前巻で最終兵器トリスタンとイゾルデ(センス無い名前やなあ)を起動し、ニューヨークに対する核攻撃を宣言した第三帝国皇帝ハインリヒ。
これを迎撃できるのは日本武尊ただ一艦。世界の命運をかけた最終決戦が始まる――。
と、さんざっぱら煽り気味で続いた先の22巻。いよいよながきにわたる戦いにも終止符が打たれます。
艦内の全エネルギーを集中した必殺のレールガンで衛星軌道上を周回するトリスタンとイゾルデに打撃を与え、ニューヨーク上空への軌道を強制的に変えさせるも、怒ったハインリヒは大石長官の魂を強制的に軌道上のトリスタンとイゾルデ艦内に引き寄せて最期の対決を挑んでくる。
いや、何で一軍人を怪しげな能力で引き寄せてかめはめ波をお見舞いする必要があるんだろうか(笑)。
このあたの原作は未読なので漫画版オリジナルだとは思うけど、まあ原作自体結構アレっぽいので油断は禁物ですなぁ。ハハッ。
色々あってとうとうハインリヒは宇宙の藻屑と化し、軌道を外れたトリスタンとイゾルデは重力に引かれて大気圏に突入して燃え尽きてしまう。
そしてメイン登場人物の一人もその墜落に巻き込まれて消息不明に・・・。
この辺りは最期のオチに関ってくる部分なので詳しくは書きません。
ラストバトルはある有名ロボットアニメが毎回語りたがる、妙な思想を若干含んでいますが、おそらくこれは荒巻氏的に絶対外してはならないものだったんでしょう。だって「描かなきゃならないから描いた」という感じがそこはかとなく漂っているもん。飯島センセお疲れ様です。
さて、一番の見所は巻末の次回作予告編。
やっぱりWWUの時代を舞台に、今度は巨大二足歩行兵器が(ry
この手の作品としては「機神兵団」なんて言うのもあったなあ。そういや機神の最終巻サブタイトルも「星に願いを」だったな。
なんでも無口なメイド型アンドロイドとかヤマトとかいう巨大ロボとか、今度の敵はスターリンだとか、いかにも悪の要塞ぽいクレムリン宮殿だとか、それはそれはいろんな意味で期待を煽る予告編です。汝ら罪なし。
11月から刊行開始予定だそうです。
・・・読者から刊行して欲しいという声が沢山寄せられれば(笑)。
19巻だったか、完全オリジナルの第三帝国製ロボットが出て来る話。あれ結構面白かったので、是非万難を排して刊行開始して欲しいものです。
このエントリー書いてて昔読んだ第二次世界大戦前後の時代を舞台にしたロボットものライトノベルを思い出したので次回紹介します。