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ストーカーが居直りやがった
インフィニティ・ホワイトからの続きで、小悪党ミナギとの宿命と言う訳でもなさそうな対決編。
それは良いんだけど、ちょっとミナギが小物すぎやしないかい?
やってる事はなかなか派手なんだけどさ、肝心の動機というのが、あんな事やこんな事に絶賛絶望した!という訳で、世を拗ねてルサンチマンの固まりになって、もう何コイツ状態。
明らかに人として軸がぶれている。
それにしても今回は本編の3/5がバトルシーンと言う、ある意味チャレンジ精神旺盛な構成でしたが、長いバトルシーンを退屈させずに読ませたのは流石。
勝利の鍵はやはりキャラクター投入のタイミングが絶妙だった事・・・なんだと思う。
ついにあのストーカーもブチギレ金剛になっちまったし、コーティは乱入してくるしでてんやわんやの善助餅ですが、これがまた、展開が冗長になりかける度に良い刺激を与えてくれて、物語を引き締めています。
そして、そのバトルの中で試される様々な絆・・・本来一番「燃え」に遠い位置にいるはずの白なのに、気が付くとしっかりと熱く燃えてしまってました。
プリムローズお嬢様がちゃんと背中から氷水ぶっかけてくれますけども(笑)
前の巻では物語としての評価は一旦先送りした訳ですが、ミナギ編を通して読んだ感想としては、ミナギがこの上なく小物だった事以外は充分楽しめました。
・・・それにしても白の皆さんは最早精霊と人間と言う枠を絶賛逸脱している様な気がするんだけど、それもまた人(精霊)として軸がぶれていやしないかい?