2006年08月06日

出撃っ!猫耳戦車隊




昨年ある仮想戦記系書評サイトでその存在を知ってからずっと探し続けていた作品です。
内容はいたってシンプル、爆乳+猫耳+戦車。僕は爆乳や巨乳にはまったく関心がなく、猫耳もそんなに好きでもありません。戦車は好きです。

では何故この本を探していたのかと言うと、作者の伊吹氏は仮想戦記系の著作を幾つか発表しており、しかもそれは正義の無敵日本軍が悪の連合軍を完膚なきまでに叩きのめすなどという当時のブームに乗っただけの下層戦記とは一線を画する、氷山空母だの火星人相手に日本軍が戦ったりだの、紙一重な作品群にくらくら来ていたからに他なりません。
この人ならまた何かやらかしているかも知れない。そんな期待に駆られて古書店めぐりの末発見しました。


前置きが長くなりましたが、感想としては・・・思っていた程面白く無かったです。
あくまで猫耳娘を戦車に乗せたいという、ただそれだけの一発ネタ的プロットで書かれているのがひしひしと伝わってきてイタイ作品です。
一応文明が滅びた後の世界で覇権を競う統合機構とヴォ―タンというSF的な背景が用意されていますが、これも単なるガジェットとして以上の意味は持ちません。
肝心の戦車戦はと言うと、仮想戦記畑の人だけにそつ無く纏められてはいますが、どうにも戦車の持つ泥臭さが伝わってきません。まるで空中戦の様にスピーディーな戦闘シーン描写です。
狭い視界の中必死で索敵し、撃ちつ弾きつ、命中角度が悪くて貫徹されたら一巻の終りという
戦車の戦いを描ききったとはとても言えません。

登場人物も全体的に淡々としていて、猫耳と爆乳以外これと言ってインパクトが無く、顔と名前が一致しない事が何度もありました。全体として盛り上がりにも欠けますし、何よりあとがきの「構想3年執筆一週間」とか「構想3年と言っても、猫耳+戦車という思いつきだけで満足して放置していた期間が3年」等という言い草は、自分からこの作品はいい加減な気持ちで書いたと公言している様なもので、まさにドン引き。
伊吹氏は他の作品にもそういう要素が無い訳ではないですが、これはちょっと悪い部分が前に出すぎた怪作でしょう。

35冊目。


posted by 黒猫 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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