バッカーノ！ 第12話

「フィーロとガンドール三兄弟は凶弾に倒れる」

BACCANO! 3 小野坂昌也 あおきさやか 吉野裕行 アニプレックス 2007-12-26 売り上げランキング : 142 Amazonで詳しく見る by G-Tools

物語はいよいよ大詰め。列車の上で対峙するラッドとヴィーノ、エニスとフィーロの前に現れたダラス達、そしてマイザーとセラードとの戦いの行方は･･･。

おおう、今回もちよっと詰め込み気味だな！
もともと1931編はプロットがやや複雑なのを、1930と1932もまとめて組み合わせて、それを1クールでやっちまおうと言うのだから多少の詰め込みは致し方ない。
まして、電撃系等のラノベ原作アニメの場合は、DVD以上に原作を売るという目的が非常に大きいので、何巻分かの美味しい所をシャッフルして詰め込むのは昨今の流行フォーマット。
しかしハルヒのような連作短編形式の物語と違って、1巻1話の長編を4巻分もシャッフルして、かつ無理なくコンパクトにまとめることに成功したアニメは多分これが初めてじゃないかと思います。
成功の要因は、物語の牽引役がしっかりと立てられていることとか、ストーリー主軸をちゃんと通した上で、枝葉の部分に1930と1932を絡ませる構成の妙とか色々あると思いますけど、その辺の話は今回はしません。多分最終話後の総括に書くと思います。多分ですが。

で、ラッドとヴィーノの決着は意外な形でしたね。
正直今まで、ラッドはイカレていると思っていたんですが、そして実際イカレ系なのは間違いないんですけど、それ以上にヴィーノがイカレているので、相対的にラッドがまともな人に見えてしまった。
ヴィーノがルーアを罠に使う所とか、こういう手段を選ばない所が殺し屋たるゆえんか。
それにしても、自分の認識があるから世界があると言う理屈は判らなくも無いんだけど、時と場所を弁えずに口にするとキ印認定必至なその言葉を、ああまで堂々と言えるヴィーノはもう、ソラリスの海ではないけども、理解の範疇を超えているww

1930パートですが、ダラス大暴れです。フィーロもラック達もダラスに撃たれてしまいました。
で、その場からさっさと撤収しようとするダラス達の前に現れたのがセラードの車をかっぱらって逃亡中？のアイザック達。明らかにこいつ車の運転出来ないだろw
ダラス達を撥ね飛ばし、ついでにマイザーを追って窓から飛び出してきたセラードも撥ねますが、頑丈なセラードはたいしたダメージも受けていないようで、エニスにアイザック達を殺せと命令しますが･･･。

次回いよいよ最終回。アイザック達の運命、ジャクグジーとグースの最終決戦、そしてダラスの行方など、最後まで楽しませてくれそうです。