2010年05月05日

ダーティ・ホワイト・ボーイズ 感想 S・ハンター


ダーティホワイトボーイズ (扶桑社ミステリー)
Stephen Hunter
4594022006


本来なら「極大射程」と「ブラックライト」との間に挟まれていた物語で、一応はスワガー・サーガに含まれる作品らしいのですが、主人公は重犯罪者のラマー・パイとその従兄弟オーデルだし、それに対抗するのは警察官のバドだし、スワガーどこにも出てこないよねってな話で番外編扱いとなっている作品。
一応「ブラックライト」ではこの作品からの伏線が援用されていた記憶がありますが、ブラックライト読んだのもう何年も前なので忘れてしまいました。困ったもんだ。

でもって本作品ですけど、基本的にはラマーとオーデル、そして行きがかり上道連れとなったリチャードの3人の犯罪者による脱獄劇です。
主役が悪人ってな事でピカレスク要素はそれなりにあるのですが、暴力的な世界を描きつつも人間描写にもかなりのリソースを割いていて、単純にワルカッコイイ的な作品にはなっていないのがハンター先生らしいです。
ハンター作品恒例のヘタレキャラとして登場するリチャードもなかなか良い味を出していたと思います。もちろんヘタレに作者の大きな愛情が注がれている点もいつものハンター作品。
ただ、いつものハンター作品に比べると随分シニカルな部分が目につきましたが、これは作者自身の悪漢小説に対するスタンスを表しているんだと勝手に解釈です。

スワガーが出てこないので銃の薀蓄とかはあまりありませんでしたけど、緊迫感のあるストーリーは面白かったとですはい。


posted by 黒猫 at 10:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ミステリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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