これでいいんだよな
さて、話題騒然のぼくらのですが。
色々な感想ブログさんを回った所、原作未読の方からは特にこれという不満は出ていないんですよね。
それは言い換えれば、アニメ版はアニメ版で一つの世界をちゃんと作っていると言う事でもあるし、もし監督のあの発言が無ければここまで叩かれる事も無かったんじゃないかなとも思います。
いわばヘイトの連鎖と言うか、応酬というか。
実際原作はベース程度に留めて、好き勝手やってそれなりに好評を得ているアニメも今期ある訳で。
もちろん、アニメはDVDだけではなく、原作漫画も含めたグッズ販売の為のプロモーション媒体でもあるので、あまりにもかけ離れたものを作られると困りますけど、"作品に興味を持ってもらう"という点ならこれでも問題ないんじゃないかな。
という訳で、今度こそアニメはアニメ、漫画は漫画と割り切って感想書きます。ええ、誘惑には負けませんです!(笑)
で、今回はダイチ編。
ああ・・・ええ話や・・・
ここまでノリだけで突っ走った奴や、特権階級意識むき出しの奴や、ひたすらヘタレがキレた話や、自意識過剰気味で脇の甘い娘などなど、実に厨房らしい面子が続いていたけど、今回のダイチは中学生とは思えない落ち着きぶりと割り切りっぷり。
失踪した父親に代わって、叔父の新聞販売店でアルバイトをしながら幼い妹達の面倒を見ているナイスガイです。
苦労が多いのでちょっとおでこの生え際が後退気味(笑)みたいですが、それでも彼の魅力は損なわれちゃいません。
何にせよ妹もあまりダイチに似てなくて、そこそこかわいいのもポイント高いっす(死ね)。
ダイチ達を気遣う叔父も人相こそ悪人面ですが、結構いい人。ただダイチの失踪した親父=兄貴に対しては何やら思うところがあるみたいですね。
とは言え父がいなくなったダイチ達に一緒に住まないかと持ちかけたり、妹達を連れて行ってやれと遊園地の券をくれたり、やっぱりこれまでに登場した人たちの中では善意のある部類の人なのは間違いない。
戦闘については、転がって街を潰しながら迫ってくる
ジアースの肩に担ぎ上げるシーンを見たときには、新聞配達店に変えたのが悔やまれました(笑)。
で・・・ダイチは命を懸けて家族と約束とを守った訳ですが、幼い妹と弟にはやっぱりダイチの悲壮な決意は伝わってなかったんですね。「いなくなった」という結果だけだと、皮肉にも失踪した父親と同じでしかない。叔父と双葉の2人はきっと判ってくれるとは思いますが、なんともやりきれない話です。
それにしても今回もウシロがかわいかったなあ(*´Д`)ハアハア

ぼくらの(1)
このダイチ回は傑作でした。戦う目的、守るべきものが明確でブレがない。中学生がこんなに老成しちゃっていいのか、と思わなくもないのですが、やはり環境が人を作るということでしょうね。妹達とすごす遊園地の休日は、ダイチにとって今生の別れの宴であったはずで、それが叶わないと知った時の彼の嘆きは見るものの心に刺さります。
でもね、ダイチ君。妹達をほうっておいてサマースクールに参加したのがいけないのだよ。というか、何日も放って置けない大事な人がいるダイチやモジが参加した理由がわからない。この辺り、原作では説明があるのでしょうか?
やっぱりアニメはアニメとして見るのが正解な気がしています。
ダイチ回はですね、お恥ずかしながらちょっと泣けました。いやあ、このアニメ見てて初めてジーンとしましたよ。
この作品を語る際にはどうしても残酷さに目が行っちゃうんですけど、実は善意に溢れた世界もちゃんと描かれている気がします。
>原作では説明があるのでしょうか?
説明は無いですねー。ただ毎日がああゆう状態なので、妹や叔父さんの勧めで参加したのかも・・・と言うか、そういうことにしておきましょう(笑)