2010年07月06日

センチュリオン急襲作戦 感想 陰山琢磨


センチュリオン急襲作戦 (ソノラマ文庫ネクスト)
陰山 琢磨
425717353X



うーん、これは厳しい。
都市型テロやロボット兵器など題材そのものは決して悪くないんだけど、近未来世界のテクノロジーに関する考察や予測が全体的にスベリ気味(執筆当時に話題になった最新技術を節操なく詰め込んだだけという感じで、大半の技術は今となっては徒花的存在として淘汰されてしまっている)なのと、ゲーム会社を利用してテロ兵器のソフト開発を行わせるという手口が『蒼丘の槍』と同じパターンなのが気になって仕方ない。
ロボット兵器を歩兵戦闘車のポジションに見立てるセンスなんかは仮想戦記で鳴らしているだけはあるなあと、部分的には見所はあるのですけど…。

ラノベとしてはキャラが弱く、仮想戦記としては中途半端。かと言って普通の小説としてもまとまりが良いとは言えない。特にテロ計画を立案した女技術者の犯行動機がかなり強引。

やはり陰山先生は戦車小説が一番しっくり来る気がする。



posted by 黒猫 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | SF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。