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熱い!熱すぎるよ朔夜さん!!
もうだめ、完全にツボを突かれました。
そう、この熱さは山口貴由の漫画作品に通じる物がある。
近年巷に溢れかえるチャラチャラとした軟弱な作品群とは完全に一線を画する存在、それが零式。
もう台詞の一言一句全てが名台詞。恥ずかしいセリフ解禁!
本当、一行たりとも無駄が無い。
「壁」の件も含めて(笑)。
熱さと疾走感に関しては最早感想を述べる事すら愚かしく思えるほどの完成度ですが、ストーリーの構成も実に見事。
冒頭〜1/3位までは、正直な所ギャグなのか本気なのか図りかねる部分が多く、ネタ小説かと思わせて読者の興味を引いておいて、中盤以降は怒涛のガチ展開。
そしてラストでは意外なひっくり返し。
このひっくり返しは、某「大説」家がミステリー作品で使用したオチに近い物があるが、そこに至る経路として、一方は作品中で盛り上げた物を一気に断ち切って卓袱台返ししました、というだけのものだったのに対して、本作品は死線を越えた先に見たセカイの真実という感じで、物語の流れと完全に融合しているのが最大の差。「やられた!」という脱力感ではなく、改めて自分の立ち位置を考えさせられてしまうものがあります。
いやあ、最近は甘々作品ばかりが大手を振っていて、正直朝昼晩3食ともケーキを食わされていて、それ何て拷問?状態でしたので、こういう作品はまさに待ち望んでいたと言う感じです。
俺的傑作に認定。高確率で今年のベスト3に残るでしょう。
ラベル:書評



