前巻、「文学少女と死にたがりの道化」がそれなりに面白かったので楽しみにしていた第二巻「文学少女と飢え渇く幽霊」。タイトルからしてホラー風味なのかと思っていましたが、ドロドロの愛憎劇ものでした。
前作が謎解きに主眼を置いていたのとは好対照です。
物語の性格上ネタバレには触れない事にしますので、細かいあらすじ等はアマゾン辺りを参考にしてもらうとして、上記の様に愛憎劇がメインとなっているので謎解き要素は高くありません。中盤で見えた事件の構図は最期まで覆される事は無く、後半は提示された構図に肉付けがなされていく展開でした。総じてプロットにやや強引さを感じましたが、おそらくそれぞれの登場人物が背負う運命と、その中でもがく姿を読む物語だと思いますので多少の強引さは気にしないのが正解でしょう。というか後半の怒涛の展開の前では気にもなりません。
最期の手紙のシーンで不覚にも涙腺刺激されてしまいました。
登場人物の年齢層を高めに設定し直せば一般書籍のミステリーとしても充分、いやそれ以上に通用する作品です。ライトノベルの枠に収めておくのは勿体無いかも。
さて、今回も心葉少年の過去に関しては小出しのままでよく判りませんでした。どこまで引っ張るつもりか知りませんが、サブキャラより影の薄い(本人自体目立つ事を嫌っているという設定だとしても)主人公というのも寂しい感じがします。
これはもう一人の主人公天野遠子にも言えそうな事ではありますが、彼女の場合自分を「文学少女よ!」と自己紹介できる押し出しの強さがありますし、読書好きの少女があんまりツンツンだったりとか、実は宇宙人だったりとか(笑)、そうした奇をてらう事もないと思いますので現状で特に不満はありません。紙(正確にはそこに書かれた物語)を食う食癖は奇をてらってないのかと言うツッコミはおいといて。
しかし浮世離れした人だと思っていた遠子先輩が実は超自然現象(平たく言うとお化けや幽霊の類)が大の苦手だったり、人並みに拗ねたりするのは結構新鮮でした。
あと数学が苦手と言う所には大いにシンパシーを感じましたよ。
「わたしはまず目で文字を見て、心で感じてから口に入れるの。数字はただの数字でしょう?そこに意味を見出せなければ、口に入れても、茹でる前の乾燥したマカロニを齧っているような味しかしないわ」
激しく同意。
42冊目。
琴吹好き〜な影法師です。
しかし、あんな妄想満開の記事にTBを付けられる方がおられるとは・・・TB可能にした本人が言うのもナンですが、軽く驚きですよ(苦笑
さて。主人公の心葉くんですが、確かに影が薄いですよね。
次回作あたりでは、彼の意思に反してでも見せ場を作って欲しいモノです。
僕は妖怪先輩に命を捧げてますよ。
いやあ一巻を読んだ時には妖怪先輩のキャラがつかめなくて、ストーリーは面白いけどキャラはどうなんだろう?だったんですが、2巻で戦略核弾頭級の直撃でした。
もちろんななせたんのツンデレっぷりも大好きです。
あのあまりに分かり易いツンツンが・・・
何故気が付かない心葉って感じですが、やっぱり美羽の事が影を落としているのかも知れません。
次巻ではそろそろ心葉くんの過去をズバっと公開して欲しいものですが、妖怪先輩やななせたんとのつかず離れずの関係を維持していくにはまだ触れないほうがいいのかなあとも思ったりします。
で、これもご縁と言う事でリンクさせて頂いて宜しいでしょうか?
むしろ、私の方から結んでくださいとお願いしたい程です。
あんな、お遊び記事が多いblog(と書き手)でも宜しければ、今後ともお付き合いの程を、お願いします。
連続での書き込み、失礼します。
私の方からもリンクを結ばせて頂きたいのですが、宜しいでしょうか?
快諾有難うございます。
お遊び記事だなんて・・・そこがイイと感じているんですが。影法師さんの様な楽しい文を書ける人尊敬していますよ。僕には文才が無くてorz
で、是非相互リンクでお願いします。
これからもよろしくお願いいたします!
早速リンクを・・・・・・と思ったのですが、私が利用するココログがメンテナンス状態に入ったので、当方からは早くても2日後になりそうです。申し訳ない。
お手すきの際でけっこうですよ〜ノシ