2011年01月14日

ジョーカー・ゲーム 感想 柳広司


4048738518ジョーカー・ゲーム
柳 広司
角川グループパブリッシング 2008-08-29

by G-Tools



昭和のきな臭い時代を舞台にしたスパイもの。
スパイものと言っても、リアルな諜報戦を扱う期待してはいけない。あくまで「スパイとは〜」という概念と作者の想像力とで描かれたミステリー調の短編メインであって、喩えるならば「武士道とは〜」という侍に対する概念のみで誇り高くハラキリなSAMURAIを描いたようなものである。
そう、侍ではなくSAMURAI。この作品で言うと諜報員や特務機関員ではなくSUPAI(SPYではない)。
要するに本格的なエスピオナージものではないという話。

だけど、物語としてはテンポの良さと一編あたりの適度な分量で非常に読みやすく、気軽に楽しめるものに仕上がっている。本格的なものではないと理解した上で、ファンタジーとして読めば結構面白かった。
続編は…気が向いたら読むかも。



posted by 黒猫 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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