ネクラ少女は黒魔法で恋をする〈2〉 熊谷 雅人 メディアファクトリー 2006-07 売り上げランキング : 80651 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ネクラ少女の第二弾です。
えーと、今回はあまり真帆の黒い面が出てこなかったなあ。
もっとも、この作品は真帆の成長物語でもあるので、いつまでも腹黒キャラでは困ると言う事情もあるのかもしれません。
・・・てか、腹黒って治るのか?
今回から登場の新キャラ、不良少年の神門とお色気教師の永音。正体は半悪魔と天使と言う事だそうです。まるでライトノベルみたいな設定ですね。
いやライトノベルなんだけど。
一応壮大なバックグラウンドのある話な感じがしてきましたが、やってる事良い意味で、いつもどおりラブコメです。半悪魔の神門が真帆に興味を持って接近してきて、一之瀬先輩との間でうろたえて・・・という。
詰まるところ、憧れの人か、それとも共感を持てる人か、と、そういう事ですよね。完璧超人の一之瀬先輩か、出来は悪いけど、経験や考え方で共鳴できる神門か。
ちなみに僕は共感できる人派です。喧嘩出来る関係って良いじゃないですか。
流石にちょっと神門がドキソすぎる気もしますけど・・・。
いくら暗い過去があったからって、それでひねくれてしまったからって、あの空気の読めなさは異常。
一之瀬先輩と正反対のキャラを、と言うコンセプトは判るんですけどね。舞台に乱入してきた時にはかなりげんなりしました。
本当は素直な子なんですけどねー。
1巻もそうでしたが、この作品ってメッセージは物すごくまっすぐなんですよね。ファンタジー的な要素に関しても、巻を重ねる毎に惰性に陥る事が宿命付けられている学園ラブコメに上手くアクセントを加える事に成功していると思います。
はい、面白うございました。
で、副会長が本格的に絡んでくるのはいつですか?すげー期待しているんですが(笑)。