2007年06月01日

ゼーガペイン 第6話

「幻体」

人間は、私達だけ


いつもコメントくださるショートカット萌えなんださんから、6話に関して事前に聞いてはいましたが・・・予想以上に盛り上る盛り上る。
それこそ序盤のアビスとの戦いなんてどうでも良いやと思える位に・・・なんですが、一応前回ちらっとだけ触れられていた「傭兵」ことクリスとアークが登場したり、アビスの攻撃によって体が分解されるシーンがあったりと、それなりに意味は持たされています。

で、この物語なんですが、一言で言うならマトリックスに近い雰囲気ですね。違いがあるとすると、マトリックスでは人類文明は滅びたとは言え、生物としての人間は存在していました。
対してこのアニメでは、最早生物としての人類は生き残っていません。ガルズオルムによって滅亡に追い込まれ、サーバー内部にデータとして人格が保存されているのみ・・・。
だから、キョウの手が消えたり、アビスの攻撃を受けて分解されたりしていた訳ですね。生身の体ではなく、あくまでデータの集合体でしかないのですから。

そして、いつもキョウが生活している舞浜市はと言うと、こっちは完全に作り物の世界でした。
不自然に人が少ないのも、一度も母親が姿を現さないのも、それはキョウというデータが存在していく事に関して、姿を現さなくても不都合がないから。
だけど、一応は現実に存在していた世界の記憶なのかなという気もします。完全に作り物って事はないでしょう・・・多分。


ある程度予想はしていたとは言え、過酷な展開になってきました。ガルズオルムを倒した所で、存在するのは幻体のみ。もちろんその状態でもゼーガの様な機械は作れるでしょうし、文明の復興も出来るかもしれませんが、したところでほんの僅かな幻体と、AIが暮らす文明にしかならない様な・・・。
あるいはサーバー内部の仮想現実空間で永遠に安逸な夢を見続けるか、いずれにせよ明るい未来が想像できません。

そういえば今回は特別EDでしたね。Bパートのテンションは異常だったので、その余韻を断ち切らないようにEDに繋げたのは上手いと思います・・・が、次回予告の棒子で完全に断ち切られてしまいました(笑)。



//余談//
今回設定がある程度明かされたのを見て、真っ先に連想したのがマトリックスだった訳ですが、もう一つ思い出したのが、昔大石英司氏の小説に登場したネタ、「ジェネシス計画」。
これは脳死状態のパイロットの人格と記憶をデータ化してチップに移すというもので、ジェネシスパイロットと呼ばれるデータ人間は、ネットワークが繋がっている場所なら何処にでも一瞬で移動出来、戦闘機の操作系に乗る?と生身の人間では不可能な機動が可能で、かつ戦死しても、大元のチップを破壊されない限りバックアップから何度でも生き返るという、この世の摂理を愚弄する様な存在でした。
ただし、被験者は生身の人間ではありえない認識の急速な拡大に自我が耐え切れず発狂、自己破壊に至るケースもあり、成功例は2件だけ。
幻体はどっちかというと、このジェネシスに近いかも知れません。


ラベル:ゼーガペイン
posted by 黒猫 at 21:14| Comment(2) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 6話に関して事前に聞いてはいましたが

舞浜サーバへようこそ。6話までは何を語ってもネタバレになってしまいそうで、コメントに神経を使いました。

> マトリックスに近い雰囲気ですね。

あるいは、エヴァの人類補完計画の完成形。肉体を失い、量子コンピュータの中で幻体として永遠の時を過ごす。これを理想郷と見るか、絶望と見るか、その問いかけが6話以降のテーマとなります。
90年代のサイバーパンクでさんざん使われ、いまさら目新しい設定ではありませんが、視聴者に世界の真実をさらけ出す小道具として電車を使うという演出のアイデアが素晴らしい。南舞浜駅の次は、南舞浜駅……そこにはベンチに一人座って俯くカミナギが!虚構の日常が崩れた瞬間に、鳴り響く日常的な発車ベルと扉の開閉音。この描きかたには痺れました。
見事な演出は、EDへの繋ぎにも発揮されています。携帯メールから目をそらし、ぐるり90度回転する視野、そして一瞬ノイズで乱れた手すりの上から虫(バグ)が飛び立つ。そしてEDのなかでカミナギが鳥に分解されてゆく。日常と非日常の切り替え、象徴の入れ込み方が上手い。

> 今回は特別EDでしたね

これはゼーガペインの名物で、今後もどんどん特別EDが入ります(特に10話、13話、14話のはインパクトがでっかいです。)注意深く見るとOPも6話で変化していることに気づくでしょう。

> が、次回予告の棒子で

いやいや、6話のお散歩デートはいかがでしたか。
キョウに誘われて笑顔で振り向く一瞬のカット、あれを境にシズノ先輩派は劣勢に立ったのであったw
今回、電車の中でキョウに真実を告げる役回りとなったシズノ先輩は、思わず「意地悪」とつぶやきますが、最終回まで見てから見直すと、あそこは不憫でたまらないシーンなのです。でも初見ではカミナギ派に転向するよな、やっぱり。
Posted by ショートカット萌えなんだ at 2007年06月02日 00:54
ショートカット萌えなんださんどうもですです。

確かに薄皮一枚で繋がった二つの世界だけに、ちよっとした事でネタバレしたかも知れません・・・。気を遣わせちゃってごめんなさい。

>肉体を失い、量子コンピュータの中で幻体として永遠の時を過ごす。これを理想郷と見るか、絶望と見るか

僕の様な古い考え方の人間には絶望に見えます。
もちろん肉体が意識とか自我の容器に過ぎないという説に立てば、色々不完全な肉体よりも量子コンピュータの方が優れた容器かもしれませんが、何かやっぱり釈然としないものがあります。

>小道具として電車
カミナギが必死で止めていた時点でループするのは予想していましたが、キョウの視点で事態を理解させていく手法としては秀逸だったと思います。ただ僕個人としてはより

>そして一瞬ノイズで乱れた手すりの上から虫(バグ)が飛び立つ

こちらの演出が好きです。虫にバグと言う意味がかぶせてあるのは教えて頂くまで気が付きませんでした。こういう細かい部分にまで仕込が入っていて意味を持たせているというのは本当にすごい事だと思います。
恐るべしゼーガペイン。


>いやいや、6話のお散歩デートはいかがでしたか。

僕は本来女性はかわいい系よりきれい系がイイ・・・筈なんですが、カミナギの表情の豊かさと純朴さに完全に撃沈されました(笑)
シズノ先輩のポジションは微妙ですよね。本来は恋人だった筈なのに、いつの間にか幼馴染にその座を取られているみたいですし。

それにしてもこんなアニメを夕方に放送していたと言う事実が一番の驚きです(汗)
Posted by 黒猫 at 2007年06月03日 21:45
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