繰り返される哀しみも、悪い夢も、きっと終わらせられる――
それはきっと、心を繋いだ確かな絆
強く確かなはずの主従の絆は、だけど今は2人を縛る悲しい鎖
遠い過去から、近い過去から続いている痛みに覆われた冷たい現実
この手の魔法は哀しみと涙を打ち抜く力
きっと助けるから
だからもう――泣かないで
いや〜いよいよ来ましたね11話。
このシリーズで一番好きなエピソードであります。もしかしたら1期も含めても最高のエピソードじゃないでしょうか。
なのは、フェイト、はやて、三人別々のパートで進行する為、情報量はかなり多い回ですが、簡単に纏めるとフェイトの帰還とはやての真の覚醒が柱。
さて、まずは前回の最後で闇の書に取り込まれてしまったフェイトですが。
目覚めるとベッドの上。隣にはフェイトに良く似た女の子が・・・。
その子の名前はアリシア。かつての事故で命を落とした、そしてフェイトの基になったあのアリシアです。
アリシアが生きているなら、そもそもフェイトがいる筈は無い。
何故ならフェイトはアリシアの母プレシアが、亡き娘の代用品として作り上げた人造人間だからです。
だからこの2人が同じ世界で同じ時間を共有するなどと言うことはありえません。
なのに、アリシアは自分はフェイトの姉だと言う。
更には、あのプレシアがフェイトに対してもとても優しい。
流石にフェイトも気づいています。
闇の書が見せる、その人間が心の底から願っていたセカイの夢なんだと。
夢だとわかっていても、とても心地の良いセカイですが、フェイトは現実の世界で戦っているなのは達を置いて、自分だけ安逸な夢の内に籠る事を拒否します。ここでのアリシアとのやり取りは涙無くして見れません。やばいです。
アリシアに渡されたバルディッシュを起動し、ザンバーフォーム(斬馬形態?)でもって空間を破り、闇の書から脱出しました。
「――現実でもこんな風にいたかったなぁ」
それにしても、フェイトはアリシアの生前の姿は知らないはずです。知っていたらおかしい訳です。だから、夢の中のアリシアは、所詮はフェイトの願望であり、完全な創作だったのかも知れません。
しかし、個人的にはそう思いたくはないですね。
アリシアの思念なり魂なりがフェイトに会いに来たと思いたい。だからこそ、サブタイトルが「聖夜の贈り物」なんじゃないかな。ただの妄想創作ならば贈り物ではないだろうと・・・。

フェイトが泣きゲー展開ぶっこいている頃、なのははガチバトル真っ最中。
なのはの攻撃は全く通用してません。
あの
なのは大ピンチです。エクセリオンモードですら敵いません。

闇の書内部でははやてもまた戦っていました。
このまま望むとおりの姿を夢見て満ち足りたままに眠りにつけという夜天の魔導書に対して、そんなものはただの夢でしかないと
言うはやて。そして夜天の魔導書に名前を与え、真の主として覚醒。
しかし防御プログラムの暴走は止まらず――。
STS見た後A'sを見ていて感じたんだけど、A's当時のなのはって、いい意味でも悪い意味でも深夜っぽいんですよね。それはエロがどうとか言う問題ではなく、深夜向けのテンションとでも言うか、動の部分は確かに派手に良く動くしテンション高いけど、静の部分は本当に深夜にマッチした静かさ。
このメリハリがSTSにはあんまり無い気がします。
バトルも白昼堂々と大暴れだし。キャラが多いだけに、どうしても画面的にも賑やかになるのは致し方ないけど、やっぱり1期2期とこの雰囲気で馴れてしまった身としては、順応にまだしばらく時間が必要かも知れません。
ラベル:魔法少女リリカルなのはA's