悪魔のミカタ 2 インヴィジブルエア
えーと、1巻とは豪く雰囲気が違います。
いやもちろんコウの立ち位置とかに関しては同じなんですが、1巻が殺人事件を絡めてミステリー調だったのに比べて、今回はモノの姿を消せるスプレーを使った頭脳戦がメイン。
それ以外の点でも、舞原姉が何か怖い事になっていたり・・・というか舞原家自体が物凄く黒く感じられたり、「立っていては立つ事はできないのだ」だったり(笑)、やや電波要素が強くなっています。
ミステリー云々に関しては、作者はあとがきでこれはミステリーだと書いてますけど、広義の意味ではミステリーの要素もそりゃあります。
でも、ミステリーと言う言葉から大抵の日本人が思い浮かべるであろう「本格派」を基準にしたら、全然ミステリー違うやんって話で・・・。
ま、僕自身そんなにミステリーにこだわりが無いので、作者がミステリーと言うのならそれで別に異存はありません。
で、今回のメインとなる、「姿を消せる」スプレーを活用したバトル。何か無駄に熱いな。
この雰囲気どこかで見たことがある・・・と、言う事で考える事暫し。そうだ、ジョジョのスタンドバトルに近い。
魔法のアイテムの力を、知恵で最大限に活用して相手の裏を掻く。知恵をめぐらせ 頭を使え♪ですよ。
いや本当に、物体を透明にするというワンアイデアから、よくここまで応用の幅を広げたもんだなあと。
流石に最後の方で菜々那が使った技?は、やりすぎと言うか、なんつーか。「知恵の実は進化する」というルールがあるのでアリと言えばアリなんでしょう。
でもこういうのってある意味、強さのインフレに陥りかねないので、あまりやって欲しくは無い。
内容自体もやや作者が遊んでいるなという雰囲気ですが、文章もやっぱりはっちゃけ気味。今こうしてシリーズとしての高評価を知った上で遡るぶんには、こんなのもあるんだという感じですが、当時リアルタイムで読んでいたら・・・投げ出しいてたかもしれない(汗)
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