這いよれ! ニャル子さん 3 (GA文庫)
狐印
端的に言って、毎回毎回やってることはネタの大放出と情け無用の投げっぱなしなのに、一向に面白さが減衰しないのが不思議。
はっきり言って作者の小説に関する手の内はだいたい見えてきているというのに…。
3巻も例の如く好き勝手にネタの嵐。
一応3巻のストーリーとしては、地球の命運を掛け時空を越えてやってきたイスの偉大なる種族が八尋きゅんのクラスメイトに憑依するというなんとなく壮大な物語を予感させるイベントがあるにはあるのですが、その憑依したイスの偉大なる種族と言うのがかなり惚けた性格でいちいちイラッとさせるイス香と名乗る個体で…結局は宇宙的漫才コンビが宇宙的漫才トリオになってしまっただけというか。
あとはイス香が現代に現れる際の手違いで八尋きゅんとニャル子の心と体が入れ替わってしまう最近流行りのTSを意識した展開とか。
ニャル子さん八尋きゅんの体を手に入れた途端トイレに籠って男の子の体の歓びを体験してきたりとかマジパネェっす。ちよっとその様を想像してしまってオラ、オギオギしてきたぞ。
他にも八尋きゅんとニャル子さんのキスシーンとか妙にねっとりとした描写が色々あって慄えるが、この辺きっと作者の頭の中がクー子さん状態になっているからなんだろうと好意的に解釈しておきます。
ラストではいよいよ真尋きゅんの御母堂が帰還。
真尋きゅんを遥かに凌ぐフォークの使い手であらせられる御母堂、一体何者?
全くの余談
2巻以降八坂家の冷蔵庫を占領していた鯵なんですが、なんとなく今から20年近く前に放送されていた「ギミア・ぶれいく」という番組内で放送された佐野史郎主演のクトゥルーものドラマを思い出した。
内容はインスマスを覆う影をベースに日本国内を舞台にしたストーリーに翻案した感じだったと思うのですが、そのドラマのワンシーンで佐野史郎が宿泊した赤牟(あかむ/アーカム)の街の旅館で出された鯵の煮物か焼き物かが突然ゾンビみたいに動き出すシーンがあって豪くビックリしたのを覚えている。
クトゥルフで鯵と言うともうそれしか連想出来ないw
・這いよれ! ニャル子さん">這いよれ!ニャル子さん 感想
・這いよれ!ニャル子さん2 感想
ちょw
覚えている人がいたとは思わなかったw
いやあ、あのドラマはギミアの中では喪黒さんに次いで印象に残ってましたから。
"赤牟"とかの宛字が秀逸かと。