2011年02月04日

あっちが上海 感想 志水辰夫

あっちが上海 (集英社文庫)
志水 辰夫
4087496058



シミタツ先生というと浪花節とハードボイルドが高次元で融合した独自の世界観が売りだと思ってたのですが、この作品はそんなイメージをひっくり返す(根幹からひっくり返してないところがポイント)変化球。タイトルからして従来のシミタツ節的な響きを残しつつ、どこかコミカルな感じになっているけど、内容もまさにそんな感じ。
偽装船舶事故を得意とするプロ詐欺師が"仕事"現場で偶然手に入れた米軍の秘密兵器を巡って、CIAからモサド、中国に到るまで世界中の諜報機関が日本…偽装事故現場に近い五島列島のとある島に集まってくる中、それらのプロを出し抜いて…という話。
こう書くと若干ホラ気味ではあれど比較的普通の冒険小説にも思えるが、登場人物の性格が結構コミカルになっていて、軽妙で時に情けない会話や、そんなアホなwという展開とで笑わせてくれる。
シミタツ先生マジ引き出し多い…。
たまにはこういうのもいいかなーと思った。面白いのは確かだし。




posted by 黒猫 at 06:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 冒険 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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