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地球のデフテラ化が進む中、再び対峙するアビスとキョウ。
一方、ナーガに乗っ取られたオケアノス艦内に潜入したクリスとメイイェンは、フリースベルグを奪取し、ある奇策に出る・・・。
ついに最終回となりました。
リアル放送は全然見て無くて、コメント欄でセトラさんにゼーガって評判良いらしいよと言う旨の書き込みを頂いたのと、ちょうど時を同じくしてAT-Xでの再放送が始まったのと、そんな二つの偶然から視聴を始めたこのアニメ、不定期記事と言う事でペースはまちまちでしたけど最後まで見ました&記事を書きました。
何と言うか、久々に見応えのある最終話でした。
ここ最近終盤の盛り上がりに欠けたり、詰め込みすぎて何がやりたいか判らなかったりするアニメの多い中、きちんとテーマに沿って終わらせれた貴重なアニメではないでしょうか。
まずは何と言ってもアビスとの決着ですね。
しかしシンの方は肉体は既に死亡していて、幻体の方も舞浜にてカミナギに見取られて消滅してしまいました。シンを看取る際のカミナギですが、何だか感情が戻っている感じですね。やっぱり前回のキョウのキスが効いたのか。
「またすぐに会えるよね」
魂が不滅だとすれば、また会える日も来るでしょう。
それにしてもシンを見る限り、スペアの肉体はともかくも、一つの進化の方向性としては決して間違ってなかった気もします。
ただ、セレブラムの方が守る物が大きかったから、そのぶん強くて、結果として敗れて淘汰されてしまっただけじゃないかな。
一方アビスもシンが死んだ事で相当衝撃を受けたようで、彼もまた人間の様な心を持つに至っていたのかもしれません。敢えてキョウの挑発に対して、生身になって殴りあったりと、そういうセンチメンタリズムを持つに至った訳ですから。初期のアビスならキョウがコックピットから出てきたらこれ幸いとプチッと潰して終わりでしょう。
そしてお待ちかね、舞浜シャイニングオーシャンパンチ!訳わかんねぇよコラ。
なんつーか、やっぱりGガンダム?
そして、背中の光の羽でマインディエを串刺しにして撃破。
これで復元者は完全淘汰されました。
で、クリス達の特攻によってジフェイタスは壊滅し、アビスも倒れた今、残るは北極基幹サーバーの破壊のみ。そのための手段として、軌道上に浮かぶ衛星クラウドから、デフテラコアをサーバーに落下させる事になります。
まずはクラウドのシステムを乗っ取る必要がありますが、その役目はシズノ。
防御プログラムに阻まれて相当なダメージを受けつつも、何とか役目を果たして生きてキョウの所に帰りたい一心で頑張る頑張る。ラスト二話はずっとシズノのターンですな。
で、そのピンチを救ったのがミナトさんと愉快な仲間達。
彼女達の助けでクラウドを管理下におき、デフテラコア(別名天井ミサイル)を北極基幹サーバーに落下させ、これで全ての戦いは終わりました。
そして・・・おいおいいきなりキョウの妹が出現しましたよ。
これは今まで出てこなかった皆さんですが、やっぱりアレ?圧縮状態で保存されていたデータを展開したって事?だとしても、何故サーバー内なのにキョウ視点なのかが良く判りませんね。
そのサーバ内の学園では・・・ルーシェンたちが転入してきていましたww
制服似合わないなー。
シズノもまた学園生活に戻りましたが、クラウドで受けたダメージが原因なのか、それともかつてのキョウの様に一度死んで復元されたのか、ガルズオルムとの戦いに関する記憶はなくなっているようです。個人的にはやはりシズノ先輩は微妙に棘がある言動が魅力的なので、記憶をなくしておしとやかになった先輩には(以下略)
なお、リザレクションシステムのバージョンアップによって、シズノ先輩も人間になれるらしく、今後の3画関係が・・・って、あれ、キョウを狙っているのはカミナギ、シズノ、ルーシェン、トミガイ+川口だから六角関係じゃね(笑)?
そんな皆に愛されてやまないキョウちゃんはというと、イゾラ艦から補給を受けながら何とか1人でやっている模様。臨時水泳部部室の横のラボ見たいな建物でリザレクションシステムを組み立て中なのかな。あのボロい部室が現行キョウで、ラボが旧キョウを表しているみたいですね。
完成までは2年だそうですが、それが早いのか遅いのかは良く判りません。
・・・で、問題のCパートですね。今回色々なブログさんの記事を一通り拝見したのですが、カミナギ?が身篭っているのはシンもしくはイェルじゃね?という意見が目立ちました。
まあ、確かにイェルはともかく(だってアレじゃ三角関係も何もないし)シンってのは面白いと思います。光が〜と言う台詞も何となくシンを彷彿とさせますし。
しかし、僕個人としてはあくまで「人が人として生まれて来る世界」、もっと端的に言うと「命」を象徴的に描いているだけなんじゃないかなと思います。
その方が〆としては綺麗に収まる気がしますしね。
という訳でゼーガペイン視聴完了。
序盤の謎、中盤の超展開、終盤の燃え、常に見所満載で退屈知らずのアニメでした。
重要なエピソードには大抵特殊EDが使われていたのも印象的で、OPからEDに至るまで作品の演出として使う手法は、もうお見事の一言。
中盤、各キャラの描き方が弱いという意見もあるようですが、僕はあれで充分だと思います。
個々の登場人物の心情なんて、3割だけ描いて、残りは視聴者の判断に委ねるべきで、全て描いてしまうと全能神視点になってしまいます。
むしろ後で見返してみて、ああ、あの台詞は本当はこういう意味だったんだと、新しい解釈が出来る位の余地がある方が良いんです。
そういう意味で、このアニメはその些事加減が丁度良かった。
素晴らしい作品です。これを視聴する機会を与えてくださったセトラさん、毎回コメントで物語のポイント部分や、違う角度からの楽しみ方を教えてくださったショートカット萌えなんださん、どうも有り難うございました!
