地獄少女 二籠 第16話

「悪女志願」

お人形さん、これ、本当に私なの？


さて、前回露骨な夏の選挙対策のための印象操作が行われて、すっかり僕の中でのポイントが下がって、視聴に関してもイエローカードが出ているこのアニメですが、今週は大丈夫でしょうか･･･。


･･･なるほど、今回の教訓はズバリ「安易に人を信じるな」ですか。
先週思いっきり印象操作やっといて、何を今更という感じですが、ま、考えようによっては「先週の脚本書いた人の毒ﾃﾞﾑﾊﾟなんか信じちゃ駄目だよ」と好意的に捕らえる事も出来なくもないですね。
自浄作用に期待しましょうかね。

で、悪女ですか。
悪女と言うか、ただの色仕掛けの様な。というか、この依頼人の蘭って、基本的にまぶしい位の善人。
色仕掛けで金を奪ったのだって決して私利私欲のためじゃないんですよね。本編中一度も"悪"の要素を出す事はもちろん、悪にあこがれるそぶりも無かった。だから悪女志願ってちょっと違う気が。


最初のターゲットだった男は怪しげなファンド会社を経営していたようです。今やファンドと言うと暴力団などの闇マネーを洗浄したり、脱税目当ての資産逃避等の温床になっている･･･というか、ほぼそれだけがファンドの存在意義となっています。要するに国賊とクズの群がる場所。
蘭に金を奪われたおさむが自殺したのも当然でしょう。暴力団から預かってる様な金を取られた訳ですから、首吊らなきゃ舞鶴港にセメント抱いて沈むか、琵琶湖でブラックバスの餌になるのがオチ。
自業自得ですな。蘭は気に病んでましたが、気に病む必要なんかありません。


お金奪取に蘭を利用したマツはというと･･･何だろ、言っている台詞は過激ではあるけども、決して納得できない事じゃないんですよね。
むしろこれからの時代はあれくらいがめつくないと生き残れないぐらい。
地獄コントで彼女に恨みを持つ亡者に囲まれても、あんまり怖がってなかったどころか、亡者足蹴にしてるし、本当にたくましい婆さんだ。

今回は、本来の二期のノリを王道でやりましたって感じですね。
骨女がちょっと感傷的過ぎる気もしますが･･･最後にマツを地獄に送る際だって、そこに恨みの感情はあまり無かった筈なのに藁人形になってましたし。
輪入道が何か言いかけたのはそれを咎めようとしたって事でしょうか。