2010年01月27日

サバキの時間―地獄の斧と亡者の鎌 感想 本保智

サバキの時間―地獄の斧と亡者の鎌 (角川スニーカー文庫)
山本 ケイジ
4044727023



1巻を読んだのが大昔で、2巻は長い間積み本タワーの中で眠っていたと言ういわく付の一冊。
いえ、決して嫌いではないのです。わりと理不尽なところも、理不尽ではあっても僅かな救いがあるところも、ゲーム的なハッタリが効いた法廷召喚も。
ただ全体として地味な作品なのは否めないのですが。

2巻でシリーズ打ち切りって事で、サバキと綾香の深すぎる縁(えにし)が余す所無く描かれた訳ですけど、これは「前世からの…」という言葉の斜め上を行くもので、個人的にはアリ。
無茶にも思える部分はあれど、彼女の膨大なカルマを考慮すれば納得出来ない話ではない。


ストーリー構成がトリッキーになっててメリハリが効いてるのは良かったのですが、ややバトルシーン多目でシャナ的な雰囲気も。
漫画と違って小説ではバトルシーンの流し読みが若干やりにくいので、バトルの適切な分量を見極めるのって難しいんだろうなあと思った。そもそも対象とする層によっても適正な分量は変化してくるだろうし。
バトルの描き方自体は結構手馴れた感じはするけど、花火大会でのバトルにはもう少し情感が欲しかったなあ。作品のテーマ的にも。単に人が集まってるから一気に入水自殺させちゃえでは…。
まあそんな感じ。


サバキの時間 SLEEPLESS SHEEP'S JUDGE 感想


posted by 黒猫 at 08:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がない ブログに表示されております。