2007年08月26日

ぼくらの 18話

「ぼくらの」

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突然やってきた田中さんの死・・・!


ものごッッ酷いと前評判の話だったのでそれなりに身構えていたのですが、なるほど、こういう話でしたか・・・。

古茂田議員の目指したところ、それは秘密を公開することで、全世界の人々にこの戦いに関する意義を知ってもらい、今回戦った地球のように、世界が協力して戦闘を支援する、そんな雰囲気作りだったのかな。しかし、ホーム戦ならそれで良いんだけど、アウェイではどうにもなんない様な。

それに、ジアースの全てを公開すると、パイロットである少年少女達(と言うほど人数残ってないけど)に物凄いプレッシャーになりはしませんか?変に英雄みたいに祭り上げられて、いろんな人から勝ってくれと激励(意訳/圧力)されて、それにローティーンの精神が耐えられるのか?という疑問はあります。
契約者がいい大人や軍人とかならまだわかるんですがね。


で、唐突に何者かに追われる議員。火炎瓶やペンキ投げと言った嫌がらせから、急に暗殺という手段まで飛躍しました。
・・・むうう、多分大人達視点のぼくらので最初からやっていれば、こういう展開もアリだったと思う。しかし、子供視点で始めておいて、途中いきなり大人視点に変わって・・・という、いずれの視点でも中途半端な事やったもんだから、いきなり命を狙われるのも、そんな大事に際して既に覚悟を決めているのも、全てが唐突過ぎて戸惑いしか感じられない。

そして肝心のコモだって、父を殺された以上憎むべき相手、戦うべき相手は他所の地球の「敵」では無い筈。
あの台詞では、既に父の死は交通事故何か不可抗力のものとして割り切っているのか?としか思えない。チヅが倒そうとした相手は何だったか、キリエが戦う事を拒否した理由は何だったか、それらを思い出せば、コモの決意は人としての感情が欠如しているとしか思えません。
と言うか、今まで紆余曲折、毀誉褒貶色々ありながらも積み上げてきた物を、今回思いっきりないがしろにしましたね。
これは原作クラッシャイ(byセトラさん)とか言う以前に、自分のこれまでの仕事自体を否定したのも同然であり、作品からの逃避と言われても仕方が無いレベルの物です。

それは田中さんの死にも言える事。一体何のために、今彼女が退場せねばならなかったのでしょうか。
バレバレとは言えウシロとの親子フラグを立て、子供達の良き相談役としての役割も果たしてきたと言うのに。

もしかして外敵と戦わねばならん時に、獅子身中の虫が・・・と言う、昨今の日本を取り巻く情勢を作品に託して語りたいのでしょうか。
敵を中韓、ジアースを日本、襲撃犯や一部の政治家をサヨク団体に置き換えると、何となく監督の思想が見えてくる。
そう言えばコモの決意も、まるで検閲対策済みの勇ましい言葉だけを並べた特攻隊の手記みたいで、小林よしのり辺りが絶賛しそうだな。俺も征くから君も征けみたいな。

正直、風刺ギャグならともかく、ウヨだろうがサヨだろうが、シリアスな話で自分の政治思想を垂れ流すのは勘弁して欲しい。



ラベル:ぼくらの
posted by 黒猫 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(2) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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