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その日、舞浜の町を覆ったのは緑色の雲。
そして降りしきる赤い雨。
終わりを迎えつつある世界は異様な様相を呈していた・・・
いよいよ8月31日となりました。データ容量の限界と、人間(幻体)のシミュレートに対する限界、これらの制約から、5ヶ月に一度行われるリセットの日。
セレブラント以外は4月からの記憶も全て失って、これまでの5ヶ月は「無かった事」になってしまいます。
こうしないとサーバ自体が持たないとは言え、過酷なルールですが、更に深刻な問題が。それは、リセットを繰り返して持たせているとは言え、サーバも機械である以上いつかは壊れると言う事。
これに関してはシマ曰く、あくまでサーバは「復活の日までデータを保存する」ために存在するらしいですが、復活とはまた肉体のある人間に戻ると言う事か。その方法はガルズオルムが持っているとの事で、アビスの様な肉体に幻体を移すことが出来ると言う事なんでしょうか。肉体を捨てる事で無限進化なんてお題目を唱えた奴出て来いって感じですね。進化どころか、現状維持でアップアップじゃないかと。
セレブラントととして覚醒する事は「進化」なのかもしれませんが、ではガルズオルムは進化を促す為の起爆剤なんでしょうか。
もしそこまで仕組まれていたらそれはそれですごい。
さて、8月最期の晩、そして今キョウがいる世界最期の晩、彼は水泳部の面子+αと共にバカ騒ぎをします。
半分覚醒したトミガイとハヤセは今日が何の日かは判ってますが、川口達はそんな事つゆ知らずで、明日になれば・・・という言葉がキョウの胸に突き刺さる。
そんな中、皆で泳ごうとと言う事になり、遂に念願の水泳部完全復活となる訳ですが、その時間はあまりに短くて。
緑の雲や赤い雨でまるでカタストロフでも来るが如く煽った割に、リセットはほんの一瞬でしたね。別れを言う間すら無いというのが何とも諸行無常。
Bパートではいよいよ復活したカミナギを中心にした展開。
リセット同時に復活したカミナギですが、データが完全に復元できない部分があり、昏睡状態のままでした。
しかしそんなカミナギですが、唯一つ、以前の状態に戻る手段があります。それは、アルティールに幻体データを移動させる事。
アルティールに残っている残存データが揃うとその間だけ元に戻れるのかな。しかしこれって、アルティールが無ければ昏睡状態のままと言う事でもあるので、何が何でも撃破されるわけにはいかなくなりましたね。
幸いカミナギは生前?の時よりも人間離れした能力を発揮する様になり、アンチゼーガすら葬り去りましたが、敵も進化している節があるので今の優位がいつまで続くかはわかったもんじゃありません。ある意味キョウはかなり大きな枷を付けて戦う事を余儀なくされた様な気がしなくもない。
ゼーガ=カミナギですから、機体を捨てて脱出なんて論外ですし。これはこの先えげつない展開に繋がりそうな悪寒・・・。
ラベル:ゼーガペイン
Aパートの導入で崩壊寸前の世界を描いておきながら、いざリセットの瞬間には、世界の様相を全く描かず、キョウの身の回りのみを描くという、徹底したキョウ視点。メドレーリレーで熱く盛り上げておいて、フィニッシュした瞬間にリセット。キョウが嘆息して漏らす「みんな…」の一言が痛い。ゼーガ屈指の名シーンです。浅沼晋太郎は演劇の基本があるとしても、新人声優とは思えない良い仕事をしますなぁ。
ちょっと気になったのは、トミガイらが達観しすぎなところ。記憶も経験も消えてやり直しって、ある意味、死と同義だよ。もう少しうろたえるべきだろう。
> 復活したカミナギを中心にした展開。
いきなり面会謝絶ってそりゃないよ。キョウの「んだぁ、こりゃ」は視聴者全員の代弁です。その疑問に応えるシマ司令は、この回では一味違います。
「会議中だ。感想文は後で出す」
「君が望むのなら」
「キョウ、ゼーガペインに乗れ。乗れば全てがわかる」
カッコイイ台詞連発です。
そして、ゼーガのコクピットで待つカミナギ。3話ぶりに棒子が帰ってまいりました。復活した途端に超人化してしまい、ご都合主義だろうと思わなくもないが、戦闘描写が半端なく熱いので許す。初期のペラペラ戦闘描写からよくぞ進化した。
「キョウちゃん、私、こんなんなっちゃった」ここは切なさ爆発で好きなシーン。
> えげつない展開に繋がりそうな悪寒・・・。
この先は、いろいろ詰め込んで超展開です。設定の粗が目立ってくるので、この先は登場人物の葛藤や行動選択を主眼に見ていくのが吉。
いやあ、あのリセットの瞬間は驚きました。もっと感傷的な展開を予想していたんですが、それすら許されない超展開。このアニメって本当に残酷です。
>トミガイ
半分覚醒したと言うことは、サーバのルールを知らされたと言う事でもありますからね。
実はキョウの家に来るまでに相当悩んで、でもいつか真に覚醒できればサーバの呪縛からも解放されると割り切った・・・という事にしておきましょうか。
シマ。普段から肝心な部分は敢えて語らない人ですが、今回はそんな彼の性格が効果的に使われていた気がします。ヒントだけやる、あとは自分で考えて判断しろ・・・みたいな。
カミナギが某コーディネーターの域、あるいはそれ以上になってしまった件についてはひたすら驚きですが、まあアルティールと一体化したような状態ですから、反応速度が更に上がったのかもです。戦闘の見せ方は仰るとおり、格段に進歩しましたね。今回敢えて引き気味視点でスピード感を演出するとか、随分小技をマスターしやがったなと(笑)。
「キョウちゃん、私、こんなんなっちゃった」
この台詞はやっぱり
「ごめんね、シュウちゃん・・・あたし、こんな体になっちゃった・・・」
へのオマージュだと思っているんですがどうか。
ではまたよろしくおねがいします〜ノシ