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ルーアを追って列車から飛び降りたラッド。柱への激突からルーアを庇って腕を失った彼ですが、ここでこの物語からは退場。
列車上に残ったシャーネに対して、ヴィーノは意外な発言を・・・。
このタイミングでシャーネを口説くヴィーノ萌え。
なんつーか、この緊張感の無さが彼らしいというか。
一方ジャグジーとグースの勝負も最終局面。ジャグジーの捨て身の突撃を火炎放射器で迎え撃つグースですが、前回ロープに絡まって転倒した際にバルブが閉まっていたらしく、火炎放射は不発。
その隙にジャグジーは懐に入り込み、グースの顔面に頭突きを。
この後
君がッ!
泣くまでッ!
殴るのをやめないッ!!
と怒涛のラッシュかと思いきや、グースの隠し武器・・・某漫画で言う所のブラスターナックルが炸裂して形勢逆転。
一転大ピンチとなったジャグジーを救ったのは、以外にもチェスの体から流れ出した血液でした。
チェス本体へと戻ろうと列車を追いかけて来た血液は、屋根の上を不気味な生き物のように伝って本体へと向かう訳ですが、それの正体を知る由もないグースはあわてて取り乱し、足元に火炎放射器を乱射。それを見たジャグジーはグースの足元に爆弾を転がし、爆発でダメージを受けたグースを列車から突き落として決着となりました。
そして血が戻った事で蘇生したチェス。かつて信じていた人に散々実験台にされた事で極度の人間不信に陥っていた彼は、自分を助けてくれたアイザック達をも敵だと思い込み喰おうとしますが、純朴なアイザック達の心に触れて再び人を信じる心を取り戻しました。
一方1930では、エニスがセラードを裏切って後ろからナイフを突き立てますが、セラードはエニスが裏切る事は既に予想済みで、逆にエニスは返り討ちにされますが、そこに現れたのは死んだ筈のマルティージョ&ガンドール両ファミリーの皆さん。
バーンズの作った不死の酒を飲んだのは彼らだったんですね。
いくらマイザーが数々の知識を吸収してきた超人とは言え、多勢に無勢。遂にフィーロによって喰われてしまい、それによって得たマイザーの知識でもってエニスへの死の命令を解除。
不死の酒を巡る事件はこれで一件落着となりました。
なお、散々好き放題殺し放題をしたダラス達はというと、ガンドールファミリーに引き渡され、コンクリ詰めでハドソン川に。どうせ死なないからとは言え、結構厳しいお仕置きです。
で、その2年後にイブと上院議員によって救出されました・・・が、どうも彼は実験体として国に引き取られる事になりそうです。まだまだ受難は続きそうですね。
再び列車上のヴィーノ。シャーネは列車の屋根に、ヴィーノの求愛への答えを刻んでいました。
それは、
「マンハッタンで待ちます。何時までも貴方を待ちます。どうか、どうか私を探してください。私も貴方を探します」
だってさ。ああ、シャーネちゃんなんてウブで可愛いんだ。
で・・・例のおバカカップルは、70年後になってようやく自分達が歳取ってないことに気付きましたとさ。
これ、「バッカーノ!2001」への伏線?
//総括//
最終回とあって、作画も気合が入ってたし、シーンとシーンをつなぎ目無しで見せる技法も使われていて、非常に満足度の高い仕上がりでした。
1クールで纏められるのかと不安になった原作シャッフルも、予想以上に上手に着地させた感じで、脚本の巧さはハルヒ以上と言っても問題ないでしょう。原作をシャッフルして再構成する手法は最近のラノベ原作アニメでは流行ですが、某レンタルマギカの様に失敗しているケースが多かっただけに、これが後に続く作品への良い見本となればと思います。
絵的にも途中で若干崩れかけたものの、終始高いレベルを維持していましたし、何よりエナミカツミさんの絵に忠実に描かれていたのが好印象です。
総合的に見て、本年度放送のアニメの中ではかなり上位の完成度。
いつかまた機会があれば新シリーズをやって欲しいですね。
ラベル:バッカーノ!