地獄少女 二籠 第4話

「秘密」


俺のほうがよっぽど男前だな



実直な青年が、病の妻の為に犯した罪と、彼を裏切った男の話。

おそらく運命の悪戯以外の何者でもなかったんでしょう。難病の妻の治療費に悩む修一と、下克上に失敗して店を追われたホストの翔貴、そして恐らくリストラされたっぽい中年男佐久間が出会ってしまった事は。
3人は共謀してATMを破壊し、2000万の現金を奪う。
ここで3人がきちんと金を分配していれば、この話は誰一人不幸にならない話だったでしょう。
ATMを強奪された銀行は被害者ですが、それで誰かが死んだという話でもありません。それに銀行は困ったら国が全力全開で助けてくれますからww
しかしここで首謀者の翔貴が、秘密を守るためと佐久間の殺害を修一に命じ、さらに修一を騙して2000万全額独り占めにしてしまいます。
彼はその金でホストクラブを開業し、オーナーとして君臨していたのでした。
というか2000万程度でホストクラブ開業は無理っしょ。

事実を知った修一は怒り、地獄通信にアクセス。藁人形を受け取りますがすぐに紐は解きません。その前に翔貴から自分の取り分だけでも取り戻そうと、彼を呼び出して脅迫しますが、更に性格極悪の翔貴は事件の事や、修一が佐久間を殺した事を修一の妻千波に告げてしまい、逆に窮地に追い込まれる修一。
あの時糸を解いていれば…こんな事にはならなかったでしょう。しかし今やサラ金からすら金を借りられなくなっている修一にとって、妻の治療費の為に翔貴を強請ろうと考えた事自体はおそらく間違った選択ではなかったと思います。

地獄コントは顔面ブラックホール。輪入道の爽やかな笑みに噴きましたwwwww
それにしてもお嬢一体何処から出てきているのやら…。

結局金は手に入らなかったものの、一時は危なかった千波の容態は安定。しかしこの先の治療費を考えると決して楽観視できるものではありません。病気自体も、途中で彼女のCT画面を見た医者が首を振るシーンがあったので、そう簡単に治るものでもないでしょう。それに加えて彼女は記憶まで無くしてしまっていました。
…しかし考えようによっては、自分の夫が殺人者であるという事実を忘れる事が出来たのですから、考えうる中では一番救いのある形に落ち着いたという気がしなくも無いです。

なお今回から例の地獄幼女こときくりが積極的に物語りに関わってきます。
三藁を邪魔しているかと思えば、依頼人の怒りに火をつけるマッチポンプ役を果たしていたりと、どんな目的で行動しているか今一つ判りませんが、どうもお嬢はきくりの事を以前から知っている模様ですね。



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