このブログでは主にラノベとかミステリーとかを取り上げていますが、正直な所を言うと、そうした方が世間的にウケが良いという打算が半分くらいあります。ソフト路線と言うか、メジャー路線というか、まあそういうの。
もちろんラノベもミステリーも好きです。
世間で絶賛されているものは微妙に外しているのはへそ曲がりだからですけど。
で、それらと同じくらい、もしかしたらそれ以上に好きなのがドンパチものだったりする訳です。ただここ最近は萌えやラブコメ人気に押されて、アニメや漫画からもドンパチ要素は排除されていってます。
ラブ&ピースは喜ばしい事ですが、重武装若干左派(別名/ファシスト)のスタンスを取る僕としてはやっぱり物足りない。
と言う訳で、ドンパチ小説についてちょっとだけ語ります。
ご多分に漏れず仮想戦記ブームの頃は阿呆みたいに読み漁りました。純心だったので「紺碧の艦隊」なんかに感化された時期もありました(恥)。
7巻で見切った訳ですけども。
その頃出合ったのが、今でも愛読している大石英司氏や佐藤大輔氏、最近は時代物に転向しているものの、妙に銃器に詳しい東郷隆氏と言った方々です。
霧島なんとかとか、志茂田なんちゃらとかは良く知りません。タイトルからして読む気おきなかったのでスルーしてましたから。
ま、大石氏は現代戦専門なので時々「サブマシンガンは無理でもM1ガーランド位なら作れるだろう」と言ったチョンボをかましてくれますが、着眼点が面白いので個人的に優先度の高い作家さんです。
なお上記のチョンボですが、サブマシンガンは1910年代に世界各国で実用化されましたが、自動ライフルはWWU終結時でもイチから自力開発に成功し、実践に投入できていたのはアメリカとソ連の二国のみ。
ドイツは鹵獲したソ連のシモノフを参考に製作したG43を実践に投入、日本はアメリカから同じく鹵獲したM1ガーランドを参考に給弾方式を改めた5式自動小銃を試作中という程度でした。その位自動ライフルを開発するには高い技術を要求されます。
話を戻して、佐藤氏は遅筆過ぎるのと、ドイッ厨ラントな人なのがアレですけど、文章が重厚でそれっぽいのがポイント高いですし、東郷氏はヘンな銃や大砲を登場させたら日本一の作家さんです。また、この3人のうち一番人物描写に秀でているのも重要。
一方海外の作家さんで言うと、実は海外のドンパチものはあまり読んでないのですが、ディル・ブラウンなんかは何冊か読んだことあります。
もと戦闘爆撃機のパイロットだったというだけあって、空中戦の描写は他の追随を許さないものがありますが、この人核兵器に関しては往時のWTO以上にトリガーハッピーなので、作中で核が炸裂しまくってます。デイルたんワールドの地球は大半が汚染地域になってそうな悪寒。
ま、それでも結構好きなんですけどね。
そろそろ趣味丸出しでドンパチものも紹介していくかも知れません。