲しい作品です。


posted by 黒猫 at 09:39| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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