ゼロの使い魔 第13話(最終回)

「虚無のルイズ」



ゼロの使い魔もいよいよ最終回。賛否両論色々あった作品ですが、その結末やいかに。


あのぅ・・・最終回OPに微妙なSEを入れるのは流行なんですか？それともつよきすの影響？もしそうなら、となグラの手紙ネタといい、つよきすは本年度アニメの新しいデファクトスタンダードを切り拓いたわけですね！すげやつよきす！ビバつよきす！


さて
　　おき


才人が帰ってしまうかもしれない。やっと互いを意識し始めた？二人だったのですが、ここに来て別れの予感です。それなのにこんな時でも素直になれないルイズは才人を引き止めるどころかクビだなんて。
才人の事を思えば自分が悪役になってでも元の世界に帰らせてやるのが彼の為だと思ったんでしょうか。それとも単に自分に正直になれないだけ？
そのままルイズはアンリエッタ姫と共にレコンキスタ軍が橋頭堡を築きつつあるタルブの村へ向かってしまうのでした。
というか、姫様が陣頭指揮ですか。何か戦術の勉強とかしている様にも見えませんが・・・士気を鼓舞するためだけ？

対するレコンキスタの軍勢は戦艦たったの一隻って(笑)
クロムウェルが直々に乗艦しているし、両国とも余程軍備や人材が不足しているんでしょうか。原作ではもう少しマシな陣容で攻めてきますし、トリステイン側にも戦艦があった(レコンキスタ側の戦艦は謎の現代人？のもたらした技術によって長砲身化されていますが)のですが、まあ尺の問題でこういう形にせざるおえなかったんでしょう。

展開はかなり忙しくなります。シエスタの危機を知った才人がタルブ上空で竜騎兵との空中戦、地上ではフーケとキュルケ達との対決、日蝕開始後は才人とワルドの一騎打ちにルイズの虚無覚醒。それでも物語の向かう先は「才人が帰ってしまうか否か」に収束されますから、ちぐはぐな感じはあまりありません。許容範囲内でしょう。
ルイズの虚無の魔法が単なるドラグスレイブだったのは拍子抜けでしたが、もともと定義自体あいまいな魔法っぽいし、ルイズ自体爆発属性なので(笑)いつものプチ爆発魔法の超拡大版とでも言ったところでしょうか。

虚無に巻き込まれてもクロムウェルが生きていた件とか、「本国に戻ればもっと戦力が・・・」の台詞は第二期への布石と受け取っておきます。というか、そんなに戦力があるなら小出しにするなよ。

結局日蝕は終わってしまい、シエスタやルイズの為に戦った才人は現代には帰れませんでした。でもまあ、両手に花(うち一本はトゲ付き)なのでこれはこれで幸せなのかも知れません。ルイズから再契約のキスもしてもらいましたしね。


・・・で、シエスタのセーラー服は？(笑)



※総評※

端的に言うと1クールではやっぱり厳しかったのかも知れません。序盤〜中盤のエピソードをもう少しタイトに纏めれば多少ラストに余裕が出たとは思いますが、そもそものミスはOPに零戦を出してしまったために虚無までやらざるおえなかった点だと思います。
零戦はネタとしては面白いんですけど、構成のバランスを崩してまでやる程のものじゃないです。アルビオン編で終わらせる段取りならもう少し書き込めたのにと思うと随分勿体無い限りですね。
原作の中から少しずつエピソードをチョイスして再構成している辺りは、製作サイドの原作に対する思い入れが伝わってきて好感が持てたのですが、最後の最後で画竜点睛を欠いた、そんな作品でした。
それでも今期のアニメの中では高得点の部類だと思います。