曲がった釘は金槌で直せ
1話冒頭の月面での戦いがフラッシュバックしたりして、いよいよキョウも記憶を取り戻し始めたという事でしょうか。
ただ、本人がその記憶を受け入れるかどうかは別問題なので、未だ自分と自分を含めた幻体が「生きている」という現実に対して懐疑的。
そんな状況を見かねたルーシェンとシマは、キョウに現実を知らしめる為、メイウーと2人で廃墟の舞浜市へと向かわせる。
目的地は舞浜サーバー。
自分達が暮らしている世界が、機械の箱の中の仮想空間であるという現実を突きつけ、迷いを断ち切らせる為ですが・・・メイウーは以前自分の故郷である上海サーバーを失った際、事情を知らなかったとは言え無神経な台詞を吐いたキョウに対しては思うところがたんとあり、最初からなんとも険悪なムード。
人選はシマとルーシェンの仕業なので、それなりに考えがあっての事とは言え、いいのかこれで?
シマにすれば二人を信用しているからってものあるかもしれませんが。
海鳥の描写は印象的でしたね。ゼーガからキョウが降り立つと一斉に鳥が飛び立つけど、キョウの姿はあくまで立体映像なので鳥ががぶつかってもすり抜けてしまうというシーンですが、その後のコックピット内に入り込んだ鳥をメイウーが触ろうとして、実体がないので触れない事に改めて気が付くシーンも、幻体と肉体の間にある絶対的な壁を感じさせました。
鳥は彼らの映像を知覚しても、気配は感じいていないっぽいです。ちょっと寂しい。
で、サーバーという真実を見せ付けられたキョウは、ショックを受けて「箱(サーバー)の中へ逆戻り(引き籠り)」。
一人になったメイウー、そこに敵の新型が大量に現れて・・・。
キョウは絶賛引き籠り中、ルーシェンの機体は絶賛整備中ということで、とりあえずフレースベルグのみ出動ですが、またアークの様子がおかしいですね。
戦闘中なのにぼんやりと海を眺めていたりしてるし、データがかなり痛んでいるんでしょうか。
一方サーバー内に引き籠り中のキョウですが、早瀬の愛の告白(笑)やカミナギのメールでようやく迷いが断ち切れたらしいですが、俺がいてお前がいるとか、何かもう変な電波出ている状態。ここの吹っ切れ方はなんなんだコイツと言う感じでしたが、本人も多少自覚があるらしく、最期のシーンでカミナギに「俺 バカかもしんない」ってメール返信してましたね。
確かにバカです(笑)。
開き直ったバカほど怖いものはないって事で、戦線復帰したキョウは水柱戦法で敵の新型をあっさり撃破。
しかしこういう変則的な戦い方って、何処となくVガンダムのウッソを彷彿とさせるものがありますね。そういうあの少年も一度スイッチが入ると色々な意味で手が付けられない奴だったなあ・・・。
という訳で、キョウはようやく現実を受け入れて戦う理由を見出したようです。しかし、シズノ先輩ではありませんが、これからが本番です。話数的には全体の1/3程度を消化したに過ぎません。
今後のキョウの戦い(先輩と棒子の女の戦いにも)に期待です。
ゼーガペイン カミナギ・リョーコ (1/8スケールPVC塗装済み完成品)






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ラベル:ゼーガペイン
愛すべき水泳バカ。キョウがそいうキャラをやってくれるので、この救いのない世界設定と消耗戦が、それほど悲惨に見えないのです。
> 今後のキョウの戦い
しばらくは、舞浜の学園ライフをお楽しみください。キョウの本当の戦いが始まるのは物語の折り返し地点からです。
>キョウがそいうキャラをやってくれるので、この救いのない世界設定と消耗戦が、それほど悲惨に見えないのです
確かにそれはあるかもしれませんね。もしキョウがシマみたいな性格ならもっと暗いトーンの話になりそうですもんね。
そろそろ中盤に差し掛かってきて、世界観が語られ、戦う理由が語られ・・・と来ると、次はいよいよ戦いによって仲間が欠けてゆく・・・という展開をどうしても予想してしまいます。
全滅エンドだけはやって欲しくないなあと思いつつ、仮にガルズオルムを駆逐してもキョウ達は幻体のままと言う事を考えると、あんまり明るい展開を期待できないような。
生物としての人類自体はゼーガを作る科学力があるなら、再生する事もできるの・・・かな?