2007年08月28日

DADDYFACE 伊達将範

DADDYFACE (電撃文庫)DADDYFACE (電撃文庫)
伊達 将範

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気持ちの良いトンデモ!


セトラさんから熱烈プッシュを頂いたので読んでみました。一言で言うと、トンデモな内容です。
主人公が8歳の時に作った子供(双子)が出てきて、片方は超能力者で片方は大富豪。そんでもって世界に眠る財宝を求めて大冒険・・・と。ここまで潔いと、下手に突っ込むのは無粋としか思えません。むしろその何でもアリ感に酔いしれるのが気持ち良いというか。
しかし、最初は8歳の時の子供(母親も8歳)って、そりゃねーよと思ったのですが、本当だった。
まさに人体の神秘(笑)

さて、本作は何と言っても、一つ一つのネタを出し惜しみしないその姿勢が素晴らしい。
基本的には伝奇的なネタを扱っていて、それ自体もさして目新しい解釈がなされている訳ではありませんが、1つのネタだけで満足せず、そこにありとあらゆる要素を投入して、しかしカオスにならない様に仕上げる作者の手腕に脱帽。最近の小さくまとまっただけのラノベにそろそろ食傷気味でしたので、これはかなり新鮮でした。
流石に美沙と美貴の関係はバレバレでしたけど、こうしたわかり易い展開も、テンポの良い文章と上手く噛み合っていて、読む行為自体がカタルシスを感じるものになっています。
次々とどこからとも無く小火器や戦闘機が出てくるのも、両さんを連想させて良い意味で馬鹿馬鹿しい。うん、好きですこういうの。


しかし、美沙の愛銃がグロックというのは無理があると思います。それは反動がどう、法律がどうと言う話ではなく、つまり13歳の日本人少女の手のサイズで、複列弾倉を収めたぶっといグリップをしっかり握れるとしたら、手の平だけが白人の男並に大きいという事になります。
日本の漫画やラノベではこの辺考慮した作品はあまり無いのが現実ですが(ガンスリでヘンリエッタがシグザウエルP228?を撃ってるシーン見てのけぞりました)、例えば銃撃漫画の第一人者である伊藤明弘氏は、ヒロインキャラの銃はコンパクトなシグザウエルP230だったりと、ちゃんと女性の手のサイズを考慮したチョイスをしています。その辺にも神経を使ってくれていればよかったかな。

あと後半で美沙がWA2000を出してきますが、何でも改造して機関部にメタルリンクが云々と書かれていますので、ベルト給弾式になっているという事なんでしょうか。
そんな改造が可能かどうかは置いといて、WA2000はプルバップ式なのでベルト式なんかにしたら構える事すら不可能になりますし、どうしても閉鎖機構がゆるくなるので、WA2000の命である命中精度がガタ落ちするだけなんですが・・・。


posted by 黒猫 at 00:45| Comment(4) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
フォーチューンテラーへようこそ!
とうとう読まれてしまったのですね。。
同志として、快くお迎えいたします(笑)
>何でもアリ感に酔いしれるのが気持ち良いというか。
かなりご都合主義な展開を多く含むのですが
当時としては、かなり斬新で受けが良かったようですよ。
私も含めて・・。
それにしても、初刊が出てから・・もう七年ですか(苦笑)
この頃の電撃は、何を読んでも面白かったですよ(w)
>美沙の愛銃がグロックというのは無理がある
この作品、武器に関しては結構〜大雑把ですので。
そこらへんは少し甘めに見てあげてくださいませ(苦笑)
ではでは、今後もDADDY FACEを宜しくお願いします。
Posted by 草刈鷲士 at 2007年08月28日 02:07
またまたこんばんは〜。

とうとう読まれてしまいましたよ。

>かなりご都合主義な展開を多く含むのですが
当時としては、かなり斬新で受けが良かったようですよ。

いや、むしろエンタメってそういうものであるべきだと思いますよ。破綻させない程度に荒唐無稽という匙加減が上手い作者だと感じました。

>この頃の電撃は、何を読んでも面白かったですよ(w)

ダブルブリッドを熱烈推奨いたします(笑)

武器に関しては・・・ですね。
首は傾げても、物語としての面白さを損ねるようなものではありませんので広い心で受け入れます(笑)。
積み本てんこ盛りなので次巻はいつになるか判りませんが、買ってはあるので遠からず感想書きます。
Posted by 黒猫 at 2007年08月28日 22:14
猛烈プッシュしました(笑)
いや〜、もうこのはっちゃけ設定がたまらないですよね!

黒猫さんの記事は毎度のことながら関心するような主眼がありますね!

>ダブルブリッドを熱烈推奨いたします(笑)
途中まで、読んだのだけど・・・積みにしておいたらどっかにいちゃいました。

次回にも期待です!
Posted by セトラ at 2007年08月29日 23:54
猛烈プッシュ、しかと受信いたしましたよ。

>いや〜、もうこのはっちゃけ設定がたまらないですよね!

これぞ娯楽の王道です。
ラノベと一般文芸の境界が曖昧になった現代(萌え挿絵の有無位の差しかない)なら、もっと広い層にアッピール出来るんじゃないかとすら思います。

>黒猫さんの記事は毎度のことながら関心するような主眼がありますね!

主眼は無いです。でも邪鬼眼ならありますが何か(笑)
http://www.wikihouse.com/jakigan/index.php?%BC%D9%B5%A4%B4%E3%A4%DE%A4%C8%A4%E1%C8%F2%C6%F1%BD%EA

>途中まで、読んだのだけど・・・積みにしておいたらどっかにいちゃいました。

むう、それはいけませんねえ。巻が進む毎に病的で気が滅入る展開になって行くというのに・・・って、結局このシリーズ未完のままなんでしょうか。

>次回にも期待です!

某STS程度に期待して置いてください(笑)
Posted by 黒猫 at 2007年08月30日 20:57
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