2007年09月13日

輝石の花 河屋一

輝石の花 (富士見ファンタジア文庫)輝石の花 (富士見ファンタジア文庫)
河屋 一

富士見書房 2006-09-20
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積み山崩し作戦絶賛実施中。

どことなく厨房臭いタイトルに読む気が涌かなくて、積んだままになっていたんだと思うけど、買ったの半年くらい前だからあんまり覚えてないやw
でもイラストは、そんなに上手ではないけど味があって好きですよ。隙のないイラストもいいけど、どことなくアマチュア(同人)レベルの絵のほうが好きなんです。

物語のジャンルはファンタジーですね。
ただ、スケールは大きくありません。
ファンタジーと言うとどうしても巨大な敵に立ち向かう系の話が多いのですが、この作品の場合は、呪いを受けた幼馴染を救う為に、万病に効くと言う伝説の雪月花という花を求めて片道3日程の旅に出るというもの。次から次と敵が襲ってくる訳でもなく、伝説の勇者が出てくる訳でもなく、ただひたむきな少女と少年の姿を訥々と描いているだけです。

だがそれがいい!

タイトルがアレなのでもっと派手でゲームっぽい話を想像していたのですが・・・。すみません僕が間違ってました。
やっぱり特筆すべきはその文体ですね。過剰な心理描写や妙な造語の濫用は極力避け、終始簡潔で抑え目な文章に徹しています。作者が自分の筆の勢いに酔ってしまった作品も世の中には多いのですが、新人さんでありながらここまで筆を抑えて書けるというのは一つの才能ではないでしょうか。
そして、昂ぶりを抑えたぶん、情景描写にリソースを割いているので、情緒的すぎず、上品な風味に仕上がっています。まあ、片仮名の使い方に「?」な部分もありはしますけどね。

あー、これ積んだままにしていたの勿体無かったな。
とりあえず個人的にはかなり好きな(面白いではなく好きというのがポイント)作品です。
それにしてもこの作者、デビューして1年経ちますが本が出ませんねえ。




posted by 黒猫 at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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