2007年09月22日

ゾアハンター 大迫純一

ゾアハンター [GA文庫] (GA文庫 お 2-6)ゾアハンター [GA文庫] (GA文庫 お 2-6)
大迫 純一

ソフトバンククリエイティブ 2007-09-14
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まず、本書は新刊ではありますが、新作ではありません。
GA文庫と言うライトノベルのレーベルから出ていますが、ライトノベルではありません。
もともとはハルキノベルスから出ていたSFアクションとでも言うジャンルの物で、確かに若い人向けではありますが、セックスシーンがあったりしてライトノベルの読者層よりは上を狙った物でした。
それが諸般の事情で廃刊となっていた訳ですが、そのまんま埋もれさせておくのも勿体無い作品なので、ポリ黒の成功を機にGA文庫で復刊の運びとなった次第。

本作品は上で述べたように、SF系のアクションものです。
人工的に生まれた不死身の怪物ゾーンによって、レーサーとしての生命、そして肉体の大半を失ってしまった黒川丈が、サイバネ技術の粋である戦闘用のボディを得て、ゾーンに立ち向かうという話。
人工的に作られた怪物と戦うというプロットは、以前紹介した「極北のハンター」にも通じるものがありますが、あちらが現代を舞台にしたものだったのに対して、こっちは近未来。
そして、「極北のハンター」のナサニエルが割と超然としたヒーローだったのに対して、こちらは結構激情型。昔のヒーローのアクションフィギュアを集めるのが趣味で、ハンバーグが好物の31歳です。
しかし、この激情型と言いつつ、日頃はクールであろうと努める姿がなんともハードボイルダーで実に魅力的。賢く器用に生きられない人って素敵〜(笑)。

物語自体はそれ程捻りがあるわけでも無いのですが、後半にかけての流れは色々な意味でハード。
特にヒロインがあれじゃあ・・・さあ。女戦士のフィギュアなんか反則でしょう。
でも、一番泣かせのシーンを敢えて雄弁に語らず、一個のフィギュアに託したのは巧いです。
世の中には語り過ぎないほうが良い事もあるんですよねぇ・・・。


という訳で、作者自身あとがきで自信満々に面白いよと述べている通り、非常に楽しめました。
続巻が出るのも決まっているらしいですし、もしかするとハルキノベルス当時では語りきれなかった部分・・・つまり新規書き下ろしもあるかもしれません。
楽しみなシリーズですね。

・・・ところで後半の、丈の右目から血が出ているカット、あれがどうしても黒い涙に見えてしまうんですが(笑)。絵師の人同じだしー。
posted by 黒猫 at 20:46| Comment(0) | TrackBack(2) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: バトル・ホイールのレースで、圧倒的力を示して初優勝した黒川丈は、その夜、異形の生物「ゾーン」に襲われた。「ゾーン」それは、人類の環境適応能力を高めるための実験―アザエル計画―から漏洩した実験ウィルスに...
Weblog: booklines.net
Tracked: 2007-09-22 20:52

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