2010年07月07日

城は踊る 感想 岩井 三四二



城は踊る
岩井 三四二
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ああ、これ面白いな。
有名武将はほぼ登場しない、名もなきいち武者の視点で描かれる城攻めの物語。
派手な合戦はありませんけど、戦国時代当時の武士の置かれた立場と、リアルな城攻めの描写が魅力的。世の東西の違いはあれど、富士宏先生の『城物語』に通じるものがある。

後半はちょっとドロドロした愛憎劇が入ってきておや?と思える部分もありますが、しかし私怨によって戦が行われ、それに従うしか無い理不尽と虚しさを描くのもある意味リアルといえばリアルか。読後感は決して爽やかでもなければ感動もしない。でもそれは物語としてつまらないという意味では決して無くて、出来すぎた講談調とは一線を画する生々しさ故なんだと思う。

ケレン味ばかりを追求した昨今の歴史物に食傷気味なら楽しめる。たぶん。





posted by 黒猫 at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史・時代物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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