たま◇なま ~生物は、何故死なない?~ (HJ文庫)
魚
宇宙から飛来した女子小学生に見える鉱物生命体がある日突然やってきたよ!という話。そんなJSな鉱物生命体の由宇はちょっと傲慢でちょっとバイオレンシーで、んでもってちよっとツンデレな…まあ所謂釘宮声系のキャラクターですね。
アレとかアレみたいな。敢えてキャラ名は伏す。
内容はラブコメというよりはバトル要素が強く、かつ主人公達を通しての作者によるある種の禅問答的な思考実験?が延々と繰り広げられる、ちょいと濃い味な作品。
考えても詮の無い壮大過ぎるテーマを堂々巡りするように思索を巡らせたり、敵役を一分の隙も無い絶対悪にしたりと所謂中二病要素がかなり強いため読んでいて疲れた。
そして何よりも、主人公透の心理描写があまりに過剰過ぎて、情緒不安定(実際そういう描かれ方はされているけど)に陥っているのも激しい疲労を呼ぶ。
"ライトノベルはライトに楽しく読んでこそ"が身上の自分には総じて味付けが濃い過ぎて、胃がもたれそうな作品でした。
もっとサブヒロインをキャラ立ちさせてラブで米でギャグな要素を盛り込めば印象はぐっと良くなったかも知れない。
それにしても真剣に思索を巡らせたいなら何も敢えてライトノベルでやる必要は無いというか、他のより適したジャンルで発表したほうがより多くの理解と賛同を得られると思うんだけどねえ。むう。
B24友 もう要らん15 15
C18