2007年01月31日

クリムゾンバーニングが再始動?

色々ぶっ壊れてます。

クリムゾンバーニング〈2〉聖域なき戦場クリムゾンバーニング〈2〉聖域なき戦場
三木原 慧一

中央公論新社 2002-03
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このクリムゾンバーニングシリーズ、僕の過去読んできた戦記系の作品では一番面白かった曰く付きの本です。8巻まで刊行された後しばらく刊行が停止しているので打ち切り説も流れましたが、昨年末に入った情報によると、完結編の原稿は出版社側に渡され、校正作業に入ったとか。
http://a-hiro.cocolog-nifty.com/diary/2006/11/post_7f82.html
なお完結編は3部作の模様です。

で、この作品の魅力、それはズバリ壮大な大法螺。1940年代、日本は民主主義国家になってるしアメリカは何故か社会主義国家になってるし、自由の女神の隣に巨大なレーニン像が立っていたりともうかなりイカレています。
イカレ加減は下の一部抜粋を見れば大体判っていただけるかと。

以下一部抜粋



「だれが手を出すと言うのだ?まだあどけない少女ではないか」
「しかし、メイド服だ」
鬼怒田がぽつりと言った。
宗方がかすかに頬を引きつらせる。
「・・・・・・メイド服がどうしたって?鬼怒田大佐」
「俺の記憶違いであろうか?きみは、メイドスキーではなかったかな」
メイドスキーとは、メイドに激しく性的欲求をたぎらせる人間を指す。
ヨーロッパでは昔から見られ、大日本帝国でも西洋化の進展、生活水準の急速な工場に伴い、若者を中心に爆発的に数を増やしつつある怪しい存在だった。
「なんと、中将がメイドスキーとは!」
「違う」
「いえ。隠さずともわかります。発するモノが違う。私と同志だったのですね、中将。心強いです」
宗方は心底嫌そうな顔つきになった。
「何が同志だ、まったく。私はノーマルだよ、二人とも」
「ほ、ほう。それはよかった」
「・・・・・・いっそ、おキヌちゃんと呼んでやろうか、鬼怒田君?」




まー、こういうノリの作品です。これでも仮想戦記です。
他にもア二パロや2ちゃんネタが乱舞してますが、戦闘描写は至ってストイック。この取り合わせ加減が魅力です。
完結までに一巻からおさらいしようかしらん。

posted by 黒猫 at 23:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやもう勘弁して下さいって
昼休みに抜粋の文章を読んで、思わず吹き出してしまいましたよ(苦笑

しっかし馬鹿ッスねぇ、この作者(誉め言葉

これでも仮想戦記とは・・・・・・興味深いなぁ
Posted by 影法師 at 2007年02月01日 23:27
影法師さんどうもです。
作者は戦記界の鬼子です(笑)
過去にも紫色の初号機やら赤色の弐号機やらが登場する戦記を書いた前科がありますから。
ー最近はライトノベル作家の富永浩史氏も戦記ものに進出して、微妙な味わいを醸し出しています。

なおこの作品の大筋は

http://blog.livedoor.jp/death6coin/archives/50257644.html

http://blog.livedoor.jp/death6coin/archives/50293631.html

を見ていただくと判りやすいでしょう。
完結編では是非社会主義は巫女スキーを・・・
Posted by 黒猫 at 2007年02月02日 00:00
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