2007年12月02日

電脳コイル 第26話

「ヤサコとイサコ」

電脳コイル 第4巻 限定版電脳コイル 第4巻 限定版
折笠富美子.桑島法子.矢島晶子.朴ろ美.小島幸子.斉藤梨絵.鈴木れい子.野田順子.小林由美子.梅田貴公美 磯光雄

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電脳コイルもいよい最終回。ここ暫くは広げに広げた風呂敷を畳むのに悪戦苦闘している雰囲気が漂っていましたが、泣いても笑っても今回で最後。果たしてどんな結末を見せてくれるんでしょうか・・・。

結論から言います。
素敵な最終回でした。

OPもカットしてメガ婆による伏線回収が延々と繰り広げられているのを見た途端、ああ、これはひょっとしたらダメかも知れんねと思ったんですけど、序盤にハイペースで大方の伏線回収を済ませ、回収しきれない末枝節葉の部分は思い切ってカット。中盤以降はヤサコとイサコの物語として描き、2人の心の成長物語として〆たのは、恐らく採り得る選択肢の中では最良の物だったでしょう。
つまり、小難しい話はうっちゃって、ヤサ×イサ百合百合ワールドに持ち込んだと。(半分位嘘)
なので、最終回はあまり難しく考えてはいけません。考えるな感じろ!という事で、ここは理系脳の人も文系脳に切り替えて視聴するのが吉。

まあ、結局は互いに心の殻から出てくる事で、そこから新しい世界が拓けるという、そういう感じのオチだった訳ですが、実は原作小説の方は初期から行間にモラトリアムやヒキコモリと言った要素を滲ませていたので、決して路線転換では無いと思います。

それにしても、猫目は完全に道化役でしたね。この終わり方を見る限り、彼はヤサコ達の成長のきっかけを作っただけの存在でしかありませんでした。
彼の目的が語られた時期を考えると、今更話を膨らませる余裕はなかったのでしょうが、タケルにメガネを壊され、今や警察に追われる身・・・ちよっと哀れ。


で、最後の、中学生になったヤサコが桜の花びら舞う道をキョウコと2人で歩くシーン。あの花びら、何だか手描きっぽいですね。〆のシーンに敢えてCGを使わなかったのは、作画陣の矜持という奴でしょうか。
そして、〆のちよっとだけ大人っぽくなったキョウコがとても印象的でした。



//総括//

作画の良さ、世界観の見せ方、どれをとっても高レベルのアニメでした。
何だか突っ込みどころがあまりなくて、ボケながら突っ込むのが趣味(らしい)の僕的にはちよっと物足りない気もしますが、それだけこのアニメの出来が良いと言う事でもあります。
上記のように、最後の何話かで迷走し、終盤慌しい感じは残りましたが、〆が綺麗だったので、「終わりよければ全て良し」って事で、名作認定しましょう。
放送局や時間帯の問題でスルーしてしまった人も多いと思いますが、来週からリピート放送が始まるので未見の人は是非見て欲しいですね。
視聴済みの人も再度見返すと、意外なキャラが意外なところに登場していたり、意外な伏線が潜んでいるのに気付いたりして新たな発見があると思います。

スタッフの皆さん、半年間お疲れ様でした&素敵なアニメをありがとうございました!


ラベル:電脳コイル
posted by 黒猫 at 23:25| Comment(4) | TrackBack(16) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヤサコとイサコの心の対話にストーリを絞ってゆく見せ方が素晴らしかった。ラストシーンの桜並木では、それまで一貫して用いてきたセピア調をやめて色鮮やかに描き、そこを歩く小此木姉妹が新しい世界に踏み出したことを強く印象付けています。
そこへ現れたデンスケの幻影を見ても、ヤサコは動揺したりしません。ヤサコは半年かけてデンスケや一連の出来事を思い出として昇華したためでしょう。むしろ、時間を与えられなかった視聴者の方がデンスケの幻にうろたえてしまいます。視聴者への揺さぶり具合が実に見事です。
電脳コイルは、2007年作品中の暫定マイベストワンです。これを超える可能性があるとすれば ef と Kwaii!JeNny ぐらいです。ジュブナイルとしては近年稀にみる傑作と断言できます。

ただ、大人の事情編の大風呂敷は蛇足でしたね。あれを畳むにはあと数回は必要です。ヤサコの金沢過去伏線も描き足らないし。外伝OVAや続編で回収する予定なのかも。
Posted by ショートカット萌えなんだ at 2007年12月03日 20:35
ショートカット萌えなんださんこんばんは。

一体どうなる事かと心配だった最終回ですが、綺麗に終わって良かったです。

>ラストシーンの桜並木では、それまで一貫して用いてきたセピア調をやめて

メガネを外す=子供の世界を抜け出て大人に近づくという事なのでしょう。子供の世界とは違う新しい世界だから、見えるものも今までとは違って新鮮で・・・という、そんな演出だったと思います。
最後のデンスケについては、実体の無い電脳ペットであったとしても、姉妹がデンスケと共に過ごした時間は疑い様も無い「本当の事」ですから、幻かどうかという思いよりも、今もどこかで見守ってくれているんだなという思いの方が大きかったのかも知れません。

>電脳コイルは、2007年作品中の暫定マイベストワンです。

僕は地方民なので、皆さんの半分位のタイトル数しか見てない(見れない)のですが、確かに今年度ではトップですね。

>これを超える可能性があるとすれば ef と Kwaii!JeNny ぐらいです。

ちょwwwwww
efはともかくジェニーは・・・著しくカオスな噂だけはこのド田舎にも届いておりますw

>ジュブナイルとしては近年稀にみる傑作と断言できます。

最近は良質なジュブナイルが殆ど無いご時世ですからね〜。この作品は大人の欲するノスタルジーと、子供の欲する背伸びとを見事に両立させた稀有な存在だと思います。
大抵はどちらかに偏ってしまうものなんですが、本当にすごいです。

>ただ、大人の事情編の大風呂敷は蛇足でしたね。

まあ、中盤の遊びをもう少しタイトに纏めていれば、それなりに描けたかも知れませんが、それだとあの神回であるところのヒゲが・・・(汗)

>外伝OVAや続編で

小説版での補完が一番ベストかも知れません。
綺麗に終わった作品なので、続編は個人的にはあまり望んでいません。
Posted by 黒猫 at 2007年12月04日 22:45
> 小説版での補完が一番ベストかも知れません。

そうですか。今話、イサコのツインテール(兄のとの思い出)が解けてヤサコが待つ光の方向(現実・胸の痛みを感じる方向)へ駆け出すシーンなど、この作品は象徴の見せ方がとても上手いので、補完分も絵で見せてほしい気持ちがします。

にこにこ動画で皆のコメントを見ていたら、そのシーンで「忘れるな我が痛み」とコメントが流れて思わずニヤリとしました。
Posted by ショートカット萌えなんだ at 2007年12月05日 22:52
ショートカット萌えなんださんこんばんは〜。
まあ、あくまで僕の考えですので。
OVA(もしくはDVD用の追加エピソード)を望む声があり、実際何らかの形で世に出れば見るかもしれません。劇場版というのもアリかもしれません。

>忘れるな我が痛み

ちょwww
皆さんやはり感じる部分は同じ様でw
Posted by 黒猫 at 2007年12月07日 00:13
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