なお、来週からは黒猫氏の脳内妹であるところの黒猫子(仮名)さん担当でマクロス7回顧記事が始まりますファイャー!!
ラベル:ゼーガペイン
以前から何度かコメントもしていただいていたので、けっこう黒猫様のブログ気になってたんですよねw
リンク追加させていただきました♪
今後も宜しく御願いいたします!
前回の「涙」は演出ですが、今回はアルティールのコクピットに舞浜サーバを物理収容している状態なので、カミナギの感情領域は統合できています。
> 生身になって殴りあったり
キョウが腕組みして見得を切り、アビスにクロスカウンターを入れる流れには笑いました。なんでここだけ熱血スパロボ風味になってるんだ。と思いましたが、これは名台詞「舞浜シャイニングオーシャンパーーーンチ」へ繋げる前振りでした。そして、アルティールから放たれたロケットパンチ(笑)と重なるように、クラウドから放たれるデフテラコア(こちらも拳を握った腕の形)これはキョウとシズノのそれぞれの戦いの終着駅であり、どちらも敵(アビス/基幹サーバ)を貫くことで決着します。この、あざといほどに計算された演出には脱帽です。
この乾坤一擲の攻撃により一瞬にして逆転勝利となり、地球が解放される様は爽快感がありますが、多大な犠牲を払った戦いの結末としては拍子抜けする呆気なさです。これは物足らない、と思う間もなく、
> いきなりキョウの妹が出現しましたよ。
スタッフ天才!強引に戦いの余韻を吹き飛ばしました。
放映当時、このキョウ妹は絶大な人気を得ていました。妹の名前は、EDクレジットによるとソゴル未沙季(遠藤綾)。キョウは妹の名前を先輩に与えたわけですね。
> 詰め込みすぎて何がやりたいか判らなかったりするアニメの多い中
この最終話もそうとう詰め込んであるのですが、スパッっと場面を切ってテンポ良く話を進めるので、窮屈に感じさせない構成になっています。非公式スタッフブログ(星のえんたんぐる)によると、ラスト付近は打ち切り作品のように圧縮された想いのギリギリ感を出したいという意向があったようで、狙ってやっています。
> どうも有り難うございました!
こちらこそ感謝です。黒猫さんの記事に合わせて再視聴しながらコメントを書いてきたのですが、先の展開を知った上で見直すと、また別の味わいがあって楽しめました。
毎回コメントする俺キモイ :-) と思いましたが、結局全話コメントコンプしてしまいました。読み返してみると微妙にネタバレしていたりして、初見の意外性を殺いでしまい申し訳なかったです。
ご承諾頂き有り難うございますっ!
見ての通り偏った内容のブログですが、これからもよろしくお願いします。
>あざといほどに計算された演出には脱帽です。
確かにタイミング的にはばっちりですね。僕はデフテラコアの落下を見てガミラス本星のアレを真っ先に思い出しました(年齢がバレるって)。
>ソゴル未沙季
おおう、余韻に浸ってキャスティングを見逃してました。なるほど、妹の名前だったんですね!
結局人間に戻ったのに、サーバ内にもキョウがいるっぽいのは謎でした。
うん・・・しかし妹、このアニメの全女性キャラ中最強の萌えオーラを放出していますね〜。
>スパッっと場面を切ってテンポ良く話を進めるので、窮屈に感じさせない構成になっています。
切るにしても、説明不足にだけは陥らない所で切っていましたので、唐突さも(妹以外)感じず、けれん味のある構成でした。
で、理系の難しい話になってくると、程好く韜晦した所でキョウの熱血パワーでズバっと体育会系のノリに変えてしまう。
ここまで計算すると、外した時は目も当てられないんですが、見事なまでにツボを突いていた気がします。
>毎回コメントする俺キモイ :-)
いや〜ショートカットさんとマラソンしている感じで、僕としてはなかなか楽しかったですよ。
どうしても私生活がバタバタ気味なので、ペース配分は滅茶苦茶になってしまいましたが、半年間堪能できました。
ロボットアニメは好きなので、今後も折に触れてまだ見て無いロボアニメを取り上げていくと思います。そのときまた機会があればよろしくお願いします〜。